画像1: Auto Sound Web Grand Prix 2024:【特別座談会】ブロンズアワード獲得  カロッツェリア サイバーナビシリーズ912マークIVの魅力を語る
画像2: Auto Sound Web Grand Prix 2024:【特別座談会】ブロンズアワード獲得  カロッツェリア サイバーナビシリーズ912マークIVの魅力を語る

2024年のオートサウンドウェブグランプリでブロンズアワードを獲得したパイオニア、カロッツェリアのAVナビゲーション「サイバーナビ、912マークIV(4)」。オーディオプラットフォームを大きく変更したマークIIIと同じサーキットとし、地図情報の変更のみながらブロンズの受賞となった理由はどこに……。ここでは選考会で各賞を確定した直後の座談会を紹介する。[編集部]

パネラー・オートサウンドウェブグランプリ選考メンバー
[石田功、鈴木裕、長谷川圭、藤原陽祐、黛健司、脇森宏]
(まとめ=ASW編集部/写真=嶋津彰夫)

画像3: Auto Sound Web Grand Prix 2024:【特別座談会】ブロンズアワード獲得  カロッツェリア サイバーナビシリーズ912マークIVの魅力を語る

Auto Sound Web(以下ASW):ここではブロンズアワードのカロッツェリアサイバーナビ912マークIVついてうかがいます。脇森先生からお願いいたします。

脇森 宏(以下、脇森):はい。サイバーナビは相変わらず大したものだなあと思います。同じモデルでも去年聴いて今年聴いて、だいたい去年聴いた印象と違う時が多いんですが、この製品についてはほぼ変わらない。

相変わらず高いところにいらっしゃる。よくもまあこんなものができたねと、一年越しに改めて聴いてみて思い知りました。一度聴いただけだと、ただいい音の製品だということはわかるんですが、そのいい音の凄さまで気づくのは1年たってみて今聴いてわかりました。2年続けて同じ感想を抱かせるというのは、これは難しいことです。音楽的にも素晴らしいし、音に説得力があるし、現状を打ち砕くライバルの出現はあり得るのだろうかと思ってしまいます。

画像: 脇森宏氏

脇森宏氏

ASW:鈴木先生、お願いいたします。

鈴木 裕(以下、鈴木):去年のモデルと直接比較したわけではありませんけれど、記憶の中の音と比較してS/Nが高くなったように感じました。

画像: 長谷川圭氏

長谷川圭氏

長谷川 圭(以下、長谷川):マーク4は、地図データの更新以外設計変更などはされていないですよね、ただ、製造ロットの都合でもしかしたら、使用パーツの一部変更があるのかもしれないと聞きました。パーツが変わっていたとしても、仕様上の変更ではないため、変更しているかどうかの確認は取りにくいようです。

 実際に、マーク4とマーク3に音の違いはわずかながらあるように感じています。そしてマーク4の方がより良い音でなっているように感じました。

ASW:なるほど、オーディオはほんのわずかな違いでも、音になると大きな違いのように聴けることはありますね。続いて藤原先生はいかがでしたか?

藤原陽祐(以下、藤原):ナビとしていろんなものを積んでいるような筐体から出ている音ではないなと、まず、そこは感じました。オーディオ専用に作られたしなやかで繊細な香りを感じる音で、パイオニアの正攻法な高級機が培ってきたかのような質感の良さや繊細さとか、しかもそこに力強さを併せ持っている、とてもドキッとさせられる音が出てきます。とても感心しますね。

画像: 藤原陽祐氏

藤原陽祐氏

 特に今回聴いて思ったのは、響きの緻密さとかグラデーション、奥行き方面の表現とかいいですよね。鈴木さんがおっしゃったS/N感の良さは圧倒的な感じがしますね。S/Nを向上させて細かいところまで掘り起こして聴かせてくれる。高級オーディオ機器の作りの良さを感じることができました。

ASW:続いて、石田先生お願いいたします。

石田 功(以下、石田):実はAVナビの音の確認をした際に、サイバーナビの直前がパナソニックのストラーダを聴いて、パナソニックが新ストラーダでがらりと変わりましたよね。『これはカロッツェリアを超えてきたな』と思ったんですが……。

藤原:パナソニック良かったですよ、ドライブメカがなくなって。

画像: 石田功氏

石田功氏

石田:そうですよね。そのあとにサイバーナビを聴いたんです。そうしたらやっぱり『パイオニアカロッツェリアは全然いいじゃないか』と考えを改めました(笑)。さすがの一言に尽きます。

黛 健司(以下、黛):たしかに、AVナビゲーションという製品形態ながら、音は「本格派ヘッドユニット」という印象で、他を引き離していました。カロッツェリア開発陣の「よい音」に対する「執念」を感じました。さすがに、30年にわたってカーオーディオの音を追求し続けてきたカロッツェリアの最新作だけあって、再生音のクォリティは圧倒的に高かった。

画像: 黛健司氏

黛健司氏

S/N感がいいので、音場がひっそりと静かです。また、音場の見通しがいいのも、基本性能の高さゆえでしょう。さらに、圧倒的な分解能の高さが活きて、たとえば、ヴォーカルのビブラートが、より鮮明かつ微細なところまで聴き取れる。ヴァイオリンのニュアンスに富んだ響きなど、カーオーディオ機器離れしていると言っても過言ではありません。今日、これだけのクォリティの再生音が聴ける「ヘッドユニット」はこれしかないと、断言してもいいでしょう。

ASW:長谷川先生はいかがですか?

長谷川:私の印象も石田さんに近くて、ソースプレーヤーとしての完成度がとても高い。グランプリ候補機種の最終的な音の確認をさせてもらう場で、このサイバーをリファレンスに使わせてもらってました。安定の高品質です。何を聴いてもその製品の音を正しく評価できると安心して聴けました。何よりもCDがちゃんと聴けるのがありがたくも感じました。

画像: 鈴木裕氏

鈴木裕氏

鈴木 裕:そうですね。CDの音も素晴らしかったし、こういうプレーヤーがあるというのは大事ですね。

長谷川:他社の話を出して申し訳ないけれど、ストラーダのBDプレーヤーは、メカの出来もとても良くて、CD再生でも他社を引き離していたと思うんですね、それがなくなった今、CDの高音質再生がかなうのは貴重だろうなと思った次第です。

ASW:CDをお持ちの方にとっては大事なお話ですね。再生装置としていつまで残るのか、見守っていきましょう。ありがとうございました。

画像4: Auto Sound Web Grand Prix 2024:【特別座談会】ブロンズアワード獲得  カロッツェリア サイバーナビシリーズ912マークIVの魅力を語る
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