ティアックから、TASCAMブランドの新製品として、マスターレコーダー・AD/DAコンバーター「DA-3000SD」が、8月下旬に発売される。価格は¥264,000(税込)。

画像1: TASCAM、業務用レコーディングの定番機「DA-3000」が新機能を得て復活。「DA-3000SD」として8月下旬に発売

 DA-3000SDは、マスター音源を高品質で残したいニーズと、高音質でモニタリングしたいニーズの双方を1台で実現できる業務用のレコーディングデバイス。多くのエンジニアやミュージシャンから評価を得た先代モデル「DA-3000」は、部品供給事情により生産終了となっていたが、復活を望む要望が数多く集まったこと受け今回、後継モデルを新発売することになった、ということだ。

 さて、そのDA-3000SDは前モデルの、最大PCM192kHz、DSD5.6MHzの2チャンネル録音や豊富な入出力端子、操作性の高いユーザーインターフェイスはそのままに、新たに最大512GBのSDXCカードへの対応、誤操作を防ぐパネルロックなどを新機能として追加している。

 さて、レコーダー部は、先述の通りPCM192kHzによる録音に加え、DSD2.8/5.6MHzによる録音に対応。音楽の特性に合わせた録音方式を選択可能となっている。記録メディアは最大512GBのSDXCカードに対応し、複数台での同期走行も可能(録音・再生ともにサンプリング周波数精度での同期走行を実現しているという)。DSDマルチトラック録音環境も、構築が可能という。

 入出力端子については、さまざまな業務用音響機器との接続を考慮し、アナログ入出力――XLRおよびRCA、デジタル接続――S/PDIF RCA COAXIALおよびAES/EBU XLR端子を装備。加えて、DSDデジタル接続に対応するBNC SDIF-3入出力も装備する。

画像2: TASCAM、業務用レコーディングの定番機「DA-3000」が新機能を得て復活。「DA-3000SD」として8月下旬に発売

 また、DA-3000SDは、AD/DAコンバーターとしても使用できるオーディオ回路を搭載。デジタル回路用とアナログ回路用に別々の巻き線を持つEIコアトランスを電源部に採用し、出力側のオーディオ回路はモノ回路を2系統搭載するデュアルモノーラル構成に。左右チャンネルの干渉を排除し、高音質出力を実現する仕様となっている。

 さらに、オーディオ回路は入力から出力まで全段でノイズに強いフルバランス構成としており、入出力双方のノイズの低減が可能に。

 水晶発振器には、精度1ppm以下を誇るTCXO(温度補償型水晶発振器)を搭載し、クリスタルダイレクト方式をあわせて採用することで低ジッターを実現。クロックジェネレーター単体機に迫る高精度クロックを基準に、デジタルオーディオ処理が行なえるそうだ。

DA-3000SDの主な機能
・最大192kHz/24bitのPCM録音、最大5.6MHzのDSD録音
・ADDA DIRECTモード搭載、高音質スタンドアローンAD/DAコンバーターとしても使用可能
・豊富な入出力端子
・高精度(1ppm以下)TCXO搭載
・DAコンバーターにBurr-Brown PCM1795を採用
・複数台同期運転可能なカスケード機能
・録音中、25秒ごとに録音データを自動で保存するオートファイルセーブ機能
・WORD IN/OUT/THRU
・SDXC(最大512G)カード対応
・輝度調整機能を持った、視認性の高い24ドットレベルメーター
・広視野角/高視認性の128x64ドット有機ELディスプレイ
・マーク機能
・誤操作を防止するパネルロック機能
・フォルダー/ファイル名入力や外部コントロール可能なUSBキーボード専用端子
・レベル調整可能なオシレーター
・アウトプットボリューム機能
・再生もしくはSDカードとの相互コピーが可能なUSBメモリ用端子
・ワイヤレスリモコン付属(RC-10)
・1Uラックマウントサイズ

This article is a sponsored article by
''.