BANG&OLUFSENは、東京の銀座に、同ブランドのフラッグシップストア「バング&オルフセン 銀座店」を12月6日にオープンする。周囲には「オメガ」や「ロレックス」「IWC」などの有名ブランドがひしめき、銀座のメインストリートとなる並木通りに面した、一等地に立地している。
敷地面積は約130m2(約50坪)あり、店内には同ブランドが取り扱う大型のディスプレイ(あのBEOVISION!)からスピーカー(BEOLAB 90もある!)、あるいはデスクトップで使える小型のBluetoothスピーカー、ワイヤレスイヤホン/ヘッドホンまで、各種取り揃えており、試聴も可能だ。
店舗正面は全面ガラス張りでデザインされていて、その左右はショーウインドウ的に、右側には円形スピーカー「BEOPLAY A9」が、左側には有機ELパネルを搭載した大型ディスプレイシステム「BEOVISION HARMONY」が展示されている。
店内に入ると、入ってすぐ右側にはワイヤレスヘッドホン、左側にはワイヤレスイヤホン&Bluetoothスピーカーという、B&Oブランドの中ではライトな製品群が鎮座している。
少し進むと、「BEOVISION ECLIPSE」を使ったシアターシステム、その対面には壁いっぱいに「BEOSOUND SHAPE」(スピーカー)がデザイン的に配置されている。
中央部分には、間仕切り的に樹齢50年以上という松の盆栽があり、その奥には「BEOVISION HARMONY」をメインディスプレイとし、メインスピーカーに「BEOLAB 90」、リアスピーカーに「BEOLAB 50」を組み合わせた、総額1300万円という超弩級システムがセッティングされている。
さらに、そのシステムの左右には、「BEOSOUND EDGE」(円柱形スピーカー)や「BEOSOUND STAGE」(サウンドバー)、「BEOSOUND 1/2」(ポータブルスピーカー)なども展示されている。
内装を手掛けたのは、2020年の第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展・日本館展示への出展建築家としての参加も決まっている新鋭の元木大輔(もとぎ だいすけ)氏だ。氏によれば、内装のコンセプトは、B&O製品の持つクラフトマンシップとミニマルなデザインという特徴を押さえながら、そこにコンテンポラリー(現代的な)な要素を追加してまとめ上げていったという。
同時に、日本的な様式(木など)も取り込んだそうだが、製品の持つ北欧デザイン(B&Oの本社はデンマーク)との親和性も高く、違和感なく収まったそうだ。
さらに、さまざまな機器と組み合わせている家具は、50年代のビンテージものを探し出し、リペアして設置しているそう。というのも、店舗の入るビルは前回の東京オリンピック開催の翌年の1965年竣工で、すでに完成から半世紀が経っており、そうした古さを感じさせるように、過去から現代までの歴史のつながりを意識したデザインとしているそうだ。
そうした“旧”のデザインは、家具を設置した地面(床)や天井の造形にも活かされている。B&Oのストアは、同地に入る5代目の店舗だそうで、改装を行なうために地面を掘り返したところ、前店舗たちの改装の後が、地層のように残っていたという。そこで、そうした歴史を、床をガラス張りにすることで、“あえて”見せるように設計している。
そうした見える(見せる)デザインは、機器の電源周りにも適用されていて、通常は見えないように処理する電源ケーブルやコンセント類も、あえて見せることで、実際に自宅に設置した状態を想像できるようにもしている。
バング&オルフセン 銀座
住所:104-0061 東京都中央区銀座6-7-18
電話:03-6263-8957
営業時間:11時~19時
定休日:毎週水曜
Eメール:ginza@beostore.com