画像1: Auto Sound Web Grand Prix 2024:【特別座談会】ブロンズアワード獲得 クワトロリゴ OPUS AMP Iの魅力を語る
画像2: Auto Sound Web Grand Prix 2024:【特別座談会】ブロンズアワード獲得 クワトロリゴ OPUS AMP Iの魅力を語る

2024年のオートサウンドウェブグランプリでブロンズアワードを獲得したイタリア、クワトロリゴのパワーアンプOPUS AMP I(オーパス・アンプ・ワン)。アルミニウムインゴットから切削加工して整形したシャーシに、クラスA増幅回路採用の2チャンネルアンプをデュアルモノコンストラクションで設計している。ここでは選考会で各賞を確定した直後の座談会を紹介する。[編集部]

パネラー・オートサウンドウェブグランプリ選考メンバー
[石田功、鈴木裕、長谷川圭、藤原陽祐、黛健司、脇森宏]
(まとめ=ASW編集部/写真=嶋津彰夫)

画像3: Auto Sound Web Grand Prix 2024:【特別座談会】ブロンズアワード獲得 クワトロリゴ OPUS AMP Iの魅力を語る

Auto Sound Web(以下ASW):ブロンズアワードを獲得しました、クワトロリゴのA級パワーアンプ、OPUS AMP I(オーパス・アンプ・ワン)についてお話をうかがいます。本機は定格出力100W×2のステレオモデルです。特等的なところというと何と言っても筐体でしょう。ピアノの鍵盤を模したヒートシンク、アルミのインゴットから切削加工した筐体には、ピアニストのピクトグラムのようなデザインのクワトロリゴトレードマークが飾られています。それでは……。

画像: 黛健司氏

黛健司氏

黛 健司(以下、黛):司会から指名を受ける前に、自ら名乗り出て恐縮ですが、ひと言、言わせてください。このパワーアンプの遊び心に溢れたデザイン、私は大好きです。オーディオ製品にも、こういう洒落っ気が欲しいですよね。しかも、仔細に観察すると、アルミブロックから削り出された、とても手の込んだ工作であることもわかる。この「存在感」は、実機を見て、手に触れていただかないと伝わらないでしょうね。

ASW:黛先生、ありがとうございました。あのシャーシの造りはとてもインパクトがありましたよね。一見の価値があると言っても良さそうです。では次に鈴木先生はいかがでしたか?

鈴木 裕(以下、鈴木):全体的に非常にかっちりとしたスクエアな音の印象なんですけれど、堅すぎることはなくとても細かいフレーズやニュアンスを聴かせてくれました。声の表情の良さとか響きの成分の再現が素晴らしかったですね。それと同時に低音が逞しく馬力を感じさせるアンプでした。

ASW:ありがとうございます。続きまして脇森先生、お願いいたします。

脇森 宏(以下、脇森):同社でブロンズを受賞しているINGOT 3アンプで、モノーラルの素晴らしさを教えてくれています。それに比べると2チャンネルのこのOPUSはどうかなと思いつつ聴いたんですが、なんのなんの、こちらも素晴らしい。INGOT 3はセパレート機ならではの圧倒的な良さが聴けたんですが、使い勝手を考えると2チャンネル機のほうが使いやすい。

画像: 脇森宏氏

脇森宏氏

そして、チャンネルセパレーションなど、モノーラル機に劣るところがあるかもしれないと聴きましたが、そんなことはなかった。やはりクワトロリゴ、良いものを造る。

 値段としてはそうとうに高いので、何を聴いてもちゃんと聴かせてくれるあたりは安心しました。この部分は今回の一連の製品試聴の中でも記憶に残っています。

:音質に関しては、INGOT 3と甲乙付けがたいところがある。しいて言えば、こちらの方が「辛口」の音かな。安定感抜群の音で、なんの不安もいだかずに、大音量でオーケストラを楽しめるところがいいですね。

画像1: 石田功氏

石田功氏

石田 功(以下、石田):僕はこの製品をみて、「このふざけたアンプは何?」と言ってしまったのだけれど、デザインを見て思わず……。

ASW:ワードチョイスが……。

石田:あ、いや、でも、音を聴くとまともなというか、すごく良くて、とても良い感じで歌っているんです。さすがイタリアのアンプだなと思いました。

画像2: 石田功氏

石田功氏

長谷川 圭(以下、長谷川):去年のグランプリで受賞しているクワトロリゴのスピーカー、OPUSが同じラインとしてありますが、アルミの塊から削って造るアプローチが一緒という他に、音の面でも似たところがあるのかなと感じたんです。OPUSスピーカーってとっても綺麗な音のするスピーカーという印象なのですが、OPUS AMPでも似たようにスピーカーを綺麗な音で鳴らすなあと思いながら聴いてました。

藤原陽祐(以下、藤原):あのシャーシデザインは、音の響きに関係しているんじゃないでしょうか。けっこう豊かな響きを美しく聴かせるようなところがありました。見た目あのように作ろうというのはアイデアとしてあったとして、ちゃんと音のことを考えて造っている気がします。A級アンプだしね、放熱のこともよく考慮して設計されているでしょうし。デザインの好き嫌いはあるかもしれないですが、こういう個性も面白い。

画像: 藤原陽祐氏

藤原陽祐氏

長谷川:OPUSスピーカーのサイトを見ると、ウーファーはこんな大きさの塊から削って造っていますと、アルミの円柱が紹介されています。切削加工の技術も凄ければ、それを使って音をまとめるというのもすごいじゃないですか。コストのかけ方、やはりかなりのこだわりがなければできないと思うんです。よくぞやってくれたなという思いはあります。

画像: 鈴木裕氏

鈴木裕氏

鈴木:僕もあのスピーカーは綺麗な音がしていて好きです。あんなすごい3ウェイスピーカーを作っているのに、マルチアンプドライブ用のパワーアンプが出てこないなと思っていたんです。これでスピーカーとアンプが揃うので、組み合わせて聴いて見たく鳴りますね。

ASW:OPUS AMP IがA級動作のアンプとなりますが、実はシリーズモデルで筐体デザインが共通なOPUS AMP II(オーパス・アンプ・ツー)という製品も加わるのだそうです。IIはAB級動作だそうです。

画像: 長谷川圭氏

長谷川圭氏

長谷川:OPUSスピーカーとアンプでシステムを組んだとすると、どんな音になるんでしょう。興味が膨らみます。

石田:あのデザインですからね、どんなインストールをして見せる仕上げにするのかも興味ありますね。

ASW:さらなる興味を抱かせるクワトロリゴのOPUS AMP I、簡単に手が出せる価格ではありませんが、このアンプだから聴ける音がありますね。読者の皆さんにも体験してみていただきたいですね。

画像4: Auto Sound Web Grand Prix 2024:【特別座談会】ブロンズアワード獲得 クワトロリゴ OPUS AMP Iの魅力を語る
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