Dynabookは本日都内で「ソリューション事業戦略発表会」を開き、本日より受注を開始する新製品――透過型XRグラス――を含めた、会の名前通り、今後のソリューション展開についての説明を行なった。

 冒頭、檀上に立った同社社長 兼 CEO 覚道氏は、今後のビジョンについて、「ハードとソフトを融合させ、ユーザーを基盤とした付加価値のあるサービスを提供していく」というこれまでの取り組みに、近年急速な盛り上がりを見せる生成AIを取り込み、「安心して活用できるソリューションを提供したい」とコメント。4つのソリューションについて特に注力していく、と話していた。一つはユーザー(提携企業)のPCの保守・運用を行なうLCM(ライフサイクルマネジメント)運用、一つはオンプレ(ローカルネットワーク内で運用するシステム)型の生成AI導入の支援、一つは安全運転をサポートするテレマティスクサービス(車両一括管理システム)、そして本日の目玉となる同社独自開発の透過型XRグラス「dynaEdge XR1」とAI機能を内包した専用コントローラー「dynaEdge C1」を組み合わせたものとなる。以後は、XRグラス周辺についての説明が続いた。

画像1: Dynabook、透過型XRグラスと生成AIを組み合わせた新ソリューションを展開

 本日受注開始のXRグラスは、昨年2月に同社が開催したイベントでモックが展示されていたもので、透過型なので、レンズ部を通して自分の目の前の景色が見え、その上に(オーバーレイのような感じ)各種UIが表示されるようになるメガネ。

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 専用コントローラーC1は、小型のパソコンのようなもので、専用OSにて駆動し、ローカル・クラウドの生成AIを用いて、下記に説明する機能を搭載する。そのC1にはバッテリーが内蔵されていて、XR1とUSB-Cケーブルで接続すると使えるようになる。

 XR1は透過型なので、まるで目の前の空間を空中ディスプレイのように使えるのが特徴で、いつでもどこでもPC作業が行なえる。搭載されるAI機能(AIアシスト機能)は、XR1内蔵のカメラで捉えた物体・人を検索する「ビューサーチ」、対面で会話する際、XR1内蔵のマイクを使って会話をアシスト(文字起こしをしたり、翻訳など)してくれる「会話アシスト」、風景の中にある文字を翻訳表示してくれる「ビジュアル翻訳」、紙の資料を翻訳や要約してくれる「ドキュメント要約」。また、XR1にはマイク、スピーカーも内蔵されているので、音声によるやりとり「音声質問」にも対応する。そのほか、ズーム機能、録画機能、スマホとの連携機能(C1側で着信応答が可能。接続はBluetooth)も備えている。

画像2: Dynabook、透過型XRグラスと生成AIを組み合わせた新ソリューションを展開
画像3: Dynabook、透過型XRグラスと生成AIを組み合わせた新ソリューションを展開
画像4: Dynabook、透過型XRグラスと生成AIを組み合わせた新ソリューションを展開

 なお、XR1は直接ノートPCと接続(USB-C)することも可能で、最大3画面まで空中に表示でき、周囲の視線(後ろからのぞき見される恐れがない)を気にせずPC作業も行なえる。

画像: ノートパソコンの画面をXR1で見られます、というデモ。右側の画面がXR1に表示されているもの

ノートパソコンの画面をXR1で見られます、というデモ。右側の画面がXR1に表示されているもの

 なお、受注は本日より受付け、納品は春ごろ。本年度の販売台数は1000台を目標。メガネとコントローラーのバラ売りも可能。コントローラーには複数台のメガネの接続が可能、ということだ。ちなみに、単眼式の前モデルは3000台のセールスを達成しているそうで、ひとまずの目標台数はそこになるそうだ。

画像: 矢印の部分にマイクが内蔵されている(左右の各1)

矢印の部分にマイクが内蔵されている(左右の各1)

画像: 度付きのレンズの装着も可能といい、メガネユーザーはメガネonメガネにならない使用が可能とか(手前側のレンズが度付きの見本)

度付きのレンズの装着も可能といい、メガネユーザーはメガネonメガネにならない使用が可能とか(手前側のレンズが度付きの見本)

画像: 会見に登壇した、左から小川部長、覚道社長、熊谷事業本部長

会見に登壇した、左から小川部長、覚道社長、熊谷事業本部長

画像: 新型のXRグラスは、現行の小型PC「DynaEdge DE200」と組み合わせた運用も可能、というデモ

新型のXRグラスは、現行の小型PC「DynaEdge DE200」と組み合わせた運用も可能、というデモ

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