演劇カンパニーアリスンプロジェクトの最新舞台「Dance!Dance!Dance!オルタナティブ」のゲネ(Wキャストは月組)の模様が報道陣に公開され、各キャスト、本番前最後の調整に、熱心に取り組んでいた。
同作は、既報の通り2017年上演の「Dance Dance Dance!踊が丘学園~これが私の舞活動~」のリブート作。すべての問題を、ダンスバトルで決着をつけるという踊りヵ丘学園を舞台にした、脚本担当麻草氏の持ち味を存分に出しすぎたコメディ作だ。
学園を買収し、新たに校長に収まったIT企業の社長・須磨(天音)の目論見は、生徒の持つダンスフォースを集めること。ダンスフォースとは何か……。パンフの冒頭には考えないでください、と書いてあるが、ミディ・クロリアン値のことなど気にせずに、ストーリーを楽しみたい。なにより、悪役(?)を演じる彼女(天音)の凄みは絶品。とはいえ、話は二転三転し、最後には驚きの結末を迎える(ってか、アリスインファンであれば想像はつくはず)のであるが。
前作以上にはちゃめちゃなシーンの連続であり、中でもバスケ部とテニス部のはじけぶりは必見。また、原田さんお気に入りのバスケ部部長役・郷咲あやねの顔芸にも注目だろう。顔芸と言えば、鉄道部の服部美香(月組)も忘れてはいけないが、自転車部のシュールさ、意外とノーマルな芝居を見せるゲスト(というか、前作のたみしょうが凄すぎた)、前作に続き実況を担当する花梨(JK衣装がぴったり)の脳天を激震するハイトーンボイス、鉄道部員役の叶田明日菜の可憐さ、最強を名乗るテニス部 長弓役のカワイレナの華やかさ、そして淑やかさの中に尖った棘を隠し持つ園芸部員たち、なりきりすぎてかっこよさもマックスな歴史部員たち、などなど、見どころも満載だ。
ここではゲネ後の会見の模様を抄録します。
横島亜衿
ゲネを終えて、やっと始まったなっていう感じです。今晩からステージが始まるので、本番を通してどんどん成長していきたいです。いけるはずです。千秋楽まで気を抜かず、全力を尽くしていきます。
あわつまい
キャスト全員が揃って初日を迎えられてよかったです。千秋楽まで誰一人欠けることなく、力を合わせて走り抜けたいです。
石川凜果
全員揃ってゲネを終えることができて、安心しています。千秋楽まで、皆の個性を発揮してどんどん成長していけるように頑張ります。ゲネは……笑うシーンで笑い声が少なく、心が折れそうになりましたけど(そりゃ関係者しかいないから)、お客さんが入る本番公演では爆笑してもらえるように、(芝居を)磨いていきたいです。
鶴田葵
初日が雪ということで、来てくださるお客さんはたいへんでしょうけど、そんな寒さやたいへんさを吹き飛ばせるように、頑張ります。
叶田明日菜
ダンスをきちんと習ったことがなくて、みんなと合わせるに精一杯でしたけど、(稽古で)服部さんに教えてもらって、なんとかゲネを終えることができました。本番も無事に終えられるように、気合充分で頑張ります。
舞台「Dance! Dance! Dance! オルタナティブ」
2月17日まで、池袋シアターKASSAIで上演中
<キャスト・シングル>
横島亜衿、あわつまい、石川凜果、幸野ゆりあ、中野たむ、Rena、池澤汐音、草場愛、花梨、若松愛里、東條詩織、カワイレナ、天音、國井紫苑、郷咲あやね
<キャスト・ゲスト>
エリザベス・マリー、鶴田葵
<Wキャスト・月組>
喜屋武蓮、酢谷有紀子、服部美香、叶田明日菜、長谷川麻由、成瀬ともみ、朝霧陽冬美、佐々木未悠、桜乃林龍奈、桃璃江美、一色真衣
<Wキャスト・星組>
瀬田白幸、道明寺アヤカ、高槻実穂、坂東泉美、東城希明、末吉桃子、大澤実環、高藤小夏、児玉ももな、百瀬歌音、悠貴ゆうゆ