前回お知らせした通り、今週木曜日(4月8日)にStereoSound別冊として『モンキー・パンチさんが教えてくれた』(定価¥2,530、税込)を発売いたします。

 弊社月刊HiViで1998年から2016年にかけてご紹介したモンキー・パンチさんの“夢のホームシアター”構築記事を中心に、モンキー・パンチさんと関わりのあった方々へのインタビュー、モンキー・パンチさんが愛用していたブランドの名機や最新モデルのパフォーマンス紹介などなど、なかなかに盛り沢山な内容になっていると思いますので、ぜひ手元に置いてお楽しみ下さい。

画像: 別冊『モンキー・パンチさんが教えてくれた』は4月8日発売。イラストの色に徹底的にこだわった、印刷現場の様子からご紹介します!

 それに加えて今回の別冊では、『ルパン三世』ファン必見の企画も準備しました。それがモンキー・パンチさんの厳選イラスト&プライベートイラストギャラリー合計47ページです。

 今回はモンキー・パンチさんのご遺族に協力いただき、31点のイラストデータを掲載することができました。モンキー・パンチさんは早くからMacを使って漫画を描いていたことでも有名ですが、今回はPCで描かれたもの、手書きの作品、さらにもっと貴重な鉛筆によるラフスケッチも収録しています。

 また巻末にはルパン、不二子、次元、五ェ門、銭形のカラー&モノクロ色紙も掲載。これらはモンキー・パンチさんが編集部を始めとする面々のために描いてくれたもの。さらに約20年分のイラスト入り年賀状も掲載しています。この年賀状はモンキー・パンチさんが自ら作って親しい人に送っていたもので、雑誌メディアとしては初公開になります。

画像: 色校正を終え、実際にマシンで印刷したものがこちら。これを折りたたんで裁断すると本ができるのです

色校正を終え、実際にマシンで印刷したものがこちら。これを折りたたんで裁断すると本ができるのです

 それら貴重なイラストを収録するに際して一番苦労したのは、誌面でどこまでオリジナルの色味や筆遣いを再現できるかでした。巻頭のイラストはどんな色が正解なのかはオリジナルと比べるしかないのですが、さすがにそれは不可能。今回は過去の雑誌や単行本の色などを参考に、印刷会社の担当者と相談して進めました。

 さらにモンキー・パンチさん独得の線の勢い、筆遣いもしっかり再現することを目指しています。ベタ塗りの背景はどうしても黒一色になりがちなのですが、今回は敢えて墨の濃淡がわかるように仕上げています。同様に鉛筆のラフスケッチでは消しゴムの跡も判別できるので、モンキー・パンチさんが表情や構図を悩みながら描いていた様子を想像しながら楽しんでいただきたいと思います。

 巻末の色紙はオリジナルが手元にあったので、それを印刷会社に持ち込んで担当者氏に見てもらい、可能な限り原本に近い色に仕上げてもらっています。その結果、オペレーターさん入魂の仕上がりといえる出来になっています。

画像: 色の細かい調整ができるマシンを選んで、作業をしてもらいました。ホントに細かい注文にまで対応してくれた印刷会社の皆さんに感謝です

色の細かい調整ができるマシンを選んで、作業をしてもらいました。ホントに細かい注文にまで対応してくれた印刷会社の皆さんに感謝です

 そして先週、埼玉にある印刷会社の工場に、最終印刷前の立ち会いにお邪魔してきました。というのも編集部では色校正紙で最終チェックし、それを元に印刷・製本をするわけですが、色校と実際の誌面ではインクの違い、刷る数の違いなどもあり、わずかながら差が出てくることもあるのです。

 普通の誌面では問題ないのだけれど、このイラストページは『ルパン三世』ファンみんなが納得してくれるものにしたかったので、念には念を入れた次第。現場の皆さんの協力もあり、最終的には無茶苦茶満足のいく仕上がりになっています。その成果をぜひ書店でご確認下さい!

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