明治時代にタイムスリップしてしまったヒロインが、当時の偉人たちと出会い、成長していくさまを描いた人気ゲームアプリを、全8話のドラマ&映画という構成で実写化した「明治東京恋伽」が、ドラマ版の放送を経て、6月21日(金)より待望の映画が公開となる。主役の綾月芽衣を演じたのは、高校在学中にバブリーダンスで話題を集め、昨年女優デビューした新鋭・伊原六花。初めての主演作についてインタビューした。
――初出演おめでとうございます。まずは、完成した映像を観ての感想をお願いします。
ありがとうございます。撮影している時はCG部分はなかったので、こうなるのかなって想像しながらお芝居をしていたんです。そうして完成した映像を観たらもう、ゲームで感じていた美しさとか世界観がそのまま再現されていて! チャペルとか、メリーゴーランドのシーンはとても煌びやかな映像になっていて感動しました。実写ならではの魅力なのかなって思います。
物語も、あの非現実的な世界観を忠実に再現していますし、キュンとするポイントも随所に盛り込まれているので、ゲームを知っている方にはその魅力が倍増して、もちろんゲームを知らない人でも楽しめますし、共感してもらえる部分がたくさんあると思います。
ドラマ、映画を観た後にゲームを楽しんでもらって、その世界観にどっぷりとはまってほしいです。私自身ゲームのファンでもあるので、ゲームで用意されているすべてのルートを(ドラマで)攻略するのは楽しかったですし、映画版では●●●(ナイショ)ルートで完結しますけど、観ていただいた方がそれぞれ好みのルートを見つけてほしいです。
女性にとってはもう、心奪われそうなイケメンキャストが揃っていますし、男性にとってもキュンとするポイントがありますので、男女問わず楽しんでいただけると思います。
――演じられた綾月芽衣はいかがでしたか?
クランクインした時は、私にとってドラマは2作目で、映画は初めてだったので、まだまだ役づくりと言えるようなレベルにまで到達していなくて……。どうやって役を作り込んだらいいんだろうって、悩みながら台本を一所懸命に読み込んだのを覚えています。
ただ、芽衣自身は普通の女子高校生が明治時代にタイムスリップしてしまうという設定で、当時の偉人たちとの交流を通して成長していくお話でしたから、役を作り込んでいくというよりは、自分が芽衣として、明治時代に行ってしまったらどうしようということを考えながらお芝居をしていった感じです。
もちろん、撮影の舞台となった博物館明治村の建物も、(役つくりには)大きく貢献してくれました。当時の雰囲気をリアルに体感させてくれたので、芽衣の驚きやとまどいは想い通りにできたと思います。
――共演の男性陣はいかがでしたか?
もう、何度も舞台挨拶をさせていただいて、そこでもお話していますけど、みなさん本当にそのまんまな感じなんです。役を演じているというよりは、ご自身がそこにいるという雰囲気なんですよ。撮影の合間も、みなさんと楽しく過ごさせていただきましたし、およそ一ヵ月間にわたった合宿のような撮影では、芽衣が明治時代で過ごしていくさまとリンクするように、私自身も共演の皆さんと仲良くなれたし、芽衣が感じとったものを、自然と表現できたのかなって思いますね。
――ちなみに、ドラマ版、映画版を通して8人の男性(偉人)が出てきますが、伊原さんのタイプは?
完全に森 鴎外さんです! ゲームの時から鴎外推しですから!! すっごく素敵で、大人な雰囲気で、ツンデレな感じがありつつも、いつも心配して、大切に扱ってくれるところがお気に入りです(笑)。
――映画版で出てくる岩崎桃介ともいい仲に見えましたが。
そうですよねっ(笑)。クールだし、紳士だし。(詳しくは)映画版で語られますけど、大きな悩み(闇)を抱えている人にも惹かれちゃいますね(笑)。
――映画版ではドラマ版から一転、いよいよ自分(芽衣)から動きます。
ドラマ版でもちょくちょく意味深なセリフはあったんですけど、実は芽衣自身は自分の気持ちに気づいてなくて……。でも、だんだんと積み重なっていく●●●(ナイショ)への想いにふと気が付いて、どう行動していくのか、というのが映画版のテーマになっているんです。
加えて、ドラマ版では描かれなかった芽衣のバックグラウンドも明らかになりますし、明治時代を生き抜いて成長したからこそのラストになったなと思っています。その分、ラストシーンは印象深いですし、気負わず自然に気持ちの入ったお芝居ができたなって感じています。
――チャーリーの正体も明らかになります。
まさかの展開です。でも、チャーリーの登場シーンをよく観返していただけると、ヒントが隠されているんです。探してみてください。
――本作は明治時代が舞台ですが、当時の雰囲気はいかがでしたか?
博物館明治村って、当時の建物がそのまま保存・展示されているので、それは演技をする上で大いに助けられました。先ほどもお話した通り、芽衣は現代からタイムスリップして行くので、その戸惑いは、私がリアルに感じたもので表現できたかなって思います。一番驚いたのは、劇場(クレハ座)の升席ですね。どこをどう歩けばいいんだろうって(笑)。いまだに分かりません。
――ドラマ版、映画版を通して好きなシーンは?
もちろん全部と言いたいぐらいですけど、一番はやはりメリーゴーランドのシーンです。冒頭でチャーリーに出会うところでもあるし、最後には、現代に戻って来られるのかという重要なシーンの舞台にもなりますから。それに、照明が綺麗で、煌びやかな、幻想的な映像になっているので、本作の非現実的な世界観と合わせて、楽しんでほしいなって思います。
――ところで、本作では明治時代へタイムスリップしていますが、伊原さんはどの時代へ行きたいですか?
もちろん戦国時代です。織田信長と一緒に戦場を駆け抜けたいです!
映画「明治東京恋伽」
6月21日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
<キャスト>
伊原六花 小林 豊(BOYS AND MEN)
宮崎秋人 岩永徹也 松島庄汰 とまん 山崎大輝 髙橋真佳把(BOYS AND MEN エリア研究生)
久保田悠来
<スタッフ>
原作:「明治東亰恋伽」MAGES./LOVE&ART
脚本:おかざきさとこ 監督:副島 宏司
ドラマ主題歌:「一夜ノ永遠二君想フ」 KENN
映画主題歌:「彼ハ誰ノ空」KENN
特別協力:博物館 明治村 宣伝:ツインピークス、キャンター
制作プロダクション:キャンター
製作:ドラマ/映画「明治東亰恋伽」製作委員会
配給:キャンター
(C)MAGES./LOVE&ART (C)ドラマ/映画「明治東亰恋伽」製作委員会
ヘア&メイク:菅野綾香
スタイリスト:網野正和
衣裳協力:Million Carats/OKIRAKU/RANDA/GOLDY