止められるか!? 世界全面核戦争!
北米航空防衛司令部の迎撃プログラムに誤ってアクセスしてしまった少年。
全米大ヒットのハイテク・クライシス大作が4Kリマスター&字幕付き特典&日本語吹替追録の究極仕様で復活!
勉強は苦手だがパソコンが大好きな少年デビッドはゲーム会社のコンピューターに侵入し「世界全面核戦争」という名のゲームを開始。しかし彼が接続したのは本物のNORAD(北米航空宇宙防衛司令部)の軍事コンピューターで、ゲームは現実となり、第三次世界大戦の危機を迎えてしまう……。残された時間はあとわずか。デビッドは核戦争を回避することができるのか。
1983年に製作・公開された『ウォー・ゲーム』が今回、4Kリマスターを行ない、3月21日にBlu-rayパッケージ『ウォー・ゲーム 超・特別版』として発売されることになった。
監督は、『サタデー・ナイト・フィーバー』『ブルーサンダー』のジョン・バダム、『レディホーク』『フェリスはある朝突然に』のマシュー・ブロデリック、『セント・エルモス・ファイアー』『ブレックファスト・クラブ』のアリー・シーディ共演で贈る手に汗握るハイテク・クライシス作品となっている。
(1983年製作・公開)
さて、パッケージでは、映画本編は最新の4Kリマスターを使用。1987年4月に放映されたTBS「月曜ロードショー」の日本語吹替を収録し、さらにテレビ放映時にカットされた20分弱については、新規に追加録音を敢行。主演二人の吹替は37年前と同じキャストの関俊彦と岡本麻弥が担当した。さらに監督と脚本家による音声解説や舞台裏を知るための貴重なインタビューなど豊富な映像特典を収録。24pという大ボリュームのブックレットも付属する。
映画データベース「allcinema」を運営するスティングレイのソフトレーベル「allcinema SELECTION」最新作となる。
Blu-ray『ウォー・ゲーム 超・特別版』商品情報
【発売日】2025年3月21日(金)
【価格】¥6,600(税込)
【発売元】株式会社スティングレイ
【品番】STDF-0075
・https://www.stingray-store.com/
『ウォー・ゲーム』作品情報
WARGAMES
1983年 アメリカ
1983年12月10日(MGM/UA=CIC配給)
監督:ジョン・バダム
脚本:ローレンス・ラスカー/ウォルター・F・パークス
撮影:ウィリアム・A・フレイカー
音楽:アーサー・B・ルビンスタイン
デヴィッド・ライトマン役:マシュー・ブロデリック(関俊彦)
ジェニファー・マック役:アリー・シーディ(岡本麻弥)
ジョン・マキットリック役:ダブニー・コールマン(小林勝彦)
スティーブン・フォルケン役:ジョン・ウッド(樋浦勉)
ジャック・ベリンジャー役:バリー・コービン(藤本譲)
続いて、関俊彦と岡本麻弥のスペシャルインタビューを紹介する。

関俊彦(デビッド役)インタビュー
――収録にあたり映画本編はご覧になりましたか?
当時録画していたVHSからダビングしたものをトランクルームの奥深くにしまっておりまして、それを引っ張り出して見てみました。久しぶりに見て懐かしかったです。
――洋画での主演は初めてぐらいですか?
多分そうだったと思います。当時はゴールデンタイムで毎日のように洋画が放送されていて、自分も学生時代に洋画の吹替に接してきました。後で調べて、マシュー・ブロデリックもアリー・シーディも自分と同い年だということが分かってびっくりしました。
――37年ぶりの再演はいかがでしたか?
当時の録画を見て、やっぱり今の自分とは違いますから「当時の声に寄せることができるかな」と心配でしたが、今回は長台詞ではないからそこそこ何とかバレないで行けるかな、という気持ちもありました。ただ家で当時の映像を見ながら何回も何回も練習をして体に染み込ませて、そのイメージが無くならないうちに急いで収録に臨みました。
――『ウォー・ゲーム』という映画自体に関してはどのような感想をお持ちですか?
37年も前の映画なので、当時のドキドキ感が今も生まれるのだろうかと思っていたのですが、改めて見返してみて、やっぱり面白いですね。後半でソ連の核弾頭が着弾したかどうか息をのんで見守っていた職員たちが、コンピューターによるフェイクだと分かって歓声を上げるところなどは凄いと思いますし、それだけで終わらないところも面白いですね。デビッドとジョシュアの三目並べとか。当時のハリウッド映画は最後にどんでん返しを持ってくる作品が多かったのかな。
――よく考えれば爆発もスペクタクルシーンもなく、セットの中だけで展開する作品でしたね
そうなんです。でもシミュレーションで核弾頭が着弾する様子をとらえたディスプレイが妙に恐ろしく感じましたね。
最後にジョシュアに「おかしなゲームですね」「勝つためには戦わないのが一番なんですね」と言わせるじゃないですか。ああいうひねりの効いたセリフを言わせるというのが「おお、やってくれるな。憎いなこの映画は」と思いましたね。
戦争の無意味さを三目並べで学習させるという、よく考えましたよね。
――これで吹替でノーカット版が見られるようになりました
私はアニメで知られるようになったので、二十代の自分がこんな素敵な洋画作品で吹替を担当していたことを知らない人が多いと思います。多くの方にぜひ見てほしいと思います。
岡本麻弥(ジェニファー役)インタビュー
――今回収録にあたって本編をご覧になり、どうでしたか?
映画自体は本当に面白いなと思って。時代の流れは感じますけど、内容は今に全然通じていて、むしろ今、現実化していたりとか。自分のことに関して言えば、20歳になったぐらいだったんですけど、ジェニファーには近い年齢で、洋画の吹き替えを始めてすぐだと思うんですよ。わりと地声でやっていたし、地声のものの方が難しいんですよ、いま録り直すのは。でもすごく懐かしく、最後まで本当に夢中になって面白く見させていただきました。
――『ウォー・ゲーム』という作品自体は、吹替が決まってから初めてご覧になったのですか?
当時のディレクターで今回もディレクションしてくださった小山悟さんと、他の洋画の収録の後に一緒に飲みに行って映画の話になったんです。当時ブラット・パックが流行っていて、同世代の青春映画『ブレックファスト・クラブ』『セント・エルモス・ファイアー』『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』が好きなんです、アリー・シーディのお芝居を注目してますっていう映画愛を熱く小山さんに語っていたら、その後『ウォー・ゲーム』の話があって。小山さんただいたんです。好きだと言った女優さんの吹替をキャスティングしていただいたので余計に熱が入りました。当時やりやすかったのが今、部分的に録るとむしろそれが仇となって、恐怖となってしまい。今日すごく緊張して来たんですよ。楽しみでありつつ恐怖でもあって。
――今のお二方なら全編新録でもいいかもしれません
やってみたいですけどね。でもいまキャスティングされたら私と関さんは無いんじゃないかな(笑)。でもどうだろう。レトロな映画だったら良いんじゃないかな。でも面白かったなあ。
――吹替版があれば購入したいというユーザーさんたちに向けてコメントをお願いします
今は吹替も原音に近い形を求められるんですね。でも当時は多少口パクがずれても今の芝居の流れが良かったからOKってことがよくあったんですね。当時のアフレコのエネルギーというか、原色のような楽しさというか、エネルギーがすごくあふれている気がするんです。そういったものを楽しんでいただきたいですね。今回は特にツギハギ(新録)があるので、それを探していただくのも楽しいかなと。時代の持つ元気さみたいなものを、ぜひこういう洋画を通じて楽しんでもらえたらと思います。

