ロッキーインターナショナルでは、Wharfedale(ワーフェデール)スピーカーの新モデル「EVO4.4」を絶賛発売中だ。価格は¥388,000(ペア、税別)。

画像: 「EVO4.4」

「EVO4.4」

 ワーフェデールは1932年にGilbert Briggs(ギルバート・ブリックス)氏によってイギリス ヨークシャー州で設立された歴史のあるブランドだ。ブリックス氏自身がピアノの名手であったことから、スピーカーを楽器として、また技術者を演奏家として捉え、1948年からスピーカー製造に邁進してきた。

 EVO4.4はそんなワーフェデールが一昨年発売したEV04シリーズの最新モデルで、日本では昨年の東京インターナショナルオーディオショウで参考展示されていた。型式は3ウェイ4スピーカーのトールボーイ型となる。

 高域にはAMT(Air Motion Transformer)を採用しているのが特徴。この方式はソフトドームトゥイーターと比較して、再生中に移動するエネルギー量(空気量)が多く、さらにAMTの作用によってエネルギー量が高圧処理され、低歪みで高いS/N比を達成している。

 50mmソフトドーム型のミッドレンジユニットは、独立した内部エンクロージャーにマウントされ、ユニットから発生する音圧エネルギーを確実に受け止め振動による歪みを抑制している。

 ダブルウーファーは165mmコーン型で、ストロークの際に発生する背圧による圧縮抵抗を受けないよう、背面の自由度を高くして背圧をコントロールすることにより、低歪かつ均一なストロークを可能にしている。振動板素材にはケブラーを採用。

 EVO4.4はバスレフ型エンクロージャーを採用しているが、そのポート部に高度な解析ソフトによりモデリング設計された整流板を加えることで、キャビネットからポート部に発生する空気量を最適化している。低域ではレスポンスの向上と歪みが低減され、中高域では均一な周波数レスポンスにより、明確な解像度と同時に歪みの低減を実現しているそうだ。

画像: EVO4シリーズのラインナップ。左から「EVO4.1」「EVO4.2」「EVO4.3」「EVO4.4」で、カラリングは4機種とも写真のブラックアッシュ(BL)の他に、ウォールナット(WN)を準備

EVO4シリーズのラインナップ。左から「EVO4.1」「EVO4.2」「EVO4.3」「EVO4.4」で、カラリングは4機種とも写真のブラックアッシュ(BL)の他に、ウォールナット(WN)を準備

 EVO4.4を含めたEVO4シリーズのスペックは以下の通り。

EVO 4.1 ¥108,000(ペア、税別)
●型式:2ウェイ2スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:30mm×60mm AMT、130mmコーン型ウーファー
●感度:87dB/2.83V/m
●インピーダンス:8Ω
●周波数帯域(+/−3dB):64Hz〜22kHz
●クロスオーバー周波数:2.9kHz
●寸法/質量:W210×H335×D285mm/7.8kg

EVO 4.2 ¥178,000(ペア、税別)
●型式:3ウェイ3スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:30mm×60mm AMT、50mmソフトドーム型ミッドレンジ、165mmコーン型ウーファー
●感度:87dB/2.83V/m
●インピーダンス:8Ω
●周波数帯域(+/−3dB):54Hz〜22kHz
●クロスオーバー周波数:1.4kHz、3.9kHz
●寸法/質量:W250×H455×D340mm/13.4kg

EVO 4.3 ¥288,000(ペア、税別)
●型式:3ウェイ4スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:30mm×60mm AMT、50mmソフトドーム型ミッドレンジ、130mmコーン型ウーファー×2
●感度:88dB/2.83V/m
●インピーダンス:8Ω
●周波数帯域(+/−3dB):48Hz〜22kHz
●クロスオーバー周波数:1.3kHz、4.3kHz
●寸法/質量:W210×H875×D285mm/22.8kg

EVO 4.4 ¥388,000(ペア、税別)
●型式:3ウェイ4スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:30mm×60mm AMT、50mmソフトドーム型ミッドレンジ、165mmコーン型ウーファー×2
●感度:89dB/2.83V/m
●インピーダンス:8Ω
●周波数帯域(+/−3dB):44Hz〜22kHz
●クロスオーバー周波数:1.4kHz、4.7kHz
●寸法/質量:W250×H1060×D340mm/25.6kg

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