キヤノンから、フルサイズミラーレス一眼カメラの新製品「EOS RP」が、3月中旬に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥160,000前後(本体のみ)となる。
EOS RPは、昨年登場した35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載したミラーレス一眼「EOS Rシステム」の最新モデル(EOS Rの弟機)。筐体は「EOS R」よりもコンパクトとなり、小型・軽量で、手ごろな価格のカメラを求めるエントリー層から、ハイアマチュア層までをカバーする製品となる。
ちなみに、型番の「P」は、同社がかつて販売していた普及タイプのオールドレンジファインダー機「CANON P(ポピュレール)」から採用したのだという。
搭載するCOMSセンサーは、EOS Rの30Mに対し、RPでは26M(有効画素数約2620万画素)となるが、映像エンジンは同じDIGIC8。常用ISO感度が100~40000というのも同等だ。ただし連写はRの約8.0fpsに対し、RPでは約5.0fpsとなる。
デジタルレンズオプティマイザやレンズ光学補正、デュアルセンシングIS、高速AFといった機能面の仕様は、上位モデルと同等であり、その意味ではハイアマチュア層でも存分に撮影が楽しめるようになっている。
4K動画撮影にも対応するが、Rの4K/30pに対し、RPでは4K/24pの仕様となる。
アクセサリーとして、小型の本体を補うエクステンショングリップ「EG-E1」が用意される。発売は本体と同じ3月中旬で、価格は¥9,500(税別)。カラーリングは赤・黒・青の3色をラインナップする。これは、縦位置グリップのように本体下部に装着するもので、バッテリーなどは内蔵しない。装着した状態でのバッテリー、およびSDカード交換は可能だ(縦位置グリップの発売予定はないそう)。
なお、EOS RPの限定カラーモデルとして、本体+エクステンショングリップがゴールドに塗装された「EOS RP GOLDモデル」が5000台限定で販売される。価格は本体、エクステンショングリップ、そしてマウントアダプター「EF-EOS R」(これは従来通りの塗装)がセットになって、¥189,500(税別・同社オンライン価格)となる。また、RF35mmレンズがセットになったキットもあり、こちらは¥248,500(税別・同)だ。