斜線堂有紀による人気の小説「コールミー・バイ・ノーネーム」がドラマ化され、MBSのドラマフィル枠にて2025年1月9日より順次オンエアされることが決まった。主演には、戦隊シリーズで人気を集めた工藤美桜尾碕真花を起用し、原作同様の切なさが迸るラブストーリーとして完成した。監督は、『少女邂逅』以後、才気あふれる作品を創出し続けている枝優花が務め、2人が創り出す世界を美しい映像で納めている。ここでは、ともにドラマ初主演を飾った工藤、尾碕 両名にインタビューした。

画像1: 「工藤美桜」と「尾碕真花」がW主演のドラマ『コールミー・バイ・ノーネーム』がいよいよ放送開始。「濃厚な展開をじっくりと味わいながら見てほしい」

――よろしくお願いします。今回はドラマ『コールミー・バイ・ノーネーム』(2025年1月9日スタート)への出演おめでとうございます。まずは、クランクアップしたばかりと伺いました。今の心境をお聞かせください。

尾碕真花(以下 尾碕) 率直に寂しいです。すごく濃密で、素晴らしい経験をさせていただいた現場だったので、より寂しい気持ちが強いです。撮影が始まった頃は、まだまだ(撮るシーンが)いっぱいあるぞと、ある意味気負っている部分がありましたけど、こうしてアップ(終了)したら“早っ! もう終わっちゃった”っていう感覚です。もっと続かないかなって思います。

工藤美桜(以下 工藤) 私も本当に寂しいです。アップした時には大泣きしちゃいました。でも、この作品に出会えて良かったとすごく思いますし、もちろんキャストのみなさん、スタッフのみなさんも含めて、今の自分に必要な出会いだったんだなって、思い返す度に感じています。毎日が学びの日々でしたし、朝から晩までこんなにも毎日毎日、お芝居に向き合えることが、本当に幸せでした。また戻って来ないかなって思っています。

――少し戻りまして、まずは脚本を読んでの感想をお願いします。あわせて、演じられた役柄についての感想もお聞かせください。

尾碕 本当に難しい作品だと思いました。加えて、暗いところは本当に暗いので、それをどのぐらいの塩梅で表現すればいいのかという部分は、すごく悩みました。私が演じた古橋琴葉に関しては、原作を読ませていただいた段階から“色気”がすごくあって、それは本当にかけ離れたものでしたから、それをどうやって出していこう、どうやって出せばいいんだろうと、すごく模索しました。

工藤 正直、私もとても難しい作品だと感じて、どう演じたらいいんだろうとすごく悩んで、苦しい気持ちになりました。でもその一方で、物語にとても魅了されましたので、ぜひ演じたいと強く思いました。私の演じた世次 愛(よつぎ めぐみ:愛称メグち)は、すごく愛らしいキャラではありますけど、面と向かって相手に立ち向かって行ける強さもあって、すごいパワーを持っている子だと感じました。私自身は、そういう場面では引いてしまうタイプなので、メグちを演じるには、ものすごいパワーを出さないといけないと思っていて、最初は壁にぶち当たっていたんです。けど、横に真花さん演じる琴葉がいてくれたおかげで、そうした気負いもなくなって、自然とメグちになれたように思います。本当に琴葉のお陰です。

――お話を伺っていると、尾碕さんがリードしているように見えますね。

尾碕 いえいえ、全然そんなことありません……。

工藤 えっ、私はそう思っていたよ(笑)。

尾碕 リードしているとかではなくて、きっと私が自由奔放――自分がやりたいようにやるっていう人だから、それに付き合ってくれたんだろうと思います。

――さて、話を戻しまして、それぞれの役作りについて教えてください。感情の作り方や、表現の仕方で工夫や苦労したことがあればあわせてお願いします。

尾碕 実は、この作品に出演して初めて気づいた私の弱点がありました。それは人に弱さを見せたり、悩みを相談するなど、自分の弱い部分を人に見せるのがものすごく苦手ということです。なので、極力そういう面を見せたくない人なんです。もし自分がそういう場面に直面したら、おそらく逃げてしまうタイプなのですが、琴葉を演じることで、その壁が崩壊する瞬間があったんです。その瞬間はすごく苦労しました。自分の頭の中では、こういう風に演技をしようと思っていたし、できるつもりでいたのですが、実際に現場に行くと、どうしても弱さを見せたくないっていう“自我”が出てきてしまって……。それを壊すのにとても苦労して、自分自身でもびっくりした瞬間でした。弱さを見せることはすごく難かしくて、それは琴葉としても尾碕としても、すごく苦労した部分でした。

画像2: 「工藤美桜」と「尾碕真花」がW主演のドラマ『コールミー・バイ・ノーネーム』がいよいよ放送開始。「濃厚な展開をじっくりと味わいながら見てほしい」

――こうして話せるようになったということは、少しは克服できたのでは?

尾碕 未だに少し苦手なんですけど、でもそれって別に悪いことではないと思えるようになりましたので、少しずつ自分の中で柔らかくなっていくといいなと思います。

――工藤さんはいかがですか?

工藤 私は結構、気を遣ってしまうタイプで、自分の意見を飲み込んでしまったり、周りに合わせてしまうことも多いんです。それを本読みの段階で監督に言い当てられて(笑)、私ってそう見えているんだなぁと改めて感じました。

画像3: 「工藤美桜」と「尾碕真花」がW主演のドラマ『コールミー・バイ・ノーネーム』がいよいよ放送開始。「濃厚な展開をじっくりと味わいながら見てほしい」

 同時に、監督から、琴葉にとってメグちは救いの存在なんだよと教えていただいたのですが、今の状態だとそうはなれないと感じて……。どうしたら強くなれるんだろう、救いの存在になれるんだろうって大いに悩んでいたのですが、監督といろいろとお話をさせていただく中で、気持ちが楽になって、結果としてそうなれたのがすごく嬉しかったです。

 それまでの私だったら、壁にぶち当たった琴葉と向きあう時に、役を演じてはいても相手(琴葉)と同じ気持ちになってしまうことが多かったのですが、今回は一切そうならなくて! (琴葉の気持ちを)受け止めてあげたい、もっと(自分が)強くいなくてはいけないと思えたんです。メグちと一緒に自分も強くなれていたんだと感じて嬉しくなりました。

――では最後に作品の見どころをお願いします。

尾碕 本当に1話1話がすごく濃厚になっているし、その1話の中で急な展開がいくつも起こるので、目が離せないんじゃないかなと思います。加えて、伏線のような、言葉にしていないニュアンスが散りばめられているので、そういうところに目を凝らして、耳を澄まして、実はあの時の出来事はこういうことだったんだという感じで、ミステリー要素みたいなものを楽しんでいただけると思います。

画像4: 「工藤美桜」と「尾碕真花」がW主演のドラマ『コールミー・バイ・ノーネーム』がいよいよ放送開始。「濃厚な展開をじっくりと味わいながら見てほしい」

工藤 確かに! 見ながら一緒に考えて欲しいですね。加えて、映像もすごく綺麗ですし、洋服(衣装)とかもキャラクターの心情に合わせて変わっていたりするので、どういう気持ちでいるんだろうって想像しながら、細かいところまで見ていただけたら嬉しいです。

画像5: 「工藤美桜」と「尾碕真花」がW主演のドラマ『コールミー・バイ・ノーネーム』がいよいよ放送開始。「濃厚な展開をじっくりと味わいながら見てほしい」

ドラマフィル『コールミー・バイ・ノーネーム』

2025年1月9日(木)より順次放送スタート! 【30分8話】
 MBS      2025年1月 9日(木)より毎週火曜25:29~
 テレビ神奈川 2025年1月 9日(木)より毎週火曜25:00~
 テレビ埼玉  2025年1月13日(月)より毎週月曜24:00~
 群馬テレビ  2025年1月14日(火)より毎週火曜24:30~
 とちぎテレビ 2025年1月15日(水)より毎週水曜25:00~
 チバテレビ  2025年1月16日(木)より毎週木曜23:00~

原作:斜線堂有紀「コールミー・バイ・ノーネーム」(星海社FICTIONS)
主演:工藤美桜 尾碕真花
監督:枝優花
脚本:松ケ迫美貴
音楽:原田智英
プロデューサー:上浦侑奈、瀬島翔、馬渕修
インティマシーコーディネーター:西山ももこ
LGBTQ監修:五十嵐ゆり
制作:スタジオブルー
製作:「コールミー・バイ・ノーネーム」製作委員会・MBS
(C)「コールミー・バイ・ノーネーム」製作委員会・MBS」

工藤美桜 公式SNS
https://platinumproduction.jp/talent/kudomio/

尾碕真花 公式SNS
https://www.oscarpro.co.jp/#/profile/entry/187362

スタイリスト:松村栞奈
ヘアメイク:otama

This article is a sponsored article by
''.