テクソルは、ドイツのDeutsche Elektronenrohren Manufaktur GmbH社(ブランド名はELROG)と日本総代理店契約を締結したことを発表した。まずは3極ハイエンドオーディオ用真空管300B、211、845、及び整流管274Bを3月1日から販売する予定だ。
Deutsche Elektronenrohren Manufaktur GmbH社の前身となるDeutsche Electron tube manufacture GmbH社は、1986年にドイツのリューネブルクで、Schaffernicht博士により設立された。
当時は軍用の真空管、特にトルネード戦闘機用のCRTを製造していたが、2000年代初めに軍がCRTを段階的に廃止したため、新たにオーディオ用真空管の製造に着手したそうだ。その後、2016年にThomas Mayer氏が会社の全資産や設備を引継ぎ、ドイツ南部のリンダウに新会社を設立し現在に至っている。
新会社に移行後、真空ポンプやガラス封止機、生産ラインを完全にオーバーホールし、耐久性を高めるためすべての真空管を再設計した。さらに真空管開発も行ない、現在10種類以上を製造している。今回はその中の4種類が日本で販売されることになる(他は取り寄せ)。
国内販売モデルの型番と価格は以下の通り。