画像: ▲キャビネットにさまざまな材質を使って音質の違いを楽しめるスピーカー

▲キャビネットにさまざまな材質を使って音質の違いを楽しめるスピーカー

 JVCケンウッドブース(HALL 7/8)では、音と映像に着目した試作品を多数展示していた。上の写真は、スピーカーのキャビネットにさまざまな材木(桐 檜 ナラ 合成材 ウォール メイプル バーチ)を用いて、搭載するウッドコーンとの音色の共演を楽しもうという展示。製品化された際には、複数台を部屋に設置して、音に囲まれるのも面白そうだ。

画像: ▲上のスピーカーの内部。バッテリーとプレーヤーが内蔵されていた

▲上のスピーカーの内部。バッテリーとプレーヤーが内蔵されていた

画像: ▲「ウェアラブルAIアシスト」

▲「ウェアラブルAIアシスト」

 「ウェアラブルAIアシスト」は、オープンタイプの完全ワイヤレスイヤホンにカメラを内蔵し、スマホのAIアシスタント(チャットGPT)と組み合わせることで、周囲の状況の把握(音声でお知らせしてくれる)や、あるいは目についたものを、これ何? と聞くと、即座に教えてくれる、というように、AIのサポートが簡単に受けられるもの。

画像: ▲「ウェアラブルAIアシスト」の試作モデル

▲「ウェアラブルAIアシスト」の試作モデル

画像: ▲「ボリュメトリックディスプレイ」のデモの映像をタブレットで表示

▲「ボリュメトリックディスプレイ」のデモの映像をタブレットで表示

 ボリュメトリックディスプレイとは、簡単に紹介すると、立体映像を空中に生成するもので、担当者曰く、R2D2がルークに向かってレイア姫の映像を空中に投写するアノシーンの再現を目指しているのだとか。高出力のレーザーを用い、空中に画素(映像)を積層(走査?)することで、描写する仕組み。空間の空気(気体)の組成が影響するそう。

画像: 【CEATEC202リポート】生活・移動・農業をサポートしてくれるデバイスで、実り豊かな暮らしへ
画像: ▲世界初のポケット電卓「EL-805」(左)

▲世界初のポケット電卓「EL-805」(左)

 シャープのブースでは、3つのゾーンを設けて、社会基盤と生活(くらし)に着目した展示を実施。持続可能という面では、世界初のポケット電卓「EL-805」(1973)や、同じく世界初の体光電池付き電卓「EL-8026」(1976)が展示されていた。

 また、“未来のために今できること”展示では、農業向けの半導体レーザーモジュールが参考展示されていた。一つ7Wのレーザーを2つ搭載し、小型化とともに、14Wの高出力を実現。カメラと組み合わせて、自動追尾による害虫駆除のデモも行なわれていた。薬剤を使用しないので、安全ということだ。

画像: ▲右が新型のレーザーモジュール

▲右が新型のレーザーモジュール

画像: ▲蛾をレーザーが追尾し(青い光)、駆除する、というデモ

▲蛾をレーザーが追尾し(青い光)、駆除する、というデモ

画像: ▲TDKブースのフローティングスピーカー

▲TDKブースのフローティングスピーカー

 TDKブース(HALL 4/5)では、超薄型の圧電素子(PiezoListen)を使ったチューリップ型のスピーカーが来場者の関心を集めていた。内部に0.49㎜という世界最薄の圧電素子を用いて発音する仕組み。中低域の再現についてはこれからということだが、澄んだ高域が耳に心地よかった。

画像: ▲未来の一人用モビリティ「PERMO」

▲未来の一人用モビリティ「PERMO」

 また、TDKの創造する未来の一人用乗り物「PERMO」も大いに目を引いていた。遊園地にあるアトラクションのような風貌が魅力的で、一家に一台欲しくなるほど。電力を使うが、どうやって動くのかは不明(笑)。移動中に快適に過ごすために、映像・音響・ノイズ除去のシステムが搭載されているのが特徴となる。

画像: ▲正面にはディスプレイとPiezoListenを使ったスピーカーがセットされ、移動中はホームシアターが楽しめる仕組み

▲正面にはディスプレイとPiezoListenを使ったスピーカーがセットされ、移動中はホームシアターが楽しめる仕組み

画像: ▲ヘッドレストの後ろには、いわゆるノイズキャンセルのシステムがあり、マイクが拾った車内(頭の周囲)の騒音を、TWSのANCと同様の仕組みでキャンセルしてくれる

▲ヘッドレストの後ろには、いわゆるノイズキャンセルのシステムがあり、マイクが拾った車内(頭の周囲)の騒音を、TWSのANCと同様の仕組みでキャンセルしてくれる

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