ハーマンインターナショナルでは、本日からクラウドファンディングをスタートしたオープン型完全ワイヤレスイヤホン「SENSE PRO」(¥24,200、税込、グレージュ/ブラック)の体験会を開催した。

 冒頭、同社マーケティング担当の濱田直樹さんから今回の試みについての解説が行われた。今回GREEN FOUNDINGでクラウドファンディングを実施することについては、「クラウドファンディングでは尖った商品を、それを求めているユーザーに直接提案することができます。今回もそこにチャレンジします」と話していた。

画像: 「SENSE PRO」のグレージュ仕上げ

「SENSE PRO」のグレージュ仕上げ

 JBLが完全ワイヤレスイヤホンを発売してから今年で8年目を迎えるという。このジャンルでは、バッテリーやワイヤレス伝送、再生にまつわる技術が求められるが、そこにJBLの持つノウハウを集結して様々な製品を提案してきている。

 現在のJBLワイヤレス製品では、「パーソナルサウンド」(ひとりひとりに適したサウンドやイマーシブ再生)、「パーソナルフィット」(幅広いラインナップを揃えて、様々な形状を提案)、「ユニバーサルプレイ」(多様なソース機器に対応)という3点にこだわった物作りを行っているそうだ。

画像: SENSE PROのイヤホン部先端は20度の範囲で自由に角度調整が可能。音が出る部分にはちゃんとL/Rの表記も

SENSE PROのイヤホン部先端は20度の範囲で自由に角度調整が可能。音が出る部分にはちゃんとL/Rの表記も

 その完全ワイヤレスイヤホン市場では、近年オープンイヤー型が製品数、金額シェアともに成長している。そこには大きく、インイヤースティック型(耳に差し込む)、イヤーフック型(耳乗せ)、イヤーカフ型(耳輪をはさんで装着)があり、それぞれ音の聴こえ方、用途が異なっている。その中から今回は、装着性と開放感、音質を兼ね備えた形式ということから、イヤーフック型を選んだそうだ。

 濱田さんによると、「もっとも音のいいオープンイヤー型を目指しました。イヤーフック型は、音楽をちゃんと楽しみながら、同時に外の世界も感じられます。型番の“SENSE”には、外の世界を”感じる”という意味も込めています」と紹介していた。

画像1: JBLの完全ワイヤレスイヤホン「SENSE PRO」のクラウドファンディングがスタート。もっとも音のいいオープンイヤー型を目指す

 続いてイヤホン&ヘッドホン 製品担当者の塚本美保さんから、SENSE PROについての具体的な説明が行われた。SENSE PROは、サウンドクォリティと装着性、優れた音楽体験、パーソナライゼーションを実現するモデルとなっている。

 スペック面では、16.2mm DLC(ダイヤモンドライクカーボン)振動板を採用したドライバーを搭載。これまでのJBLイヤーフック型イヤホンでは楕円ドライバーが採用されていたが、今回は分割振動の少なさなどにも配慮して丸型を採用したそうだ。さらにボイスコイルには日本の大黒電線製0.043mmワイヤーとN52グレードのマグネットを採用し、豊かな低音再生を目指している。

画像2: JBLの完全ワイヤレスイヤホン「SENSE PRO」のクラウドファンディングがスタート。もっとも音のいいオープンイヤー型を目指す

 優れた音楽体験のひとつとして、JBL空間サウンドも採用する。これは入力された信号を同社の独自技術で臨場感あふれるサウンドに変換するもので、オープンイヤー型のSENSE PROのために専用に開発されたアルゴリズムを搭載しているそうだ。

 オープンイヤー型で問題になる音漏れに関しては、必要な音を耳に向けて放射し、同時に逆位相のサウンドを放出して余分な漏れ音を軽減するOpen Soundテクノロジーを搭載。なおフック部分は20度の範囲で調整可能で、自分の耳にあった位置にドライバーを設定できるようになっている。

 パーソナライゼーションについては、個人の聴こえ方の測定機能「Personi-Fi 3.0」を、オープンイヤー型完全ワイヤレスイヤホンとして初採用している。装着時に「JBL Headphones」アプリから測定を行い、その人の聴こえにくい帯域を補正・最適化してくれるそうだ。

画像: 充電ケースはUSB-Cとワイヤレスの2方式に対応する

充電ケースはUSB-Cとワイヤレスの2方式に対応する

 もうひとつ、BluetoothコーデックのLDAC(48kHz/24ビット、Personi-Fiや空間オーディオとは排他)に対応、ハイレゾ相当の伝送が可能な点もポイントだ。さらに最新のLEオーディオも搭載し、Auracastのレシーバーとしても使用可能という。

 Auracastはひとつの送信機(トランスミッター)から複数のレシーバーに音を送る機能で、聴いている人同士で音に遅延がないことも特徴という。JBLは、Auracastの送信機能を持った「TOUR PRO3」や「Tour One M3 Smart TX」といった製品を発売しており、SENSE PROはそれらと組み合わせることでいち早くAuracast機能を活用できるというわけだ。

画像3: JBLの完全ワイヤレスイヤホン「SENSE PRO」のクラウドファンディングがスタート。もっとも音のいいオープンイヤー型を目指す

 今回の体験会では、Auracastの送信機能を備えたパーティスピーカー「PartyBox 520」で音楽を再生、4台のSENSE PROでその音を聴いた。それぞれのSENSE PROとペアリングしたスマホのアプリから、Auracastの再生機を選ぶと音が転送され、確かに遅延のないクリーンなサウンドが体験できた。

 続いてiPadをTOUR PRO3の充電ケース(Auracast送信機)につないで動画配信を再生、そのサウンドをSENSE PROで聴いてみた。こちらも4台のSENSE PROをつないでいるが、特に極端な音の遅延も感じられず、これなら深夜に家族数人で映画を見ると言った使い方もできそうだ。

画像: Auracastの送信機能を備えたパーティスピーカー「PartyBox 520」(左)。右はiPadを「TOUR PRO3」の充電ケースにつないだところで、こちらもAuracastの送信機として使用可能とのこと

Auracastの送信機能を備えたパーティスピーカー「PartyBox 520」(左)。右はiPadを「TOUR PRO3」の充電ケースにつないだところで、こちらもAuracastの送信機として使用可能とのこと

 SENSE PROのクラウドファンディングは8月29日から10月26日まで開催され、18%OFFのSuper Early Bird(2色合計先着1000名限定)や2個セットなど4種類のコースが準備されている。プロジェクト期間中は二子玉川蔦屋家電内「蔦屋家電+」とSHIBUYA TSUTAYA、福岡天神蔦屋書店での展示も予定されている。

This article is a sponsored article by
''.