イングマール･ベルイマン監督作『鏡の中にある如く』『冬の光』『沈黙』【クライテリオンNEWリリース】

米･クライテリオン盤
『鏡の中にある如く』『冬の光』『沈黙』6月4日リリース

JUNE 2019 NEW RELEASES - THE CRITERION COLLECTION

クライテリオンから届いた2019年6月のBLU-RAYリリース･アナウンス。リリース順に、イングマール･ベルイマン、ジョージ･スティーヴンス、ブリュノ･デュモン、ジョン･キャメロン･ミッチェル 、セルゲイ･ボンダルチュク監督作がラインナップ。まず６月4日リリース予定となっているのが、名匠イングマール･ベルイマンによる『神の沈黙』3部作 - 『鏡の中にある如く』（61） 『冬の光』（63） 『沈黙』（63）です。

『神の沈黙』3部作の第1作『鏡の中にある如く』は、アカデミー外国語映画賞を受賞した秀作。娘のカリンを連れて別荘にやって来た作家ダヴィッド。彼はカリンの夫で医師のマーティンから、彼女が重度の精神分裂症であることを告げられ、その静養と治療のために別荘を訪れたのだ。父として悩む反面、作家の立場から冷静に娘を観察するダヴィッド。しかし彼の日記をカリンが読んでしまったことから悲劇が起こる･･･。

『冬の光』は3部作の第2作ながら、本国公開から12年の歳月を経て日本公開が実現。寒村の牧師トマスは、4年前に妻と死に別れて以来、自分の信仰に自信が持てなくなっていた。そんなある日、礼拝後の彼のもとに神経症を患う男とその妻が現われる。妻は夫の悩みを取り去ってくれと訴えるが、冷たい態度で応じるトマス。やがて、その夫が自殺したという知らせが届く･･･。

3部作の終章となる『沈黙』では、精神と肉欲の葛藤を通して神（信仰）を失っていく人間の苦悩を描き出す。翻訳の仕事をしているストイックな姉エステルと奔放な妹アンナ。対照的なふたりは、10歳になるアンナの息子を連れての旅行中に、見知らぬ街で一泊することになる。体に不調を覚え、言葉も通じぬ焦燥感にかられたエステルは、酒を飲んで自慰行為に耽り、アンナはカフェにいた黒人のボーイを部屋に連れ込んでセックスに溺れる。翌日、エステルの容態が悪化するが･･･。

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