Beatsから、イヤーフック型の完全ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro 2」(¥39,800、税込)が2月13日に発売される。本体カラーはジェットブラック、クイックサンド、ハイパーパープル、エレクトリックオレンジの4色。
Beatsは近年、大谷翔平やレブロン・ジェームズ、リオネル・メッシといったアスリートとのコラボも積極的に展開しており、最近は若者へのブランドの認知も進んでいるそうだ。完全ワイヤレスイヤホンやヘッドホン、Bluetoothスピーカーをラインナップしており、今回新たにPowerbeats Pro 2が加わったことになる。
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左からジェットブラック、ハイパーパープル、クイックサンド、エレクトリックオレンジ
フィットネスやアクティビティで使えるイヤホンとして、イヤーフック型を採用。ノイズキャンセリングや心拍数モニタリングといった機能も搭載した。また前モデルの「Powerbeats Pro」から、バッテリーの持続時間も大きく進化している。
搭載された9.5mmダイナミック型ドライバーはカスタム開発されたもので、Beatsのこれまでのイヤホンでも使われているデュアルレイヤードライバー構造を採用。振動板の中央部分を硬い素材にし、周辺は柔らかい素材にすることで、充分な低音と、低域の影響を受けにくいクリーンな高域を再現する。アンプも回路も刷新され、ヘッドルームを向上させることで再生周波数帯域を拡大した。
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イヤーフックは前モデルの「Powerbeats Pro」からサイズ、重さともいっそうコンパクトになった。イヤホン本体はIPX4の耐水規格をクリアー
アクティブノイズキャンセリング機能も搭載され、3つのマイクで拾った音を元に、外部ノイズを抑えてくれる。ワークアウトでの使用時に便利な外音取り込みモードも備えている(イヤホンのbボタン長押しで切り替え可能)。アクティブノイズキャンセリングのノウハウについては、Appleが持つテクノロジーを採用しているそうで、このあたりはAppleファミリーのメリットを活かしているのだろう。
もうひとつ、Powerbeats Pro 2の装着状態を検出して、リアルタイムでサウンドを調整してくれるアダプティブイコライゼーション機能も備えている。フィードバックマイクが耳の内側の音を検知し、低音域と中音域を調整することで、装着状態のばらつきによる音の損失を補うものだ。これにより、常に最適な状態の音を楽しめることになる。
その他、空間オーディオのパーソナライズ化やダイナミックヘッドトラッキング機能も搭載済みで、これによってクリアーな高音と豊かな中音、重厚感のある低音を実現するそうだ。
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充電ケースは、汗や雨に濡れたイヤホンをそのまま収納しても問題がないように内側の形状を工夫している
なおノイズキャンセリングなどの処理用に、AppleのH2シリコンチップが搭載されている。これにより電力効率が大幅に向上し、イヤホン本体で最大10時間(ノイズキャンセリング時は8時間)の連続使用が可能になっている。充電ケース併用時は最大45時間なので、フル充電しておけば1週間使い続けるのも不可能ではない。Fast Fuel機能で、5分の急速充電で最大1.5時間の再生もできる。ケースはUSB Type-Cとワイヤレス(Qi互換)での充電に対応している。
装着感も重視されており、イヤーフックには形状記憶特性を備えたニッケルチタン合金を使用。イヤーフックのサイズは50%小型化、重さも20%軽量化され、Beats史上もっともぴったりフィットするイヤホンになったそうだ。その安定感、付け心地については約1,000名のアスリートを対象にテストを実施するなどのフィールドワークも行っている。
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イヤホンの内側に心拍数モニタリング用のLEDセンサーとフォトカプラーを搭載する(左写真の中央黒い部分)
イヤーチップは、5サイズ(XS、S、M、L、XL)が付属し、男性、女性を問わずぴったりの大きさを見つけられるだろう。イヤホン本体はIPX4の耐水性能を備える。
心拍数モニタリング機能は、イヤホン本体に取り付けられたLED光学センサーで毎秒100回以上のパルスを発して血流を測定する仕組みで、リアルタイムでパフォーマンスデータを確認できる。Appleヘルスケアなどの対応フィットネスアプリにもリアルタイムで連携が可能だ。