リアルアシストから、634EARSのダイナミックドライバー搭載の有線イヤホン「MIROAK-II(OP)Japan Limited」が、7月5日に数量限定で発売される。なお、販売はe-イヤホン、フジヤエービック(順不同)のみ。価格は¥52,800(税込)。

今回のMIROAK-II(OP)Japan Limitedは、634EARSの「MIROAKシリーズ」として開発された「MIROAK II」の限定版として誕生した「MIROAK-II Japan Limited」をベースに、新たにオープンタイプをとして開発し、新しい木材を採用して作り上げた製品となる。
金属、樹脂、そしてバックパネルの木材を採用した筐体とし、その独特の聴きやすさは上位モデルの、金属シェル採用の「LOAK」の系統であることを引き継ぎながらも、筐体設計や音の傾向を大きく変えて別モデルとしてリニューアルしているという。低音もしっかり出すようにチューニングされているといい、ダイナミック型らしい迫力が楽しめるモデルにまとめられている。
MIROAK-II Japan Limited からの変更点は以下になる。
・リア筐体(ボディ部分)がオープンタイプに変更
・筐体背面木材をイタヤカエデ、その中でも珍しいスポルテッド材を使用
・ドライバーのチューニング変更
ベースとなったMIROAK-II JAPAN Limitedは、リア筐体の一部を樹脂からステンレスへ変更し、樹脂部分の素材をABSからレジン素材へ変更したことで硬さと強度を増強。もともとのABSは形状が歪みやすいことから(シナりやすい、曲がりやすい)、振動板を大きく動かしリッチな中低音を再現していたが、ステンレスとレジン素材に変更したことで、形状として歪みにくく硬くなり、振動板の反応が速くタイトなものになった。しかし、それではよくありがちな、シャープで硬質、スリムな音になってしまうこともあり、そのぶんダイナミック型ドライバー部分のチューニングを変更し、ベースでもあるMIROAK-IIのような太く力強い音と輪郭のあるタイトな音とのバランスを取っているそうだ。
また、ドライバーとフロント筐体内部にかかる圧力を弱くし、MIROAK-IIより抜け感を持たせているといい、さらに、木材部分にイタヤカエデを採用することで、その木材特有の硬さと、適度な木材の密度の低さ(粗さ)からなる明るくスッキリした音色を再現しているという。
もともとのMIROAK-IIの音色は少し暗めで密閉感があり、ボリュームのあるリッチな中低域が特長だったが、今回オープンタイプとすることで、音の明るさや抜け感、軽やかさなどをさらに進化させ、全体のバランスを取った音になっている、としている。
ちなみに、MIROAK-IIはバックパネルを変更することで音色が変わることもあり、新作のMIROAK-II(OP)Japan Limitedでは、イタヤカエデを採用している。このイタヤカエデは中程度の硬質さで、白い発色が特長の木材であり、密度は634EARSでよく使う木材に比べると比較的低い方(密度が粗い)という。
硬い木材は、リア筐体全体の形状がより歪みにくく(しなりやすさ、曲がりやすさ)なることで、振動板の動きをよりタイトでキレをよくしてくれるそうだ。
しかし、密度が低い(634EARSで使う他の木材と比べて)と、リア筐体内部で振動板の動きにより圧縮される空気が多孔質素材の木材部分に入射し(吸収されることに近い意)、圧縮して反発される空気は少し弱まる。すると、振動板の動きは少し優しくなり、鋭すぎずピークも抑制された音になりやすいという。これがいわゆる「木材らしい音」と言われる部分にあたるそうだ。
MIROAK-II(OP)Japan Limitedの主な仕様
ドライバー:10mmダイナミック型
周波数特性:非公開
インピーダンス:16Ω
感度:非公開
コネクター:MMCX
プラグ:3.5mmステレオミニ
付属品:イヤーピース(SML)、イヤホンケース、ロゴステッカー



