リアルアシストから、See Audioの新作有線イヤホン(ユニバーサルiem)として、フラッグシップモデルとなる「HAKUYA JP」、およびヴォーカルの表現に徹底的にこだわったハイエンド機「Strawberryπ」が、発表された。ともに受注生産で、価格はHAKUYA JPが¥465,000(税込)、Strawberryπは¥223,800(税込)。

 HAKUYA JPは、昨年発売された「HAKUYA (TRUE SOUND Version)」の日本向けモデルとして開発され、専用チューニング、およびデザインを日本向け専用とした製品。10BA+4ESTというマルチドライバー構成で、Vortex社製ハイグレードケーブルをバンドルしている。そして、真珠母貝のパネルを採用し、See Audioのカスタム作成技術よりそのシェルを徹底的に小型化しているのも特徴となる。

画像1: See Audioから新作ユニバーサルIEM「HAKUYA JP」「Strawberryπ」が受注生産で登場

 一方のStrawberryπは6BAの構成で、これは当初から決まっていたものではなく、数々の調整とテストを経て、最終的にこれらのユニット構成が、同ブランドの理想とするサウンドを完璧に実現できるとして、決定されたそうだ。

画像2: See Audioから新作ユニバーサルIEM「HAKUYA JP」「Strawberryπ」が受注生産で登場

 それぞれの音域(低音域、中音域、高音域)には精密なクロスオーバー設計が施されており、各帯域間のバランスとスムーズな繋がりを確保。特にヴォーカルの表現においては、ユニットの合理的な配置と調整によって、See Audioが目指す音の質感を実現したと謳っている。なお、ケーブルについては専用品をLynx社と共同開発している。

 さて、Hakuya JPが属するHakuyaシリーズは、バランスド・アーマチュア(BA)ドライバーとESTドライバーの組み合わせで好評を得た「Kaguya」の発展型として開発されたもの。同構成の集大成とされ、See Audioエンジニアの緻密なチューニングにより、究極の音質の繊細さと表現力を備えたとしている。

 また、同ブランドの「NEKO」同様、カスタムIEMでしか使われていなかった真珠母貝のパネルを本モデルに使用。真珠母貝のパネルは30以上の工程を経て製造され、さらに中央には0.2mmまで磨き上げられた24K金がオーロラの輝きを放つ外観にまとめられている。同時に、シェルは10BA+4ESTのドライバーは入っているとは思えないほど小型化されており、ここにもSee Audioがカスタム制作で培った技術が活かされているという。

 音質的には、J-PopとCity Popとの相性がひじょうに高いのだとか。J-Popの温かく繊細なヴォーカルから、City Popのリズム感あふれるメロディまで、最高峰のリスニング体験が味わえると謳っている。

HAKUYA JPの主なスペック
ドライバー:10BA+4EST
感度:105dB
インピーダンス:11Ω
周波数応答性能:20Hz~20kHz
FR QA/QC:+/-0.5dB
THD:</=1%(1kHz)
コネクター:カスタム2pin(0.78mm)
プラグ:4.4mmバランス
ケーブル:Vortex社製カスタム単結晶銅+純銀+単結晶銅金メッキコア

 さて、もう一方のStrawberryπは、See Audioこだわりのチューニングが施されているのが特徴。その開発においての最大の課題は、人の声と伴奏の間で完璧なバランスを見つけることだったそう。当初は、(エンジニア?の)個人的なニーズを満たすために作っていたそうで、同社の伝統的な設計ルールを大胆に破る機会があったという。その結果、多くのイヤホンが従う特定のデザインルールを捨て去り、「カーブバランス」理念を大胆に放棄したということだ。

 つまりは、新しい調整理念を通じて、すべての音の要素が自然に調和することを目指したそう。各周波数帯域の音色、質感、エネルギーをていねいに調整することで、すべての音符が最適な位置で「咲き誇る」ことを確保。レイヤー感が豊かで歪みがほとんどない音響体験を提供し、全体的な音の構造の一体感と深みを向上させた、としている。

 そうした技術的なブレイクスルーによって、新製品となるStrawberryπは、どのような状況下でも、特に人の声が際立つ場面でも、ひじょうに低い総高調波歪み(THD)を保つことを可能に。同時に、滑らかなインピーダンス曲線は、音の安定性を高め、どんなデバイスでも優れたパフォーマンスを発揮するようになったそうで、多くのディテールや情報量を表現することができるとしている。

 また、専用設計のLynxのケーブルとの出会いも、完成にいたるまでの重要なファクターになったという。Lynxの「フレームチューニング」という理念は、See Audioの調音理念とぴったりと一致。この調音方式は、細部を犠牲にすることなく、音全体の統一感と完全性を強調し、ひじょうに感動的な音楽体験を生み出すことに成功。すべての音の要素が有機的に結合し、各周波数帯域のエネルギー分布をバランスよく調整することで、豊かなレイヤーと自然なサウンドの再現を重視しているそうだ。最終的に、Lynxの協力を得て、専用のケーブルをカスタマイズしてくれたという。

画像3: See Audioから新作ユニバーサルIEM「HAKUYA JP」「Strawberryπ」が受注生産で登場

 そのケーブルは、元々の高解像度と繊細な音質を保ちながら、「優れたケーブルは大きく重い」という従来の常識を打ち破り、イヤホンに最適化されたデザインにより、優れたパフォーマンスを発揮し、バランスの取れた、自然でレイヤー豊かな音響体験を提供してくれるという。もちろん、Strawberryπだけでなく、他の高級イヤホンにも適合する性能を備えているそうだ。

Strawberryπの主なスペック
ドライバー:6BA
感度:110dB
インピーダンス:20Ω
周波数帯域:20Hz~20kHz
FR QA/QC:+/-0.5dB
THD:</=1%(1kHz)
コネクター:カスタム2pin(0.78mm)
プラグ:4.4mmバランス
ケーブル:Lynx社製カスタム

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