ナスペックから、光変換式HDMIケーブルの新ブランド「FIBBR(フィバー)」が登場、10月25日から同ブランドの製品3モデルが発売される。その主なラインナップと価格は以下の通り。
Pure 2 ¥40,000(1.5m)、¥45,000(2m)、¥48,000(3m)、¥50,000(5m)、¥70,000(10m)、¥85,000(15m)、¥100,000(20m)
……FIBBR HDMIケーブルの最上位バージョン。光変換用チップは同社オリジナル高性能チップ。メタル素材のオリジナルプラグによって耐振性が向上。更なる高画質、高音質を実現した。他の2モデル同様、電源供給は基本必要ないが、デバイスがケーブルに充分な電力を送れない場合のために、Pure 2は両端にUSBバスパワーケーブルが付いている。
King-A ¥27,000(1.5m)、¥30,000(2m)、¥32,000(3m)、¥34,000(5m)、¥42,000(10m)、¥50,000(15m)、¥57,000(20m)
……Ultra Proの上位バージョンであり、FIBBR HDMIケーブルの中心的モデル。使いやすさや強度はそのままに、光変換用のチップを汎用チップからオリジナル高性能チップに変更。さらなる高画質化、高音質化を実現している。
Ultra Pro ¥18,000(1.5m)、¥21,000(2m)、¥23,000(3m)、¥25,000(5m)、¥32,000(10m)、¥40,000(15m)、¥47,000(20m)
…… FIBBRの4Kクォリティを身近に体験できるスタンダードモデルで、ARCには非対応。送信側(プレイヤー)に正しく接続されるとLEDが緑色に点滅し、逆方向で接続すると赤色点滅することで間違いを指摘してくれる。受信側(ディスプレイ)まで接続されるとLEDは青に点灯し準備は完了する仕組みだ。
FIBBRは、フィリップスの光ファイバー部門を前身とする世界最大の光ファイバーケーブル製造会社であるYOFC(Yangtze Optical Fibre and Cable Joint Stock Limited Company)と、アジア最大手の半導体集積回路会社であるVIA Technologiesとの共同出資会社だ。
同社によると、銅線、銀メッキ線、銀線などのケーブルは、抵抗値が存在するため信号損失が避けられず、特に4K信号を扱うHDMIケーブルでは長尺になった場合に、映像が映らない現象も発生する。また、仮に映ったとしても、それは本来の信号、映像ではなく、損失によって劣化してしまった映像が映っているにすぎないと考えている。
しかし光ファイバーは抵抗がないため延長しても映像、音質の劣化がなく、4Kの情報量であっても劣化のない本来のクォリティで楽しむ事ができるのだ。その一方で、光ファイバーは大量生産しないとコストが合わず、これまでの製品はどれも高価だったのも事実。また、光ファイバーは強度面で不安があり、曲げたりすると破損してしまう弱いケーブルというイメージもあったそうだ。
だがFIBBRは、世界最大の光ファイバーケーブル生産工場を持っており、さらに独自のBendRobustテクノロジーで強度面での不安も解消した。この事は、世界最高レベルのケーブルを適正価格で届けられるだけでなく、光ファイバーが抱えていた不安を解消したHDMIケーブルが誕生した事も意味している。