震災からの復興を歩む熊本の街を舞台に夢を諦めた若者が音楽プロジェクトを通じて再び人生と向き合い、悩みながらも彼は「歌う」ことで、周りの人たち支えられながら自分自身の希望を見出していく熊本から生まれた、心を震わせる青春グラフィティムービー『熊本の彼氏』が10月10日(金)より熊本先行公開、10月24日(金)より全国公開となる。

 この度、映画の完成を記念し完成披露上映イベントin東京を開催し、杉本琢弥、諸星翔希(7ORDER)、小山銀次郎、RYUNOSUKE(ROYAL NOVICE)/熊谷祐紀監督が登壇する舞台挨拶が実施された。
          ●          ●
 映画『熊本の彼氏』(2025年10月10日熊本先行公開、10月24日全国公開)の完成披露上映イベントが8月12日(火)、東京・銀座ブロッサム中央会館で行なわれ、主演の杉本琢弥、共演の諸星翔希(7ORDER)、小山銀次郎、RYUNOSUKE(ROYAL NOVICE)、メガホンをとった熊谷祐紀監督が出席した。

 本作は、震災からの復興を歩む熊本の街を舞台に、夢を諦めた若者が音楽プロジェクトを通じて再び人生と向き合い、悩みながらも彼は「歌う」ことで、周りの人たち支えられながら自分の希望を見出していく、熊本生まれの心を震わせる青春グラフィティムービー。

 熊本の旅行代理店に勤める一二三湊 役を演じる杉本は、自身と役柄が似ている点を聞かれると「僕が夢を追い続けてきた中で、湊と同じように岐路に立たされることがあったので、その部分は似ているなと思いましたが、性格は……(違う)というところがありますので、そこは演じさせていただきました」と答えた。

 続けて、自身の役の紹介を求められると、諸星は「僕が演じる山之内大和は、主役である一二三湊の友だちです。(プライベートでも)ガチで友だちです!」と笑顔を見せ、小山は「僕が演じるヒロタカは、主役の一二三湊の上司です」と説明。これにMCから「非常にスパイシーでした」と感想が飛ぶと、小山は「スパイシーに演じさせていただく中でも、(湊を)応援する気持ちを持っている役でございます」とコメント。RYUNOSUKEは「僕はトラベルカウンターの店員の石田を演じさせていただきました。石田は僕に似たような感じの役だったので、そんなところにも注目してみてください」とアピールし、そんな4人と仕事をした感想を聞かれた熊谷監督は「なかなかスパイシーでした」とコメントして会場の笑いを誘った。

 また、熊本で撮影した感想や撮影エピソードを聞かれると、熊本県出身で、TikTokで「#熊本の彼氏」として人気を博している杉本は「僕が遊びに行っていた場所だったり、通っていた道だったり、行ったことがないロケーションなどいろんなところで撮影ができたので、今まで(熊本を)背負っていたつもりはありましたが、さらに背負うことができたと思います」と力強く語り、「すてきなロケーションとともにこの映画を楽しんでいただきたいなと思っております」とおすすめした。

 そして、撮影期間中に、朝、熊本城の周りをランニングしていたという諸星は「めちゃくちゃ街がきれいで、『ランニングしてるのー?』って声をかけてくれる地元の方もいて、すごく温かかったです」と目を輝かせ、同じく熊本城の周りをランニングしていたという小山は「僕も声をかけられました。『銀さーん』って言われたんですけど、諸星くんでした」と明かして観客を笑わせた。これに諸星は「バンダナを巻いてサングラスをかけたイケイケの兄ちゃんがいて、絶対に銀さんだと思って(笑)」と打ち明けると、小山は「でも諸星くんが元気に声をかけてくれてすごくよかったですし、僕も熊本を背負っていこうかなって気持ちになりました」と声を弾ませた。

 同じ質問に、RYUNOSUKEは「僕は(撮影が)1日だったんですけど、撮影終わりに熊本を観光して、熊本城に行ったりしたんですけど、“熊本城おもてなし武将隊”がいらっしゃって、迫力あるパフォーマンスで楽しかったですね」と声を弾ませ、「あと路面電車も初めて見て、しかも乗ったりしてめちゃめちゃテンションが上がっていました」と振り返った。

 続けて、熊谷監督は「撮影期間は短かったんですけど、僕も今回、撮影で初めて(熊本に)行って、すごく好きになりましたね。名前に熊がついているので、これから熊本を背負っていこうかなと思いました(笑)」とちゃめっ気たっぷりに笑った。

 さらに、本作の内容にちなみ、自身の夢を尋ねられると、杉本は「こうやって映画になったことがすごく幸せだなと思うんですけど、普段はステージに立って歌を歌ったり、曲を作ったりする仕事をしているので、もちろん映画もそうですけど、表舞台で長く続けていくことが僕の幸せですし、それが1番の夢だと思っています」と言葉に力を込め、諸星は「(杉本が)言ったこと、一言一句一緒です」とコメントして笑わせつつ、「僕らも夢を見られるし、見た人たちに夢を与えられることができるこの仕事は、すごく恵まれていることだなと思うので、それを噛み締めて頑張りたいなと思います」と熱く語った。

 小山は「僕自身も一言一句まったく一緒なんですけど(笑)、普段TikTokとかで“#背中男”として動画をお届けしているんですけど、“#背中男”としてもっともっといろんなところにいけたらいいなと思います」と意気込み、RYUNOSUKEは「僕も一言一句一緒なんですけど(笑)、普段、歌を歌って、踊って、みなさんの前でパフォーマンスをする仕事をしているので、みなさんに笑顔を届けられたり、夢を与えられたり、与えたり、そういう連鎖をしていけたらいいなと思っております」と目を輝かせた。そして、熊谷監督は「僕も撮りたいけど撮れない作品があって、ずっと挫折をしていたんですけど、諦めずに頑張ろうという思いがあります」と吐露した。

 最後に、ネタバレをしないように本作の見どころを聞かれると、杉本は「ありがたいことに“#熊本の彼氏”という僕のTikTokがこうやって映画になった事実も素晴らしいですし、事実として熊本城は熊本地震で被災して、今もなお復興中です。リアルタイムになるんですけど、今、熊本は豪雨で大変な状況なんですが、必ず誰にでも夜明けは来るんですよ。それは劇中だと熊本城かもしれませんが、誰にでも夜明けが来るとこの映画の中でも語られていますし、この映画を見たあと、みなさんの明日が少しでも明るくなってもらえるような作品になっていますので、ぜひ最後の最後までご覧ください」とアピール。

 諸星は「今回、撮影で熊本に行かせていただいて、とてもきれいな街で、温かい街だなと思って、撮影中もアーケードのおばちゃんがおでんをみんなの分作って持ってきてくれたりしたんですよ。それを寒い中、みんなでベンチコートを着ながら食べたりして、すごく温かい撮影でした」と振り返り、「スタッフキャスト含め、熊本を思っていることがとても伝わってきたので、それが今回の映画でみなさんに少しでも伝わって、“私も熊本に行こう”とか、“熊本に旅行に行って復興の手助けにならないかな”とか、そういう風に思っていただけたらうれしいです」と期待を寄せた。

 小山は「熊本のすてきな場所をかなりフィーチャーしているので、その辺りに注目していただければと思います」とおすすめし、RYUNOSUKEは「熊本の名所が(劇中に)登場して、熊本のことをあまり知らなくても詳しくなれる映画になっていますので、そう言ったところにも注目してみていただけたらと思います」とコメント。熊谷監督は「熊本と歌とスパイスですね」と端的に答えた。

映画『熊本の彼氏』

2025年10月10日(金)TOHOシネマズ 熊本サクラマチ、イオンシネマ熊本にて熊本先行公開

2025年10月24日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー

<ストーリー>
熊本の旅行代理店に勤める一二三 湊(杉本琢弥)は、同僚の美咲(坂ノ上茜)に半ば強引に誘われ、熊本の名所や名物を紹介するMV制作プロジェクトに参加することになる。乗り気ではなかった湊だが、プロジェクトの取材先で、かつてのミュージシャンであり、今はミカン農園を営む女性・カオリ(福田沙紀)と出会う。
実は、カオリは湊が音楽に夢中だった頃に憧れていた存在だった。再会をきっかけに、湊の心の奥にしまい込んでいた“夢”──シンガーソングライターとして歌うこと──が少しずつよみがえっていく。

かつて湊は、熊本の街角で毎晩のようにギターを抱え、ストリートライブを続けていた。しかし、ある出来事をきっかけに、人前で歌うことをやめてしまった過去があった。その傷を抱えたまま、夢を封印していたのだ。

湊の秘めた想いを知った美咲は、そっと背中を押す。そしてついに、再びマイクを握り、街角に立つ湊。その小さな一歩が、周囲の人々の心を動かし、やがて街全体を巻き込む大きなうねりとなってゆく。震災からの復興を歩む熊本の街で、夢と希望を乗せた歌声が、静か、力強く響き始める──。

【出演】杉本琢弥
   坂ノ上茜 福田沙紀/諸星 翔希(7ORDER) 小山銀次郎
   川下祐司 井出叶 不知火鈴香 レイザーラモンRG ゆめっち(3時のヒロイン) 池田裕楽(STU48)
   廣田昇平(ELVA) 有田空(ELVA) RYUNOSUKE(ROYAL NOVICE) くまモン(熊本県PRキャラクター)

【監督・脚本】熊谷祐紀
【主題歌】杉本琢弥「ドーンライト」
【配給】STREET LABO
【配給協力】LUDIQUE
【製作】映画「熊本の彼氏」製作委員会
(C)2025「熊本の彼氏」製作委員会

※主演・杉本琢弥と諸星翔希(7ORDER)のインタビューは、作品の公開に合わせて掲載します。

This article is a sponsored article by
''.