ブライトーンから、オーストリア・ウィーンのLB-Acostics社のヘッドホン「MYSPHERE 3」シリーズが発売された(同社サイトで注文を受け付けている)。

 インピーダンスの違いで「MYSPHERE 3.1」(15Ω用)と「MYSPHERE 3.2」(110Ω用)の2種類を準備し、価格はどちらも¥540,000(税別)となる。また2種類のドライバー部(同社ではサウンドフレームと呼ぶ)が付属した「MYSPHERE 3」も¥700,000円(税別)もラインナップされている。

 「MYSPHERE 3」は、昨日中野サンプラザで開催された「秋のヘッドフォン祭2019」で参考出品されていたモデルで、同社では「ホバーリング・ヘッドフォン」と命名している。このモデルは、AKG「K1000」のコンセプト構築と開発を指揮したHelmut Ryback氏とHeinz Renner氏が開発に関わっており、彼らの経験を注ぎ込んで完成させた製品という。

画像: ドライバーユニットが耳の上で浮いている!?  オーストリア・ウィーンLB-Acostics社のヘッドホン「MYSPHERE 3」が発売開始。従来のヘッドホンとは一味違う、広大な音場再現が楽しめる

 MYSPHERE 3シリーズはいわゆるオープン型のような構造で、ヘッドバンドの両端に、耳の上に浮く形でドライバー部が配置される。つまり、通常のヘッドホンのように耳を覆ったり、耳に乗せるのではなく、耳の上数cmのところで音が発せられるという仕組みだ。

 この独自の設計により、思いがけないほどのステレオ効果と空間の広がりが生まれ、通常のヘッドホン再生とはひと味違う広大な音場再現を楽しめるという。

 そのためにはドライバー部の向きや角度を個人に合わせて微調整する必要があるが、MYSPHERE 3シリーズでは、ドライバー部の角度や高さのすべての調整は、工具なしで自由に調整できるようになっているので、設定の変更もとても簡単だ。

 全体の重量は345gと軽量だが、ストレスが掛かる外部部品は耐久性と耐食性に優れた削り出しのアルマイトアルミニウムまたはステンレスでできており、さらに内部の素材とコネクターは弾性が高く、腐食に強く、ボディから伝わるノイズを減衰させる素材を採用するなど、耐久性を優先した設計を行なっている。

「MYSPHERE 3」の主なスペック

●使用ドライバー:40×40mmダイナミック型
●振動板:角型、グラスフォーム使用
●感度:96dB/m/W(RMS = 115 dB SPL/V eff.)
●最大入力電力:60mW
●定格インピーダンス:15Ω(MYSPHERE 3.1)または110Ω(MYSPHERE 3.2)
●再生周波数帯域:20Hz〜40kHz(-10dB)
●質量:345g(ケーブル除く)

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