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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のMovieNEXが4月25日に発売

 来たる4月25日(水)に、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のMovieNEXが発売される。今回は同シリーズとして初めてUHD Blu-rayも発売されるということでオーディオビジュアルファンからも注目を集めているが、実際『最後のジェダイ』のUHD Blu-rayは予想以上に予約が好調だという。

 そんな話題作の実力を体験できる上映会が、ドルビージャパンで開催された。そもそも『最後のジェダイ』は、北米やアジアの一部劇場ではドルビーシネマで公開されている(日本には対応劇場がない)。ドルビーシネマとは何かというと、映像はドルビービジョン、音声はドルビーアトモスという方式を採用し、映画館の内装等を含めて高品質な観賞体験をトータルで保証しようという提案だ。

画像: ドルビージャパンの視聴室に準備された、ドルビービジョン&ドルビーアトモス対応システム

ドルビージャパンの視聴室に準備された、ドルビービジョン&ドルビーアトモス対応システム

 ドルビービジョンはHDR(ハイ・ダイナミックレンジ)規格のひとつで、映画館の場合は明るさ(輝度)を従来の約3倍にアップし、同時に黒もより暗く再現できるようになった。一方のドルビーアトモスはサラウンド再生方式の進化形で、天井にスピーカーを追加して360度全方向から包み込まれる音場が体験できるというものだ。

 この両方式は既に家庭用としても発売されており、対応テレビやプレーヤーを使うことで、劇場に迫る体験を手に入れられることになる。今回発売される『最後のジェダイ』のUHD Blu-rayも、HDR方式としてドルビービジョンを、音声はドルビーアトモスで収録されている。

 ドルビージャパンの試写室にはドルビービジョン&ドルビーアトモスに対応したシステムが準備され、担当者からは、完成したばかりの国内盤を使って、その見どころが紹介された。

 参考までに当日のシステムは、LGの有機ELテレビ「55E6P」、UHD Blu-rayプレーヤーも同じくLGの「UP970」、AVアンプはデノン「AVR-X8500H」というもの。スピーカーはSISオーディオを中心とした7.1.6構成となっている。

画像: AVアンプはHiVi視聴室のリファレンスと同じ、デノンの13ch対応一体型「AVR-X8500H」

AVアンプはHiVi視聴室のリファレンスと同じ、デノンの13ch対応一体型「AVR-X8500H」

画像: プレーヤーはドルビービジョン再生対応のLG「UP970」を使用

プレーヤーはドルビービジョン再生対応のLG「UP970」を使用

画像1: (C) 2018 & TM Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

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またもや宇宙空間に星が増えた。洞窟内での声の反響もリアル

 Ch(チャプター)1、お馴染の宇宙区間をバックにテロップが流れるシーンでは(これまで何度も言われていることだが)、星の数が増えた印象だ。一等星とおぼしき光点はピークが増してさらに明るく、六等星の細かな輝きもしっかり再現されている。これは4K&ドルビービジョンの恩恵といっていいだろう。

 また惑星ディカーから脱出する反乱軍のクルーザーやファースト・オーダーの戦艦ドレッドノートのディテイルもひじょうに細かく、爆発の炎でもオレンジの階調が多い。続くCh8のスノークの部屋もバックの赤色が深いし、グラデーションも綺麗だ。スノークの金の衣装も布地の編み目や質感がくっきり再現されている。ドルビービジョンで色域が広がっていることが、こうした再現に効いているのかもしれない。

 さらにCh23、ルークが隠棲していた水の惑星オク=トーでは木々の緑、空の青さが美しい。空には微妙なグレイン(フィルム的な粒状感)もあり、映画らしい質感も再現されている。フードの下の薄暗いルークの表情もしっかりわかる点や、レイの顔に射す陽の強さがきちんと表現できているのも、ドルビービジョンならではだ。

 サラウンドの聴き所としては、XウィングやTIEファイターの移動感や爆発の重低音が迫力充分。さらにドルビーアトモスらしい再現としてCh28、カジノの惑星カントニカでの脱出シーン(サラウンドやトップスピーカーから音楽が再現される)や、Ch46石の惑星クレイトの洞窟内での微細な反響音が印象に残る。

 先述したように、残念ながら『最後のジェダイ』は日本ではドルビービジョンで公開されていないが、このUHD Blu-rayでならそのパフォーマンスをホームシアターで楽しめるのは間違いない。UHD Blu-rayの実力を体験できるディスクとして、ぜひ多くの人に体験してもらいたい1枚だ。

画像: 天井スピーカーはジェネレックの小型モデルが6本設置されていた

天井スピーカーはジェネレックの小型モデルが6本設置されていた

画像: テレビの映像モードは「シネマブライト」を選んでいる

テレビの映像モードは「シネマブライト」を選んでいる

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2KのBlu-rayも充分綺麗。パッケージの完成度はかなり高い

 なお今回は、同じくLGの有機ELテレビとOPPO DigitalのUHD Blu-rayプレーヤー「UDP-203」を使ってBlu-ray(2K)とUHD Blu-ray(4K)の映像比較も行なわれた。

 Blu-rayは「UDP-203」で4Kにアップコンバートしていたが、解像感には極端な差はない。引きのシーンでクルーザーやドレッドノートの細部が甘くなってはいるが、人物のアップならほぼ気にならない。Blu-ray自体も4Kから2Kにダウンコンバートしたマスターで作られているはずなので、ディテイル情報がしっかり含まれているものと推測される。

 輝度表現については、Blu-rayはドルビービジョン(HDR)収録ではないので、ファズマの甲冑などのメタルの質感表現はやや寂しい。でも逆に黒がすっと沈んで一見コントラストが付いたように感じられるので、ビデオ映像を見慣れたユーザーの中にはこちらを好む人もいるかもしれない。それくらいBlu-rayの完成度も高いと感じた。

 最後にディズニージャパンのスタッフに『最後のジェダイ』のUHD Blu-rayがドルビービジョン&ドルビーアトモスという豪華仕様で発売された理由を聞いてみたところ、あくまでも本社の判断なので断定はできないが、「ディズニーは作品に合った最高の仕様を常に意識しているので今回のドルビービジョン/ドルビーアトモスの仕様もその理由だと思われる」という返事だった。

画像: 同じテレビとプレーヤーを2台並べて比較試聴を実施した。写真左はBlu-rayで、右はUHD Blu-ray

同じテレビとプレーヤーを2台並べて比較試聴を実施した。写真左はBlu-rayで、右はUHD Blu-ray

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