日本音響エンジニアリングから、オフィスや部屋での会話(音声)を聞き取りやすくする、音響調整の機能を持つインテリア「Meleon」が、9月28日に発売される。
Meleon(メレオン)は、シェルフ(棚)、フィラー(吸音材)、ルームチューニング機構という3つのアイテムから構成される製品。価格は1セット¥100,000(税別)~。
コロナ禍によって、オンラインでの会議が増えている中、部屋の中の残響や反響などによって、会話(音声)が聞き取りづらいという事例が多く発生していることを受け、ホームシアターやスタジオ用途で室内の音響特性をコントロールするルームチューニング機構(AGS)を販売している同社ならではの、ノウハウを詰め込んだ商品となる。
以後、Meleonを構成するパーツの特性をそれぞれ紹介していきたい。まず、フィラー(吸音材)は、その名の通り音を吸音する機能を持つ素材。表面処理によって、レザー調とファブリックの2タイプを用意。一般的な吸音材の約5倍の厚みを持たせることで、低音から高音まで、バランスよく吸音できるという。
レザー調フィラーの特徴は、低い周波数帯域の吸音に優れることで、ブーミー(低音が強くなりぼやけたようになる)対策に効果が高いそうだ。
一方、ファブリックフィラーは、話し声など帯域となる中高域の音をしっかりと吸音する特性を持つことで、声が響いて聞き取りづらい……という事例の解消に効果があるという。
フィラーの主な仕様
パッド:ポリエステル吸音材
カバー:レザー調(5色:グリーン、ベージュ、グレー他)、ファブリック(色・柄 全10パターン)
寸法:W460×D125×H460㎜
次に、ルームチューニング機構:AGSは、「Acoustic(音響)」「Grove(森)」「System」の頭文字を取った製品で、心地よい“森の音場”を室内に再現することを目的に開発されている。Meleon用のAGSは、オフィスやリビングなどでの使い勝手を想定したサイズ、デザインにまとめられているのが特徴だ。
Meleon-AGSの主な仕様
材質:集成材
カラー:3色(ナチュラル、ホワイト、ブラウン)
仕上:天板・台座・丸棒=染色塗装
寸法:W456×D90×H456㎜
質量:約3.0kg
最後のシェルフ(棚)は、その名通り、フィラー、ルームチューニング機構を、インテリアに合わせて簡単・自由にレイアウトするための枠となるものだ。縦置き、横置きは自在。複数を組み合わせることも可能だ。
シェルフの主な仕様
材質:パーティクルボード
仕上:耐摩耗化粧合板
カラー:3色(ナチュラル、ホワイト、ブラウン)
寸法:W1740×D150×H500㎜
質量:10~11kg