LGエレクトロニクス・ジャパンは、4Kプロジェクターの新製品となる「LG CineBeams S」(型番:PU615U)を発表。7月10日(木)より、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて先行販売するとアナウンスした。価格は最速割で¥135,860~。プロジェクトは8月30日まで展開し、以後は一般発売も行なわれる予定だ(価格は¥199,800)。

今回発表されたLG CineBeams Sは、スクエアなボディが目を引くコンパクトな、4K対応のDLPプロジェクター。光源にはRGBの3原色レーザー光源を搭載しているのが特徴。同社プロジェクターシリーズ「「LG CineBeams」の新モデルとなる。
LGでは、コンパクトな4Kレーザープロジェクターとして「LG CineBeams Q」をラインナップしているが、今回のSではそのコンパクトさを活かしつつ、短焦点構成、加えて自動補正機能を充実させることで、置き場所が自由自在で、投写も自宅の壁に簡単に行なえるユーザーフレンドリーな製品として投入することになる。大きさは、幅11cm、奥行16cm、高さ16cmと、500mlのペットボトル4本分よりは省スペース。重さは約1.9kg。電源には別体の大きなACアダプターが付属するが、PD対応のモバイルバッテリー(65W以上 USB-C端子より給電)を組み合わせての駆動もできるので、電源の取りにくい場所での使用もOKだ。
壁からの距離は、最短8cmで40インチ、約40cmで100インチを実現する。明るさは500ルーメンだが、明るいレーザー光源であること、DLP式であることから、コントラストは45万対1を実現し、多少明かりが残っていても、黒の引き締まった映像が楽しめる。加えて、3原色レーザーによって色の鮮やかさも高く、DCI-P3については154%を色域をサポートしており、HDR映像も、充分な明るさ、広い色域をもった映像として再現できるようになる。実際、発表会での展示を見ても、40~60インチ相当であれば、かなり色鮮やかなで精細感の高い映像を見ることができたので、比較的暗くできる環境を用意できれば、即、スマートシアターを楽しむことができるだろう。

接続端子は、使用時壁に向くサイドに搭載。USB-Cは2系統、eARC対応のHDMI端子は1系統となる
OSには、LGのテレビでもお得意のwebOSを搭載。各種映像ストリーミングサービスも、ネット環境に接続することで即、楽しめるようになる。リモコンが付属するので、離れた場所からの操作も可能だ。


リモコン(海外仕様)。日本版は一部印字が異なる
なお、使用時には、フォーカスや巣尾平補正など、プロジェクター設置で、初心者には鬼門ともいえる設置・設定を自動で調整してくれる機能もあるので、壁の近くに本機をポンとおいて、壁からの距離で画面サイズを決めれば、手軽に大画面映像を楽しめるようになる。




画面サイズの縮小(スケーリング)も可能
本体にはステレオスピーカー(4W+4W)も内蔵しており、ステレオ再生だけでなく、ドルビーアトモスの再生もOK。eARC対応のHDMI(入力)端子も搭載するので、外部スピーカー(サウンドバーなど)を組み合わせてのサウンド再生も行なえる。メーカーでは、シアター用途だけでなく、ビジネス面でのPCのマルチ画面表示にも使えますよ、と言及していた。
本機は、一般発売に先駆けて、7月10日よりMakuakeでの先行販売も実施。早割を選ぶと、プロジェクト実施中の8月末日までに製品が納入される予定という。




