Amazon(アマゾン)は本日、電子書籍リーダー「Kindle」の新製品3モデルを発表、同社サイトで販売を開始した。

Kindle Colorsoft ¥39,980(税込)
Kindle Colorsoft シグニチャーエディション ¥44,980(税込)
Kindle Colorsoft キッズモデル ¥42,980(税込)

画像: 「Kindle Coloesoft」の使用イメージ

「Kindle Coloesoft」の使用イメージ

 いずれも7インチのカラーディスプレイを搭載しているのが特徴で、Kindleライブラリーやストアにて、リアルな書籍と同じように本の表紙やイラストを楽しむことができる。さらに読書中に使えるハイライト機能にイエロー、オレンジ、ブルー、ピンクの4色が加わったことで、注目したいポイントも色で区分できるようになっている。

 ベースモデルのKindle Colorsoftは、16Gバイトのストレージを搭載、素早いページめくりや色調強調ライト、最大8週間のバッテリー駆動(充電はUSB Type-Cコネクターを使用)など、これまでのKindleの機能をすべて搭載している。

画像: 左が新製品の「Kindle Colorsoft」で、右は既発売の「Kindle Paperwhite」。コミックの表紙の印象も大きく違う

左が新製品の「Kindle Colorsoft」で、右は既発売の「Kindle Paperwhite」。コミックの表紙の印象も大きく違う

 上位モデルのKindle Colorsoft シグニチャーエディションは、基本機能はKindle Colorsoftと同様で、32Gバイトのストレージを内蔵する。さらに周囲の明るさに応じてディスプレイの輝度を自動調整する機能や、ワイヤレス充電にも対応済みだ(オプションで充電スタンドも発売される予定)。

 外見上の違いは、Kindle Colorsoftは本体背面がマット調の仕上げなのに対し、KindleColorsoft シグニチャーエディションはメタリックブラックになっている。

 Kindle Colorsoft キッズモデルはカラフルなキッズカバーが付属し、さらに12ヵ月分の子供向けサブスクリプションサービス「Amazon Kids+」が利用可能になっている。ストレージは16Gバイトで、さらに2年間の限定保証もついている(他の2モデルは1年間)。

画像1: アマゾンの電子書籍リーダー「Kindle」に待望のカラー版が登場! 操作感はそのままに、オリジナルの色で好きなコミックが楽しめる

 新製品説明会では、アマゾンジャパン合同会社 Amazonデバイス事業本部Kindle・Fireタブレット・アクセサリー事業部 事業部長 宮澤一聡氏からKindleビジネスについて説明が行われた。

 Amazon Kindleは2007年に初代モデルが発売され、これまで累計20種類以上の製品を発売してきたそうだ。近年はユーザー数も急増しているとかで、2025年には2020年の4.8倍になる見込みという。

 これだけユーザーに好評を博している要因として、同社では以下のように分析している。

 第一は数千冊のデータを持ち歩けること。特に日本では漫画が多く読まれているそうで、「麦わら帽子をかぶった海賊王になりたい少年」や「外見は小学生、中身は高校生の探偵」が活躍するシリーズ物をすべてKindleに収録して持ち歩いている人も多いそうだ。

画像2: アマゾンの電子書籍リーダー「Kindle」に待望のカラー版が登場! 操作感はそのままに、オリジナルの色で好きなコミックが楽しめる

 携帯性のよさも人気で、7インチ画面を備えながらもコンパクトなサイズと重さを実現している。さらに外光を使って表示を行う反射式表示の電子ペーパーを採用したことで消費電力を抑え、約8週間というバッテリー持続時間も備えている。宮澤氏によると、年末年始やGWなどの大型連休でKindleの利用率がアップする傾向があるそうだ。

 また読みやすく、目が疲れづらい点も高い評価を集めている。ここにも、バックライトで映像を照らしていない電子ペーパーのメリットとして、ブルーライトが発生しないことも大きいそうだ。実際ユーザーからは、他の端末と比較しても文字が読みやすいといった反響があるそうだ。

 そしてもうひとつ重要なポイントとして、コンテンツに集中できることがある。スマホやタブレットでも電子書籍を読むことはできるが、その場合SNSやメールなどの通知によって読書が中断されることがある。しかしKindleは専用端末なので、それらの通知で邪魔が入ることはない。

画像3: アマゾンの電子書籍リーダー「Kindle」に待望のカラー版が登場! 操作感はそのままに、オリジナルの色で好きなコミックが楽しめる

 アマゾンの調査によると、自由な時間にデバイスの通知を受けることがストレスになると応えたユーザーは20代で41%にも及んだという。また、リラックスをしようと思って本や漫画を読んでいる最中に通知が入った経験をしたことのある人も28%いたとのことだ。そういったストレスを嫌がる人がKindleを選んでいるということだろう。

 続いてAmazonデバイス事業本部 製品担当の高杉紗理さんが、Kindle Colorsoftについて解説してくれた。

 カラー化という点については、「カラーのコンテンツはカラーで読みたい」という要望は以前からあったそうで、その声に応えるべく、これまでの操作性、既存価値は継承した上でカラーディスプレイを搭載したそうだ。

画像: 「Kindle Colorsoft」は約215gで、大きめのトマトやバナナとほぼ同じ重さとのこと

「Kindle Colorsoft」は約215gで、大きめのトマトやバナナとほぼ同じ重さとのこと

 これによって人気の高い漫画やコミックをそのままのイメージで表示できるようになり、表紙がわかりやすくなることで検索性も向上、進化した読書体験を提供できるとしている。

 画面の表示については「明るさ」「色の暖かさ」が調整可能で、他にも「色のスタイル」(画面の色調)を標準/ビビッドの2種類から選択できる。「ビビッド」を選ぶとより色味の増した印象になるとのことだ。なお、白黒コンテンツをカラーに変換するといった機能はついていないので、白黒版を購入した場合は、そのままで楽しむことになる。

 タブレット用を含めた電子書籍のコンテンツ、特に漫画作品については、市場全体では白黒のよりもカラーの方が伸びているという。Kindle用のコンテンツの割合は非公表だそうだが、傾向としては同じとのことで、Kindle Colorsoftシリーズの発売によってリーダー、コンテンツともカラー化が推進していくことだろう。

画像4: アマゾンの電子書籍リーダー「Kindle」に待望のカラー版が登場! 操作感はそのままに、オリジナルの色で好きなコミックが楽しめる

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