去る9月21日(金)、東京・目黒区にある「LCI-Japan Show Room」において、株式会社タイムロードが輸入販売の取り扱いを新たに始めるイタリアの2ブランドがお披露目された。
ひとつ目のブランドはパトス(Pathos)。同ブランドは1994年、イタリア北部のヴィツェンツァに創設されたアンプメーカーで、真空管を採用した製品ラインナップを擁する。発表会ではヴィツェンツァの街を紹介しながら、同ブランドの成り立ちやバックグラウンドが紹介された。プリメインアンプの「Twin Towers」は『ステレオサウンド』208号の「New Component Review」でも紹介している通り、真空管とトランジスターを組み合せたハイブリッド構成が特徴となる。同社製品は「InPol」テクノロジーと呼ばれる回路構成が採用されている。日本ではプリメインアンプ3機種、ヘッドフォンアンプ2機種の計5機種が展開される。
◎パトス製品ラインナップ ※すべて税別価格
プリメインアンプ「Twin Towers」¥980,000
プリメインアンプ「Logos MkⅡ」¥680,000
プリメインアンプ「Classic Remix」¥480,000
ヘッドフォンアンプ「InPol EAR」¥680,000
ヘッドフォンアンプ「Aurium」¥210,000
DACモジュール「HI Dac MkⅡ」¥100,000
※「Logos MkⅡ」「Classic Remix」「InPol EAR」に搭載可能
ちなみに発表会が開催された「LCI-Japan Show Room」は、ルーメン・センター・イタリアという照明メーカーのショウルームで、リビングルームやベッドルームなど各シーンに合せた照明器具を展示している。タイムロードが新たに取り扱うブランドはともにイタリア製なので、イタリアの雰囲気を感じてもらうのにこれほど相応しい場所はないかも知れない。
ふたつ目のブランドはチャリオ(Chario)。同ブランドは1975年、イタリア・ミラノに設立されたスピーカーメーカーで、とりわけ天然のイタリアン・ウッドをまとったエンクロージュアが目を引く。チャリオはアカデミー・シリーズの「Sonnet」に加え、アビエーター・シリーズ4機種の計5機種
が展開される。
発表会の後半ではイタリアに造詣の深いゲストを招き、イタリアの文化や民族性などが語られた。イタリア縁のオペラに加え、プログレッシヴ・バンド「イ・プー」の曲が流されるなど、主催者の視点と文化度の高さに目を見張らされる内容だった。パトスとチャリオというふたつのイタリア・ブランドの輸入販売が開始されることで、新たなユーザーがオーディオ・カルチャーに触れる機会が増えることは間違いなさそうだ。
◎チャリオ製品ラインナップ ※すべて税別価格
アカデミー・シリーズ
「Sonnet」¥870,000(スタンド込み・ペア)
アビエーター・シリーズ
「Cielo」¥800,000(ペア)
「Amelia」¥620,000(ペア)
「Nobile」¥420,000(スタンド込み・ペア)
「Ghibli」¥380,000(スタンド込み・ペア)
問合せ先:株式会社タイムロード☎︎03(6435)5710