ブリュノ･デュモン監督作『ジーザスの日々』『ユマニテ』【クライテリオンNEWリリース】

米･クライテリオン盤『ジーザスの日々』『ユマニテ』6月18日リリース

JUNE 2019 NEW RELEASES - THE CRITERION COLLECTION

クライテリオンから届いた2019年6月のBLU-RAYリリース･アナウンス。リリース順に、イングマール･ベルイマン、ジョージ･スティーヴンス、ブリュノ･デュモン、ジョン･キャメロン･ミッチェル、セルゲイ･ボンダルチュク監督作がラインナップ。６月18日リリース予定となっているのが、哲学教師やジャーナリストの経歴を持つ偉才ブリュノ･デュモン監督作『ジーザスの日々』（97）『ユマニテ』（99）です。

『ジーザスの日々』はデュモンの監督デビューであり、カンヌ国際映画祭でカメラドール特別賞（新人賞）を獲得した青春ドラマ。デュモンが生まれ育ったフランドル地方を舞台に、やり場のない怒りや苛立ちを抱えて生きる青年フレディの姿を描く。父の死後、母親とふたりで暮らすフレディは、自らの感情をうまくコントロールできない青年だ。同時に彼はひと並み以上の心優しき面も持ち合わせている。職もなく、恋人マリーと愛し合い、仲間たちとバイクを飛ばす毎日。だが、マリーに思いを寄せるアラブ人青年が現れ、フレディの心は揺らぎ、激しい憎しみと差別意識によって取り返しのない悲劇を起こす･･･。

SPECIAL FEATURES

『ジーザスの日々』に続いて監督した『ユマニテ』は、カンヌ国際映画祭･審査員グランプリ、男優賞、女優賞の三冠に輝いた異色の刑事ドラマ。常に素人を起用し、その存在感を引き出していく卓抜した演出力は本作で開花した。主人公は純粋無垢な刑事ファラオン。彼は少女強姦事件の捜査を担当することになるが、思いを寄せる女性ドミノが気になり捜査に身が入らない。ドミノはそんな彼を挑発するかのように、目の前で恋人とイチャついてみせる。閉塞的な田舎町。停滞する事件。徐々に首をもたげ始めた不穏な空気を通じて人々の人間性（ユマニテ）が失われていく･･･。

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