シャオミ・ジャパン(小米技術日本)は本日、都内で2024年下期に発売する新製品発表会を都内で開き、下記に記した新製品群を一挙に発表した。本日10月10日より順次発売となる。
・スマートホン
「Xiaomi 14T」 12月中旬以降発売
「Xiaomi 14T Pro」 11月下旬以降発売
・4Kスマートモニター
「Xiaomi TV Max 100」 10月10日発売 ¥299,980(税込)
・完全ワイヤレスイヤホン
「Xiaomi Buds 5」 10月10日発売 ¥11,480(税込)
・ロボット掃除機
「Xiaomi ロボット掃除機 X20 Max」 10月10日発売 ¥74,800(税込)
「Xiaomi ロボット掃除機 X20 Pro」 10月10日発売 ¥69,800(税込)
・スマートウォッチ
「Redmi Watch 5 Lite」 10月10日発売 ¥6,480(税込)
「Redmi Watch 5 Active」 10月10日発売 ¥3,980(税込)
・モバイルバッテリー
「Xiaomi 33W Power Bank 20000mAh(Integrated Cable)」 ¥3,080(税込)
・空気清浄機
「Xiaomi スマート空気清浄機 4 Compact」 ¥9,580(税込)
・USBハブ
Xiaomi 5-in-1 Type-C ハブ」 ¥3,380(税込)
発表会では、シャオミ・ジャパンの大沼社長が登壇し、この一年の市場・シェアの動向を、同本部長の安達氏からは今回の新製品――特に気合の入っているスマートホン「14 T シリーズ」の特長が詳細に語られた。ここでは発表会パートの模様を簡潔に紹介したい。
さて、大沼社長からはこの一年のシャオミのグローバルの動向が説明されたが、スマホのシェアは世界で第3位、国内においても台数ベースで3位を獲得するなど、順調に認知・普及の拡大が進んでいるということだった。加えて、グローバルでは、同社のIoTデバイスは8億台も流通するなど、世界をリードするサプライヤーに成長した、と自社の立ち位置を説明していた。中国国内で手掛けているEV(電気自動車)「SU7」も好調だそうで、年内までには12万台の出荷が見込まれているという。
そうした背景を以て、以後の製品展開については「Your Daily Hero/スマートなくらしを。すべての人へ」をスローガンに据え、ユーザーの日常を便利に快適にする、まるでヒーローのような製品を多数投入していく、と宣言。上に記したような多数の新製品が発表された。
中でも一番力が入っているのがスマホで、現在発売中の「14シリーズ」のラインナップとして「14 Tシリーズ」を設定。「14 T PRO」「14 T」を11月以降順次投入していく。
その14 Tシリーズは、デザイン・機能・性能を極限まで高めながら廉価で販売されるのが特徴で、キャリアモデルのほか、PROについては、SIMフリーモデルも用意される。
14 T PRO 12+256GB ¥109,800(税込)
14 T PRO 12+512GB ¥119,800(税込)
一番の特長になるのは、「14 Ultra」に続いてのLEICAとの協業によるカメラ機能。三眼式で、超広角・メイン・望遠の3つのシチュエーションに対応するスペックが与えられており、35㎜判換算で15mm~120㎜をカバーする。もっと倍率がほしいというユーザーに向けて30倍ズームにも対応。スマホ用に共同開発のSummiluxレンズを搭載している。
色彩・階調の再現についてもライカらしさを表現する「VIBRANT」と「AUTHENTIC」の二つのスタイルを持ち、さらにポートレートモードについても、ライカの知見を活かした「ライカポートレート」と、「マスターポートレート」の2種類を備える。陰影や色味、被写界深度がチューニングされ、より被写体が際立つ映像になる、としている。
PROについては、カスタムイメージセンサー・Light Fusion 900を搭載。1/1.31インチサイズで5000万画素の解像度を持ち、高解像度仕様ながらダイナミックレンジを広くとることができ、14ビットの色深度も備えている。撮影時には8枚のRAW画像を合成することで、暗い場所での撮影においても、極低ノイズの映像を撮影できると謳っている。
動画撮影においても、4K・HDR・10bit-Rec.2020の撮影ができ、映画のような浅い被写界深度の映像として保存できるという。
スマホとしてのスペックは、6.7インチ、有機ELディスプレイ、1.5K解像度(2712×1220)、リフレッシュレートは144Hzとなる。最大4000nitsが可能とか。
プロセッサー(SoC)はMediaTek製で、PROは「Dimensity 9300+」、14Tは「Dimensity 8300 ULTRA」を搭載。バッテリーも強化されていて、容量は5000mAhで、PROでは120Wの充電に対応し(充電器付属)、最速19分で満充電可能という。新SoCによって、バッテリー寿命は60%も改善されるそうだ(4年使っても、使用バッテリー容量は80%をキープするという)。
ちなみにOSもその性能に大きく寄与しているそうで、スマホとタブレット、スマホとPC(WIN)の連携も強化されている。AI機能も、エッジ(スマホ内部で処理する)タイプといい、旅行先でのリアルタイム翻訳、AI画像処理、録音データからの文字起こし、Google連携のかこって検索なども可能。
中盤には、メディアテックジャパンの社長・栫(かこい)氏も登壇。同社は、台湾を拠点にグローバルにプロセッサーを提供するシェアナンバーワンの半導体サプライヤーであり、昨年は20億個もの製品を出荷したという。高い性能によって、近年流行のAI機能もスマホ内(エッジ)に搭載することができ、結果としてネットトラフィックの負荷を減らし、(AIの)クライアントサーバーが消費する膨大な電気を削減できる、としている。日本国内でもシェア40%(アンドロイドモデルでは30%とか)を誇るといい、今後14Tシリーズが発売されることで、「来年のシェアは、ぐっと上がるだろう」とコメントしていた。