シャープは、同社が展開するAQUOSブランドよりスマートフォンの新モデルとして「AQUOS R10」を7月上旬以降に発売すると発表した。価格は、SIMフリーモデルで、内蔵メモリが256MBのモデルが¥100,000程度、512MBのモデルが¥110,000程度。「AQUOS R10」を取り扱うキャリアは、docomoとSoftBankとなっている。

写真左から、カシミヤホワイト、チャコールブラック、トレンチベージュ
「AQUOS R10」は、ディスプレイにピーク輝度が3,000nitの可変駆動Pro IGZO OLEDを採用し、明部と暗部のコントラストが従来モデル(AQUOS R9 2024年7月)と比べても高まったことで、細部までリアルに表現することができるようになった。パネルそのものは前モデルと同じようだが、放熱システムを見直すことで、これを実現した。

中央の金色のものが、新製品に搭載の、放熱性を高めたパーツ

写真左から、AQUOS R8(1300nit)、AQUOS R10(3000nit)、AQUOS R9(2000nit)
HDR非対応の動画配信サービスのコンテンツも「バーチャルHDR」で明るく鮮やかな映像で楽しめるようになっており、動画を全画面表示にしないときは、再生中の動画部分だけを明るくするので、画面全体の眩しさを軽減できるとしている。
また、大型のスピーカーBOXを上下に搭載することでパワフルなサウンドを実現しつつ、立体音響技術の「Dolby Atmos」にも対応していることから、音の広がりと臨場感を楽しめるようにしている。さらに、音量に合わせて周波数特性を制御する新音響技術によって、音量を小さくしても高域や低域が聴き取りやすくなっている。イヤホンで聴く音も、「8Way Audio」技術により空間オーディオへの変換が可能となっている。

ユニットを収めるスピーカーボックスをフルメタル化することで、低音を更に増強している

搭載するカメラは、ライカカメラ社が監修しており、標準カメラには、1/1.55インチの新しいイメージセンサーを採用。有効画素は、アウトカメラの標準、広角並びに、インカメラ全てが有効約5030万画素を有しており、暗部のノイズを低減する画像処理技術によって、美しい夜景の撮影を可能にしている。周囲の光を測定する14chスペクトルセンサーも搭載しているから、色味の調整が難しい場面でも、見たままに近い自然な色合いの写真を残すことができるとしている。
AIによる合成処理技術にも対応しており、写り込んだ影をAIが除去してくれる機能においては、料理に加えて新たに書籍などのテキストにも対応。動画においても「Dolby Vision」によって、高コントラストと鮮やかな色彩で撮影できるようにしている。AIが被写体の動きを予測して追尾するオートフォーカス機能は、動画にも対応する。

一般的にテキストを撮影しよとすると、手持ちのスマートフォンの影が映り込んでしまう

写り込んでいた影がAIによって、完全に消し去ることができる
「AQUOS R10」のデザインは、「AQUOSR9」の時と同じく、デザイナーの”三宅一成”氏が設立した「miyake design」が監修している。防水(IPX5・8)・防塵(IP6X)・耐衝撃(MIL-STD-810G)に対応するなど、堅牢性にも優れる。

発表会では、防水性の高さを示すべく、高圧洗浄機で水をかける、というデモを実演
ハイエンドモデルの「AQUOS R10」と同時に、ベーシックモデル「AQUOS wish5」も発表された。6月下旬より順次発売となる。価格は、SIMフリーモデルで¥30,000程度(税込)。取り扱うキャリアは、NTTドコモとワイモバイル。

写真左から、MISORA(み空)、NADESHIKO(撫子)、WAKABA(若葉)、YUKI(雪)、SUMI(墨)
スマートフォンとしては初めて、振動で発動する防犯アラート機能を搭載。本体を振るだけで大音量の警告音を発してくれるうえ、事前に登録しておいた連絡先に自動で連絡をかけ、緊急電話であることを伝えてくれるという。

スマートフォンを振るだけで大音量の警告音を発してくれるうえ、あらかじめ登録した連絡先に自動で電話をかけて、緊急電話であることを伝えてくれる
本体には、日本の美を表現した5色(「MISORA(み空)」「NADESHIKO(撫子)」「WAKABA(若葉)」「YUKI(雪)」「SUMI(墨)」をラインアップ。筐体には、再生プラスチックを60%も使用するなど、環境にも配慮したモデルとなっている。




