来たる4月13日（月曜日）、弊社がレコード会社協力のもと制作・販売している「Stereo Sound ORIGINAL SELECTION」シリーズにVol.7『美空ひばり』Single Layer SACD+CD（2枚組）が加わります。本作は、弊社が2016年に発売した45回転仕様２枚組LPの全８曲に、新たに２曲を追加したベスト盤。この２曲を選曲したのは、日本コロムビア所属のプロデューサー衛藤邦夫さん。先のLPに収録されていた曲とは趣きの異なる、「からたちの花」と「スターダスト」の２曲です。
「からたちの花」は、1974年に発売された『からたちの花～美空ひばり 山田耕筰を唄う～その1』に収録されていた曲で、作詞は北原白秋、編曲は青木望がそれぞれ担当しています。いっぽう「スターダスト」は、さらに時代を遡り1965年に発売された『ひばりジャズを歌う～ナット・キング・コールをしのんで』からの選曲。前者は日本を代表する作曲家の歌、そして後者は洋楽のスタンダード曲のカヴァーとなります。
Single Layer SACD＋CDの2枚組仕様となる本作のマスタリングは、弊社の高音質ディスクでお馴染みの日本コロムビア所属・武沢茂さんに委ねています。
全10曲の収録曲のうち、録音年代が比較的新しい1曲目の「悲しい酒（セリフ入り）」（1982年）と７曲目の「川の流れのように」（1989年）の２曲のみデジタルマスター、それ以外の８曲はすべてオリジナルのアナログマスターテープからの復刻となります。SACDはオリジナルのマスター素材から入念な音調整を施した上でダイレクトにDSD 2.8MHz化、CDはDSDからのダウンコンバートではなく、再度マスターテープを再生してCDの器に相応しいマスタリングを新たに施しているのが特徴です。
Stereo Sound ORIGINAL SELECTION Vol.7 「美空ひばり」
（Single Layer SACD+CD・2枚組）￥4.950（税込）
本作の制作のために集められたオリジナルのアナログマスターテープの数々（2曲のみデジタル音源素材）。
本作の制作のために使用されたアナログ素材用のマスターレコーダーは、調整の行き届いた「スチューダーA80」。SACDはマスター素材から音調整を施した上でダイレクトにDSD 2.8MHz化、CDはDSDからのダウンコンバートではなく、再度マスターテープを再生して器に相応しいマスタリングが新たに施されている。
本作のマスタリングは、㈱日本コロムビアのチーフ・エンジニア武沢 茂さんが担当している。
武沢さんは美空ひばりを筆頭に、ちあきなおみや弘田三枝子といった日本コロムビアを代表する歌い手たちのカッティングおよびマスタリングを数多く手掛けてきたヴェテラン・エンジニアです。冒頭で触れた45回転仕様の２枚組LPのカッティングも担当していました。
今回はSACD＋CDという各々のメディアに相応しい新規マスタリングが実施されました。なお、美空ひばり音源のSACD化は本邦初となります。
オリジナルマスターに刻まれた美空ひばりの歌声はさまざまな表情を見せながらバッキングと見事に溶け合い、聞き手を極上のサウンドで包み込んでくれます。武沢エンジニアによる入魂のマスタリングをぜひご体験ください。
