Netflixは5月22日、日本国内の映画やテレビドラマの制作従事者の生活を支援する「Netflix映画・テレビドラマ制作従事者支援基金」を設立し、特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)に事務局を委託したことを発表した。

 新型コロナウイルス感染症の影響により、世界中で数多くの映画やテレビドラマの制作が延期、もしくは停止を強いられる状況が続いている。この度、Netflixは国内の映画・テレビドラマ制作に従事する人々の中でも生活への影響が大きい方々を短期的に支援することを目的とした救援基金「Netflix映画・テレビドラマ制作従事者支援基金」をVIPO内に設立し、同法人に募集から支給までの事務局業務を委託した。

 なお、Netflixは本基金設立にあたり、今年3月に発表したクリエイティブ業界を支える目的で設立された支援基金より約1億円をVIPOに拠出している。

 Netflixコンテンツ・アクイジション部門 ディレクターの坂本和隆氏は「人々に喜びをもたらす作品を届けることが、コンテンツづくりの使命です。これまでNetflixがメンバーに数多くの素晴らしい作品をお届けしてこられたのも、日本の制作関係者の存在があったからこそです。VIPOにご協力を頂く今回の取り組みが、現在大きな打撃を受けている映画やテレビドラマの映像制作に関わる方々の支援に繋がることを願っています」とコメントしている。

 救済基金への応募対象者は、各制作・技術部門におけるメインスタッフ、アシスタント、コーディネーターなどの、フリーランス・スタッフに該当する方を原則とし、救済基金ページ(関連リンク参照)に近日中に公開するオンラインフォームで受付を開始する。応募方法や対象に関する詳細は、後日VIPO基金事務局から発表される予定という。

「Netflix映画・テレビドラマ制作従事者支援基金」概要

●支給対象:国内の映画・テレビドラマ制作に従事するフリーランス・スタッフでコロナウイルスの影響によるプロジェクト延期・停止が証明できる方(※Netflixオリジナル作品を除く)
●対象職種:支給対象者のうち、制作・技術部門(演出、制作、撮影、照明、録音、美術、編集、スクリプターなど)におけるメインスタッフ、アシスタント、コーディネーターなど
●応募手段:救済基金ページからアクセスできるオンラインフォームから申込
●申込開始日時:5月28日(木)13時頃
●申込期間:申込開始日〜6月末日(先着順で応募数が支給可能額に達した時点で募集終了)
●支給時期:申込から2週間程度
●支給額(一口):10万円
●支給可能人数:1,000人程度

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