リアルアシストから、Kineraのネックバンドタイプのワイヤレスイヤホン「TYR Pro」が、10月24日に発売される。価格は¥3,999(税込)。

画像: Kinera、aptX HD対応のワイヤレスイヤホン「TYR Pro」、およびBluetoothレシーバー「CDB002」を10月24日発売

 TYR Proは、今年1月に発売された、有線イヤホン「TYR」をワイヤレス化した製品。イヤホン部分についてはTYRと同じく、6mm径のダイナミック型を1基搭載しており、構成としては、既存のイヤホンとワイヤレス機構を組み合わせた「SIF・B」と同じと言えそうだが、こちらはケーブルの脱着には対応していない。

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 TYR ProのBluetoothのSoCには、クァルコムの「QCC3034」を採用しており、これは「QCC3020」に比べ、aptX HDコーデックのサポート、より低い消費電力を実現しているのが特徴。スマートホンと左右のイヤホンがそれぞれつながるTrueWirelessStereo Plus(対応機)機能にも対応している。

 ネックバンド部分には柔らかい素材が用いられており、くねくねと折り曲げることができる。そこからイヤホン部分までのケーブルの間には、操作系ボタン(右側)とバッテリー(左側)が、左右対称になるように配置されており、首にかけた時のバランスは良好。ハウジングの後部にはマグネットが内蔵されていて、使わない時はネックレスの要領で首から下げておけるようになっている。この部分は、ワイヤレス化における使い勝手も考慮した変更と言えるだろう。

 音質については、全体的にカラットした音調で、有線タイプのTYRの特徴を残しつつ、低域から高域までバランスのとれたサウンドになっているが、SIF・Bの場合と同じく、ワイヤレス化によって、TYRで受けた低域の押し出し感は少し抑えめになっている。ここらへんは、SIFとSIF・Bの開発によって得たノウハウを投入しているようだ。

 ただし、ボーカルはくっきりと浮き立つように再現されるので、ボーカルメインの楽曲との相性はいいだろう。ハイレゾコンテンツを聴くと、その再現性はさらに向上し、ニュアンスまで感じられるようになる(プラスして、S/Nもアップした印象を受ける)。定位感もよくなり、目の奥ぐらいまで上がって来る印象だ。

 ちなみに、イヤーピースをKinera製からfinal製「TYPE E」に替えてみると、密閉度がアップするためか、低音の量感が増して、当初感じていた(低音の)控えめな印象は払拭され、音の消え入りの余韻の質感が上がり、さらに高域のヌケもよくなっており、全体的にスケールアップしたサウンドになった。

 また、TYR Proは、aptX HDをサポートしているということで、クリエイティブメディアのBTアダプター「BT-W3」と組み合わせて、遊んでみた(再生はノートパソコンから)。

 Netflixのコンテンツをいくつか視聴してみたが、aptX HDの恩恵は明らか。aptX HDの接続では、セリフや背景音(環境音)の再現性が増し、特に背景音では細かい音までくっきりと聴こえてくるようになる。コーデックをaptXに切替えると、その背景音の中の細かい音がスッと消えてしまい、さらにSBCにすると全体のレンジが狭まり、低域と高域部分のサウンドが物足りなくなってくる。価格はTYR Proとほぼ同じだが、プラス4000円ほどで音質がグンとアップすることもあり、パソコンでの映像配信コンテンツをこの組合せで視聴すると、大いに楽しめるだろう。

 今回は、同時発売で、TYR Proと同じSoCを採用した、Bluetoothレシーバー「CDB002」もラインナップされる。コネクターのタイプで、MMCX仕様と、カスタム2ピン仕様があり、価格はどちらも¥3,990(税込)となる。

画像: 「CDB002」のMMCX仕様

「CDB002」のMMCX仕様

画像: 「CDB002」のカスタム2ピン仕様

「CDB002」のカスタム2ピン仕様

 CDB002は、昨年10月発売の「CDB001」の後継モデル。価格は001に比べ少しアップしたが、手持ちのケーブル交換式のイヤホンを、手軽にワイヤレス化、そしてaptX HD対応にできるメリットは大きいだろう。コネクター付近のケーブルは、耳掛けしやすいようにクセが付けられている。なお、こちらの製品のインプレッションは、後日お届けしたい。

TYR Proの主な特徴
Bluetooth規格:Bluetooth v.5.0
Bluetooth SoC:クァルコムQCC3034
ドライバー:6mm径ダイナミック型×1
インピーダンス:16Ω
感度:105dB
再生周波数帯域:20Hz~20kHz
対応コーデック:SBC、AAC、aptX HD
再生時間:7~8時間
充電時間:約3時間
充電端子:micro USB
付属品:イヤーチップ(final製 TYPE E、SS/S/M/L/LL)5ペア

CDB002の主な仕様
Bluetooth規格:Bluetooth v.5.0
Bluetooth SoC:クァルコムQCC3034
コネクター:MMCX仕様、カスタム2ピン(0.78 2Pin)仕様
対応コーデック:SBC、AAC、aptX HD
再生時間:7~8時間
充電時間:約3時間
充電端子:micro USB

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