本日開催されたクリプトンの新製品発表会では、先述した「KX-0.5P」の他に、電源ボックスなどのアクセサリーも発表されている。そのラインナップは以下の通り。
●ピュア電源ボックス「PB-333」(¥55,000、6月下旬)
●オーディオボード「AB-555」(¥24,000、6月中旬)
●ステンレスインシュレーター
「IS-333」(¥18,000、4個、税別、7月下旬)
「IS-111/6」(¥17,000、6個、税別、7月下旬)
「IS-111/4」(¥12,000、4個、税別、7月下旬)
電源ボックスのPB-333は、既発売の「PB-111」(¥38,000、税別)や「PB-222」(¥47,000、税別)の上位モデルで、5万円前後の価格帯で最高の音を再現できる電源ボックスというコンセプトで設計されている。
同社は昨年発売した「PB-HR2000」(¥198,000、税別)が好評で、電源アクセサリーブランドとしても注目を集めているそうだ。PB-333はそんな人気を受け、よりお手頃な価格帯のフラッグシップとして発売されたわけだ。
PB-222からの改良点としては、本体上部に上級機にも採用しているステンレス素材を採用、高音質を追求している。製品開発時にはベースシャーシ部分にもステンレスを使ったバージョンも試作したそうだが、音質は良くなるけれど、低域が痩せてしまったとかで、最終的にはシャーシは鉄、カバーはステンレスのハイブリッド設計に落ち着いたという。
コンセントは電源供給元から順にパワーアンプなどのハイパワー用×2口、プレーヤーなどのローパワー用×4口を配置、電源環境で発生する振動やノイズを大幅に軽減するオリジナル電源フィルター2回路方式も採用されている。
今回、PB-222とPB-333の違いも試聴させてもらっている。プレーヤー、プリ・パワーアンプを同じ電源タップから取った場合に、それぞれでどう変わるのかを確認したわけだが、音場のS/N感や低域の階調感、楽器ひとつひとつの再現性などに確実な変化が聴き取れた。PB-222のユーザーは気になることだろう。
続く「AB-555」は同社の鉄球サンド技術を採用した、薄型オーディオボードだ。これまでの製品では板材の間に鉄球を挟んでいたが、今回はボードの内部を分割し、そこに細かい鉄球(5kg弱)を収納しているそうだ。
この鉄球は比重がひじょうに大きく、機器の電磁ノイズを防止できる。さらに質量も重いので、その振動により外部振動を吸収できるそうだ(振動を熱に変換して放出する)。
本体サイズは幅450×奥行400mmで、厚さは21mm、重さは5.2kgというもの。プレーヤーやアンプ等を乗せて使うにもぴったりのサイズといえるだろう。
最後のインシュレーター3モデルは、コストパフォーマンスを追求しつつ、高性能・高品位を目指した製品となる。
高音質・高性能で定評のステンレス素材を採用、ソフトエッジにより外部からの振動を吸収してクリアーな音を再生する。片面にはゆるやかなアールが付いており、こちらを下にすると一点支持で支えてくれる。反対型はスパイク受け構造で、お気に入りスタンドがある場合はこちらを使えばいい。
IS-333は直径50mm、IS111は直径40mmとサイズは違うが、構造や仕様は共通となっている。
なお今回、IS-111をスピーカー用として使いたい人のために6個をセットにしたIS-111/6も準備された。スピーカーの場合3点支持で使いたいけれど、4個セットだとどうしても2個余ってしまうというユーザーの声に応えた配慮とのことだ。