11月2日〜3日に中野サンプラザで開催されている「秋のヘッドホン祭り2019」。その会場で編集部が気になったブース展示を紹介したい。まずは13Fのロビー展示から。
ZMF Headphones
ZMF Headphonesブースでは、オーストリアLBアコースティック社製のヘットホン「Mysphere3」が参考出品されている。Mysphere3は、AKGの名機「K1000」の開発メンバーが送り出した製品で、ヘッドバンドとドライバーを収納したパーツが分離しているのが特徴だ。
ドライバー部は五角形のフォルムで、上側のバーでヘッドバンドに取り付ける。その際に取り付ける高さが調整でき、さらにバーを中心に開き角も自在に動かせるようになっている。ヘッドバンドを装着すると、ドライバー部が耳の外側に来るオープン型のような構造ということだ。なおドライバー部はインピーダンスの違う2種類が同梱されており(15Ωと110Ω)、組み合わせるプレーヤーに応じて付け替えられるようになっている。
そのサウンドはS/Nがよく、高域までクリアーに伸びたもの。会場の外来のイズの多い環境だったが、音がクリアーに耳に届くので、周りの会話も気にならず音楽に集中できそうだ。
Mysphere3は価格50万円(税別)で、来年早期の発売になりそうだ。
もうひとつ、シンガポールAlpha&Delta製のイヤホン「KS3」も参考出展された。同ブランドのこれまでのイヤホンはケーブル直出しタイプだったが、今回ついにリケーブルに対応したわけだ。
これにより、様々なケーブルとの組合わせが可能になり、自分流の音のチューニングが楽しめるだろう。搭載されたドライバーは6mmのフルレンジユニットで、再生周波数帯域は10Hz〜40kHz。
KS3は予価¥15,000(税別)とのことだ。
GREEN FUNDING
クラウドファンディングでアイデア溢れる製品を生み出しているGREEN FUNDINGのブースにも、面白いアイテムが展示されていた。
ひとつは完全ワイヤレスの骨伝導イヤホン「earsopen PEACE」で、こちらは現在クラウドファンディンで5000人、1億円以上の支援を集めているアイテムだ。
耳たぶの少し上側にクリップのように取り付けることで、振動を直接骨に響かせて音楽を聴く仕組みだ。再生音は本人にしか聴こえないので周りに迷惑をかけることもないし、外の音は普通に聞こえるのである意味安心だ。
製品自体は音楽モデルの他に聴覚補助モデルも準備されるので、幅広い使い方ができることだろう。