JVCケンウッドから、ケンウッドブランドのAVナビゲーション「彩速ナビ」シリーズの上級ラインTYPE Mの2020年モデルが5月下旬および7月上旬に発売される。これまでの7V型ディスプレイと9V型ディプレイモデルに加え、フローティングディスプレイモデル「MDV907HDF」がラインナップされた点に注目だ。昨年モデル「MDV-M906HDL」は当サイトのAuto Sound Web Grand Prix2019を獲得した高評価モデルであったため、本作への期待も高まろうというもの。新TYPE Mのラインナップは以下の通り。
MDV-M907HDF オープン価格(市場想定価格¥135,000前後)
9V型フローティングディスプレイモデル<7月上旬発売>
MDV-M907HDL オープン価格(市場想定価格¥125,000前後)
9V型ディスプレイモデル<5月下旬発売>
MDV-M807HDW オープン価格(市場想定価格¥85,000前後)
7V型ディスプレイ200mmワイドボディモデル<5月下旬発売>
MDV-M807HD オープン価格(市場想定価格¥85,000前後)
7V型ディスプレイ2DINモデル<5月下旬発売>
いずれのモデルも、ディスプレイはHDパネルを採用、高輝度カスタムLEDバックライト(従来比約1.3倍)を搭載するのに加えグレア処理した静電容量式タッチパネルとの組合せで、見やすく快適な操作を実現したという。
彩速ナビTYPE Mに新たに加わったフローティングディスプレイモデルMDV-907HDFは、本体寸法を2DINスペースに収まるように設計、大画面9V型ディスプレイをその前面に浮かせるように配置しており、従来の大画面モデルと比較にならない搭載可能車種数を実現している。メーカー発表によれば現状、国産車約230種へ搭載がかなうとのこと。
MDV-907HDFの車両装着イメージ
再生メディアはDVD/CD、Bluetoothをはじめ、SDやUSBといったメモリー、スマートフォン、地デジTVやラジオなどの電波メディアに対応。メモリーメディアではハイレゾ(PCM最大192kHz/24bit、DSD最大11.2MHzをPCM変換、MQA)再生に対応、BluetoothでもLDACに対応するためハイレゾ相当のファイル再生を可能としている。また高音質フォーマットで知られるMQAはCDでも再生対応を果たしている。
同社独自の高音質化技術「K2 TECHNOLOGY」も搭載しており、再生メディアの音質をマスター音源に近づけることができるとのこと。DACチップには旭化成エレクトロニクス製32bitプレミアムDACを採用し、さらにノイズ耐性に強い設計の「VELVET SOUNDテクノロジー」によって開発された高分解能DACに仕上げたD/A変換回路を構成しているという。またハイレゾ以外の音源についても、サンプリングレートコンバーターによって192kHz/24bitにアップコンバートし、先述のプレミアムDACで信号処理を行う。
内蔵するDSPにより、リスニングポジション調整やフロントフォーカス調整、13バンドグラフィックイコライザーなどのサウンドチューニング機能が使えるほか、パッセンジャースリープ、クリアボイス、ミュージックバスブースト、ミュージックラウドネス、Drive Equalizer+、スピーカー設定、サウンドライザー、さらにプロモードEQといったさまざまな音質調整パラメータをコントロールすることが可能だ。
彩速ナビならではの高速レスポンス技術は、本シリーズでも盛り込まれており、緻密でリアルな印象を与える「オーガニックGIU」とあいまって快適な操作性を実現するもよう。
同社ハイレゾ車載スピーカーとの組合せで快適な音楽再生が楽しめるほか、ドライブレコーダーとの組合せではTYPE Mのディスプレイで記録した動画を再生できるなどナビシステムの拡張も可能。そのほか、リアモニターへのツイン映像出力を備えるほか、ETC2.0車載機とも組み合わせて使用することができる。
スマートフォンとの連携では、独自のアプリ「KENWOOD Drive Info.」や「KENWOOD Music Info.」に対応するほか、「Mapfanアシスト」、「NaviCon」といったアプリにも対応するため、より便利にドライブが楽しめそうである。
■問合せ先:
JVCケンウッドカスタマーサポートセンター
電話番号:0120-2727-87(固定電話からフリーダイヤル)/0570-010-114(携帯・PHSからはナビダイヤル)/ 045-450-8950(一部のIP電話から)