スターバックス コーヒージャパンと、LINEは4月8日、共同で会見を開き、昨年12月に両社の間で締結した「デジタル領域におけるイノベーションの加速化を目的に包括的な業務提携における取り組み」、の詳細について発表した。

 具体的なポイントは三つ。
 ひとつめは、LINE上から「スターバックスカード」の発行が可能になったこと
 ふたつめは、「LINE公式アカウント」にスターバックスを開設すること
 みっつめは、国内のスターバックス店舗に順次「LINE Pay決済」を導入すること
 となる。

画像1: スターバックスとLINEが提携。全店舗でのLINE Payによるキャッシュレス決済を導入。パーソナルにカスタマイズしたお知らせで、ブランドとユーザーのデジタルコミュニケーションの強化を目指す

 会見に登壇したスターバックス コーヒー ジャパンCEOの水口貴文氏は今回の提携の経緯を、「弊社は1996年に銀座に第一号店を開店以来、来店いただくお客様とのコミュニケーション(スターバックス体験)を一貫して大切にしてきました。2002年以降は、デジタルの取り組みにも参加し、スターバックスカードの発行、公式モバイルアプリの発信、ロイヤリティプログラムSTARBACKS REWARDSの開始などなどを行なってきました。その結果、現在では、全国に1415店舗、一日の来場者は約80万人、週あたり500万人を数えるまでになりました。そのデジタル領域で、よりお客様とのコミュニケーションを強化しようと考えたとき、企業として同じ価値観を抱く(=人と人とのつながりを大事している)LINEさんと協業することで、それが実現できるのではないかと思い、今回の提携につながりました」と説明。

画像2: スターバックスとLINEが提携。全店舗でのLINE Payによるキャッシュレス決済を導入。パーソナルにカスタマイズしたお知らせで、ブランドとユーザーのデジタルコミュニケーションの強化を目指す

 同時に、月間利用者が7900万人を数えるLINEユーザーへアプローチすることで、スターバックスユーザーを増やすことも、念頭にはあるという(先述したSTARBACKS REWARDSユーザーは約330万人とか)。

 一方、LINEの出澤 剛社長は、「『人と人の絆を深く、ぬくもりのあるものにしたい』という企業理念を同じくするスターバックスさんと協業することで、今後のLINEが目指す方向性=フィンテック、AIを駆使して、ぬくもりのあるデジタルコミュニケーションを、より加速していきたい」と抱負を述べていた。

画像3: スターバックスとLINEが提携。全店舗でのLINE Payによるキャッシュレス決済を導入。パーソナルにカスタマイズしたお知らせで、ブランドとユーザーのデジタルコミュニケーションの強化を目指す

 LINEスターバックスカードは、LINEアプリ内のウォレットから、もしくはスターバックスのLINE公式アカウントから作成する方法の二つが用意されている。登録手順は、STARBACKS REWARDSよりは簡便化されているという。なお、REWARDSと同じように★ポイントの加算対象となるが、LINEスターバックスカードは準会員という扱いで、店頭でのポイント換物は不可という(STARBACKS REWARDSの登録があれば、ポイントは共用できるので、そちらから交換可)。

 LINE公式アカウントでは、STARBACKS REWARDSが行なっていた、登録ユーザーへのお知らせを、AIを駆使して、よりパーソナルにカスタマイズして行ない、1to1のコミュニケーションの確立を目指すという。

 なお、LINE Pay決済は昨年より一部の店舗で試験運用されており、今回の発表以後順次、全国の店舗で対応していく予定だという。

画像: 会見後に記念撮影に応じるスターバックス コーヒー ジャパンCEO水口氏(右)とLINE 出澤社長

会見後に記念撮影に応じるスターバックス コーヒー ジャパンCEO水口氏(右)とLINE 出澤社長

画像: LINE Pay決済のデモ

LINE Pay決済のデモ

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