日本電気（以下、NEC）から、ビジネス向けパソコン（デスクトップ：Mate／ノートパソコン：VersaPro）の新ラインナップが発表された。8月24日より順次出荷される。ラインナップと価格は下記の通り。
VersaPro（ノートパソコン）シリーズ
＜ビジネスノート＞
タイプVD ￥220,000（税別）～
タイプVX ￥170,500（税別）～
タイプVM ￥206,500（税別）～
タイプVA ￥165,000（税別）～
タイプVE ￥156,500（税別）～
タイプVL オープン価格
タイプVF オープン価格
タイプVW オープン価格
＜モバイルノート＞
タイプVG ￥344,000（税別）～
タイプVB ￥273,500（税別）～
タイプVC ￥242,000（税別）～
＜タブレットPC＞
タイプVS ￥167,500（税別）～
タイプVU ￥125,400（税別）～
Mate（デスクトップ）シリーズ
タイプME ￥179,000（税別）～
タイプMB ￥157,500（税別）～
タイプMC ￥141,400（税別）～
各モデルの概要を紹介すると、タイプVD/VXは15.6型の大型液晶搭載ノート、タイプVMは14型液晶で社内での持ち運び（モバイル）にジャストなサイズのノート、タイプVGは13.3型液晶と約814gという軽量仕様でモバイル性を強化したノート、タイプVBは13.3型液晶とLTE対応が特徴のノート、タイプVCは12.5型液晶と約950ｇの軽量仕様、11時間駆動の内蔵バッテリーでモバイルに特化したノート、という分類となる。
一方、デスクトップMateシリーズでは、タイプME/MB/MCの3シリーズは新筐体を与えられスリムになったほか、Wi-Fi6対応、インテル第10世代CPU搭載といったフィーチャーが注目ポイントとなる。
そして、今回のラインナップの特徴を簡潔に記せば、これまで同社、あるいは世間が進めてきた働き方改革に役立つ機能・仕様を強化しつつ、新型コロナウイルスの防疫も加味したニューノーマルな時代の働き方に対応したものになる。大きくは、オンラインを使用する会議などにおけるコミュニケーションクォリティ（＝Webミーティング機能）の向上、モバイル性の向上（軽量化、バッテリーの長寿命化など）、そしてビジネス用途において重要となるセキュリティ（顔認証、指紋認証など）の強化、といった項目になる。
ここでは、新ラインナップの中で注目のモバイルノート「VersaPro UltraLite タイプVG」について紹介したい。
タイプVG
タイプVGは、13.3型の液晶パネルを搭載した、モバイル用途に特化したシリーズとなるが、今回のニューモデルでは、薄型化・軽量化・使いやすさをさらに強化した新筐体を与えられ、モバイルユースでのさらなる仕様・性能の向上が図られている。
ひとつはCPUで、インテル第10世代Core i-7プロセッサーが搭載され、高速処理や省エネ化が図られている。バッテリーは2種類が用意され、Lバッテリーは最長約15時間の駆動が。LLバッテリーでは、わずか54gの質量増加で最長約24時間の駆動が可能となった。Wi-Fi6にも対応する。
また、USB Type-Cポートの機能拡充も図られており、ようやくと言ってもいい、USB PD、および映像出力（Displayport Altモード）への対応を果たした。結果、USB Type-Cケーブル1本での給電や映像出力が可能になった。NECではその点を考慮して、新たにUSB Type-C映像入力に対応する液晶モニター「LCDE243F-CF」もラインナップ。2画面環境の構築による視認性や作業性の向上ついても、訴求している。
タイプVGによる2画面使用のイメージ
オンライン会議などにおける通話品質（オーディオ機能の強化）については、NECパーソナルコンピュータの「LAVIE Pro Mobile」に準じていると考えていいだろう。（マイクが拾う）使用者の周囲の雑音を低減してくれる「ノイズサプレッサ」、部屋の残響を抑えて会話を聞きやすくする「ルームエコー抑制」が新搭載された。
キーボード周りのデザインや形状についても同様で、キーボードが本体横幅いっぱいまで拡大されるエッジtoエッジデザインによって、キーボードサイズ、キーピッチが拡大され、併せてキーストロークも深くなり、キータッチのしやすさは、前モデルに比べて大きく向上している。タッチパッドも大きく、静か（静音設計）になった。
また、A4ノートの中でも、主に小・SOHOをターゲットにしているタイプVWシリーズには、新たにAMD製Ryzen5プロセッサー搭載モデルがラインナップされた。
