final(605A-605C)は、平面磁界型ドライバーを搭載したヘッドホン「D8000」の後継機をサプライズ展示、緊急試聴会も開催し、多くの人がいち早くその音を体験しようと列に並んでいた。
今回展示されたのは「D8000DC」と「D8000DC PRO」で、型番の「DC」はダ・カーポ(初めに戻る)の意味だそうで、D8000の後継機ではあるが、振動板を含めていちから見直し、より声の再現に注力した音作りが行われている模様だ。
具体的にはイヤーパッドの厚みを増し、耳との間にできる空間の容量をアップ、素材にはD7000でも使われている和紙を使った特殊生地が採用されている。振動板の形状や素材はD8000と同一とのことだ。
D8000DCとD8000DC PROの違いは従来のD8000とD8000 PROと同様に、ダイナミックレンジやヴォーカルの再現性とのことで、そのためにパーツも使い分けられている。D8000DC PROの方がより大音量に浸れるように、若干側圧が高められ、密閉感も上がっている。
D8000DC、D8000DC PROとも年内の発売を目指しており、価格はどちらも現行モデルから10万円前後アップするのではないかとのことだった。
エミライ(605A-605C)では、様々なブランドのDACやヘッドホンアンプ類を一同に展示・試聴を行っていた。担当者によると、今回は初登場の製品はなかったが、デスクトップタイプの中心にブランドを横断して展示や試聴を行うことで、自分の使い方にはどの製品がぴったりかを体験してもらいたいと考えているそうだ。
特に同社が新たに取り扱いをスタートしたiFi Audioからは、USB DAC内蔵ヘッドホンアンプ「K11 R2R」と「K11」を並べて展示、音の違いが確認できるようになっていた。他にもBluetoothトランスミッター「BT11」やBluetoothアンプ「BTR13」も並び、試聴を待つ来場者が列を作っていた。
Mix Wave(605A-605C)のブースには、Beat Audioのリケーブル「Arabica」が展示されていた。Arabicaは同ブランド初のハイコストパフォーマンスモデルで、日本からのリクエストで製造された限定製品だ(300台限定)。80%の銀合金と20%の銅合金を組み合わせた線材を採用、広がりと空間表現に優れた音場を獲得している。