ステレオサウンドストアで販売中の真空管ヘッドフォンアンプ、ウエスギTAP-101HP。真空管OTL(出力トランスレス)方式ならではの瑞々しく伸びのある音をヘッドフォンで聴ける注目機だ。クラフトの楽しみもあるキット仕様と完成品仕様を展開するTAP-101HPの開発コンセプトを、上杉研究所の藤原伸夫氏が管球王国「マイ・ハンディクラフト」特別編として綴る。イントロダクションのPart1に続けて、藤原氏執筆のPart2開発記本編、Part3キット製作ガイドの、3部構成でお届けする。

Part1はコチラからPart2はコチラから

キット仕様 製作ガイド

藤原伸夫

【1】部品の事前処理

ワイヤーを所定の長さに切断し、末端を加工(被覆処理、半田上げ)します。
8個の真空管ソケットピンに、ピン番号に対応した色番号のワイヤ-を半田付けします。
ステレオミニジャック端子XLR4P端子にワイヤーを半田付けします。
AC1次配線用L型ラグ端子は、不要端子部分をあらかじめニッパーなどで切断して規定の端子数のものを作ってください。

【2】主要部品の取り付け

シャーシに、32本の長さ15mm M3スタッドを取り付けます。
ACインレット、電源トランス、AC1次配線用L型ラグ端子を取り付けます。

※ご注意 L型ラグ板のシャーシとの取り付け部分には菊ワッシャ―を入れてシャーシとの導通を確保しますが、菊ワッシャーには方向があり、尖っている面がシャーシ側になるようにして確実な導通を確保してください。

フロントパネルを取り付ける前にステレオミニジャック端子とXLR4P端子を取り付けます。
以下の部品でフロントパネルをシャーシーベースに共締めします。

電源スイッチ、パイロットLED、インピーダンスセレクトロータリースイッチ(基板、ワイヤー付き)、ヘッドフォン端子、ボリュウム(基板、ワイヤー付き)、インプットセレクターロータリースイッチ(基板、シールドワイヤー付き

④と併せてピンジャック端子(基板、2芯シールドワイヤー付き)を取り付けます。

真空管ソケットと各回路基板はスタンドポストを使って本体シャーシから立ち上げてマウント。振動に対策しながらキット仕様の製作のしやすさに配慮されている。

【3】メイン基板取り付けと配線作業

ヒーター配線を行ないます。
AC1次配線を行ないます。

※ご注意 AC1次配線は、安全確保のため、半田付けを行なわない状態でもワイヤーが外れないように端子に絡げておいてください。

電源基板と2枚のアンプ基板、ワイヤーが半田付けされた8個の真空管ソケットを、15mmのM3スタッドに取り付けます。
真空管ソケットワイヤー、電源線、信号線を基板指定のランドに半田付けします。

※ご注意 スルーホールメッキされているランドに設けられた孔をガイドにして、ワイヤーがランド中心なるように半田付けしてください。事前に基板の配線用ランドとワイヤー芯線に予備半田を行なっておき、半田を供給せずに半田付けを行なうときれいにできます。

パイロットインジケーター用LED配線は2Pのコネクターを用いますが、LEDの長いリードがこのコネクターの①端子になるように挿入します。

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