円谷プロダクションはウルトラマンの日となる7月10日（1966年に『ウルトラマン』の放送を開始した日にちなみ）に都内で会見を開き、同社史上最大となる祭典「TSUBURAYA CONVENTION 2019」(12月14、15日に開催)の概要を明らかにした。
TSUBURAYA CONVENTION 2019、略称ツブコンは、12月14、15の両日、東京ドームシティで3つの会場を使って行なわれる、同社がこれまでに創り上げてきたキャラクターたちや、関係するキャスト、スタッフらが一堂に会する最大規模のイベント。
主な内容としては、ライブ＆グリーティング（キャストらが登壇）、トークショー（スタッフらが登壇）、グッズ販売、そしていち早い新作発表の場になるという。
冒頭、檀上に上がった同社代表取締役会長 CEOの塚越氏によれば、今後の同社の行動の指針として、かつて創業者の円谷英二が遺した言葉を胸に刻みつつ、以下3つの方向性で展開していく、とのことだ。
円谷プロダクション 代表取締役会長 CEO 塚越氏
ひとつは、作品（ウルトラマン）をもっと好きになってもらいたい。ふたつは、作品の魅力をより多くの人に広めたい。三つは、新しいストーリー、キャラクターを創り出し、発信していきたい。以上の観点を踏まえ、作品、商品を通して認知度を広げ、グローバルエンターテイメントカンパニーへと進化していきたい、と意気込みを語っていた。
そしてその取り組みの基本方針として、先述した円谷英二のビジョンを再確認し、ファンをより大事にし、過去の作品をもう一度スポットを当て、新しい驚きや感動を生み出していきたいとした。これまで小サイトでも、同社の取り組みである「ULTRAMAN ARCHIVES」などを紹介してきたが、そうした取り組みの集大成となるのが、年末に行なわれるTSUBURAYA CONVENTIONになる、ということだ。
以下、概要を簡潔に紹介していきたい。
全体の始まりとなるのが、12月14日10：00より開演される「オープニングセレモニー」だ。ここでは、2020年以降に同社が展開予定の新作の情報が発表されるという。
そして、ウルトラマンギンガからウルトラマンゼロまでの新世代ヒーローが集う「ニュージェネレーションヒーローズ全員集合！」は14日の13:30～／16:30～の2回公演。
東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で送る「ULTRAMAN MUSIC LIVE ～The Symphony～」は、ウルトラマンシリーズの数々の名曲が楽団の演奏で楽しめる、ファン必聴のもの。2部構成で、1部ではシンフォニーメイン、2部では藤巻亮太やMay J.などのアーティストをメインにした内容となる。14日13:30～／17:30～。
大人になったウルトラファン垂涎のイベントとなるが、「ULTRAMAN ARCHIVES TSUBU-CON Special『ウルトラQ』」（14日15:00～）と「集結！円谷ヒーロー＆怪奇大作戦」（15日9:30～）だろうか。前者はARCHIVESの特別編で、怪獣倶楽部の誕生秘話に迫った内容。後者は、ウルトラマン以外の特撮番組となる「ファイヤーマン」「ミラーマン」「ジャンボーグA」「怪奇大作戦」にちなんだキャストが登壇してのトークショーとなる。近年人気の高まっている「レッドマン」も登場するという。
そのほか、両日の最終演目としてディナーパーティも用意されており、14日は50体のウルトラヒーローが集う「ウルトラマン セレブレーション ～ウルトラ50ヒーロー登場～」（14日19:00～）、15日はウルトラマンからウルトラマンタロウまでのヒーロー、ヒロインが初めて全員集合する「ウルトラレジェンドパーティー～願う想いの叶え星～」（15日19:30～）。まさに、ファン垂涎の内容となっている。
また、グッズエリア（入場無料）では、ウルトラマンに関連した多数の商品がラインナップされ、そこでしか入手できないプレミアムグッズも予定されているそうだ。加えて、海洋堂と共同で、ワンダーフェスティバルの特別編「Wonder Festival 2019［Tsuburaya］も併催される（こちらは入場が必要で、1日券2000円、二日券2500円）。
以上が、TSUBURAYA CONVENTION 2019のあらましであるが、同社では今後本イベントを2年に一度の間隔で開催していくことを念頭に置いているそうで、過去の作品にフィーチャーしたイベントの開催や新作発表の場として活用し、世界中のファンへ向けた祭典としていきたい、と述べていた。なお、タイムテーブルを見ると、イベント時間の重なりが多く、残念ながら全イベントを制覇するのは難しくなっている。
「TSUBURAYA CONVENTION 2019」
会期 12月14日、15日
会場 東京ドームシティ
料金 プログラムごとチケット制
主催 円谷プロダクション
（C）TSUBURAYAPRODUCTIONS CO.,LTD
