ナスペックから、モニターオーディオの新型2ウェイ仮想同軸型スピーカー「STUDIO」が発売される。12月1日の発売で、価格は¥220,000(ペア、税別、スタンド別売)。
STUDIOは、先日開催された東京インターナショナルオーディオショーの同社ブースでも展示され、試聴デモも行なわれていたので、ひと足先にそのサウンドを体験した方もいらっしゃるかもしれない。実際に会場でSTUDIOの音に触れ、興味深そうに写真を撮っている来場者を見かけた。
STUDIOは、同ブランドトップモデルであるPlatinumシリーズIIのために開発された技術をフルに採用しながら、シンプルなキャビネット構造、仕上げとしたことで、クォリティを下げずにコストを抑えることに成功している。そのきっけかは、技術に特化したシンプルなプレミアムモデルを望む市場の声に応えようというもので、現在の同社が持つノウハウが惜しみなく注ぎ込まれているという。
その詳細は以下を参照いただきたい。
●MPD(Micro Pleated Diaphragm)High Frequency Transducer
従来のドーム型トゥイーターの約8倍の面積を持つカプトン素材を使用した独自のトランスデューサーで、より小さなベースドライバーとのマッチングを計るためにリデザインされている。Platinum
シリーズII用のユニットから形状を見直して軸外特性を改善。軸上とのレスポンスのズレが軽減され、透明感の向上、解像度の改善につながっている。
●RDT II Driver(Rigid Diaphragm Technology 2nd Generation)
PlatinumシリーズIIのために開発された軽量化と高剛性化を両立したウーハーユニットを継承。Nomex複合素材で作られたハニカムを、フロントスキンのC-CAM(アルミ・マグネシウム合金にセラミック処理を施したオリジナル素材)とリアスキンのカーボンファイバーで挟み込んでいる。異なる素材の組合せによって、固有の音色を完全に排除し、軽量・強固な構造がどのような信号にも素早く反応する。
●Studio Hive II Slot Port
上下ふたつのHive IIバスレフポートを搭載。デュアルポートによってキャビネット内にかかる圧力は均衡に保たれ、ポート内に刻まれた独自の溝が放射される空気の乱流を減少させ、効果的に気流を加速。ポートノイズの軽減と共に、低域の高速なレスポンスにも貢献する。
●Crossover and Rhodium Plated Terminals
ネットワーク回路には、ポリプロピレン・フィルムコンデンサーや空芯コイル、ラミネート・コアコイルといった最高品質のパーツを採用。スピーカーターミナルは、PlatinumシリーズIIのために特別に開発された精密加工ロジウムメッキ仕様だ。Yラグやバナナプラグ、直径4mmまでのケーブルが接続できる。
●Stand
別売の専用スタンドは¥60,000(ペア、税別)。支柱は押し出し加工のアルミニウム、ベース部はダイキャスト・アルミニウムを採用。支柱リア側にはスピーカーケーブルを収納可能。また支柱の内部にも充填スペースが確保され、市販の充填剤を用いることでサウンドの調整もできる。スタンドの高さは605.5〜625.5mmだ(ラバーフットとスパイクのどちらを使うかで異なる)。
STUDIOの主なスペック
●型式:2ウェイ3スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:MPDトランスデューサー×1、100mm RDT IIドライバー×2
●再生周波数帯域:48Hz〜60kHz
●クロスオーバー周波数:2,700Hz
●出力音圧レベル:86dB/W/m
●インピーダンス:4Ω(最低2.9Ω)
●寸法/質量:W156.2×H340×D360.9mm/7.1kg
※カラリング:ブラック、サテンホワイト、グレー(受注品)