フジヤエービック主催の、イヤホン、ヘッドホン、各種ポータブル機器の一大展示会イベント「夏のヘッドフォン祭mini2024」が本日7月27日、東京駅直結のイベント会場「ステーションカンファレンス東京」で開催された。今回はおよそ50社が集まり、出展各社は、これから発売する新製品、開発中の参考展示品などなど、注目製品を多数展示していた。ここでは、ステレオサウンドONLINE編集部が気になった製品を紹介していきます。

 Iida Piano(604)では、先日発表会を開いたばかりのオーバータイプのヘッドホン「Kurada KD-Q1」を展示。8月の発売へ向けて、受注・生産も順調という。話題を集めている製品だけに、ブースには次々とファンが訪れ、集中して試聴していた。また、取り扱いブランド・Heart Fieldからは、試作モデルが2台出展されていた。ダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュア(BA×2)のハイブリッドタイプのモデルで、沈み込むような低域の再現に留意してサウンドチューニングが行なわれているそう。筐体は最近人気のシルバー925とか。10万円前後のプライスになりそう、とのこと。

画像: ▲8月5日発売予定の新作ヘッドホン「KD-Q1」

▲8月5日発売予定の新作ヘッドホン「KD-Q1」

画像: ▲Kuradaの歴代ヘッドホン

▲Kuradaの歴代ヘッドホン

画像: ▲Heart Fieldのプロトタイプ

▲Heart Fieldのプロトタイプ

 Brise Audio(601)では、今回は同社がラインナップする各種リケーブルを持ち込んでの、展示・試聴大会を展開していたが、ふと見るとヘッドホンアンプが参考出品されていた(試聴用に実稼働していた)。近年、デスクトップオーディオが人気を集めていることを受け、卓上(デスクトップ)で使いやすいようにコンパクトなサイズにまとめながらも、音質には妥協せず、同時に使いやすさにも留意した開発が行なわれているそうだ。ブースには開発担当者もいて、「1、2年以内の発売を目指したい」と意気込んでいた。フロントには、XLR4極出力、4.4mmバランス出力/4.4mmバランス入力を備える。4.4mm入力で、手持ちのDAPと接続してほしい、とのこと(デジタル入力には非対応)。ボリュームはアルプス製だ。価格レンジとしては、「100万円は超える」という。

画像: ▲ヘッドホンアンプの試作機

▲ヘッドホンアンプの試作機

画像: ▲アルプス製のボリューム

▲アルプス製のボリューム

画像: ▲内部基板

▲内部基板

 オリオラス(Oriolus/LUXURY&PRECISION/PW AUDIO/HYLA/xDuoo)(602A-602D)ブースでは、多数の参考出品があったが、担当者一押しは、HYLAのIEMの試作機(型名なし)。仕様についてはナイショということだが、価格帯としてはハイエンドに属するそう。ポイントとしては、ボーカルや低域の再現性にこだわっているそうで、そこのニュアンスの再現性に注目しているユーザーには“刺さると思う”とのこと。

画像: ▲HYLAの試作機

▲HYLAの試作機

 ナイコム(602A-602D)ブースではTHIEAUDIOの「Oracle MKIII」に注目。スタジオモニターの性能を民生の価格で、をテーマにした製品になるそうで、型番の通り第3世代となるもの。3種類のドライバーを使用したトライブリッドのイヤホンで、今回は低域の再現性と全体のバランスに留意した聴きやすいサウンドを目標にチューニングされているそう。

画像: ▲「Oracle MKIII」

▲「Oracle MKIII」

 アユート(602A-602D)ブースでは、EMPIREブランドのIEM「TRITON」がおススメ。DD、BA、BC(骨伝導)のトライブリッドの4ドライバー仕様で、ブランドの目指すサウンドを継承しているそうだ。型番の通りシェルやケーブルスライダー(?)には、三叉槍がデザインされている。9月の発売予定で、予価は30万円前後。また、Astell&KernのフラッグシップDAP「A&ultima SP3000」のラインナップとなる「A&ultima SP3000 Platinum Coated 904L Stainless Steel」も参考展示されていた。型番の通り、ステンレスモデルをベースに、プラチナをコーティング(蒸着)させた限定モデルとなる(300台)。おおよそ70万円前後とか。

画像: ▲「TRITON」

▲「TRITON」

画像: ▲「A&ultima SP3000 Platinum Coated 904L Stainless Steel」。プラチナコートされたサイドは、結構ピカピカしている

▲「A&ultima SP3000 Platinum Coated 904L Stainless Steel」。プラチナコートされたサイドは、結構ピカピカしている

 立体音響ブランドWHISMR(602A-602D)ブースでは、前回に続いてバイノーラルマイク「W-BM1」を展示。ちょうどクラウドファンディングも始まったそうで、手軽にバイノーラル録音できる製品として、来場者に熱く訴求していた。期間は9月までで、製品の到着は年内の予定という。

画像: 【夏のヘッドフォン祭mini2024リポート】飯田ピアノの「Kurada/KD-Q1」は盛況。よりこだわりの増した各種ポータブル機器が一堂に!

 宮地商会 M.I.D.C.-audio(602A-602D)ブースでは、Rhapsodioの、ブランド初のポタアン「CARBON FORCE」に注目。先に発売された同ブランドのフラッグシップIEM「Supreme V3」との組み合わせを想定して開発されたそうで、仕様としてはアナログ入力/出力(4.4mmバランス)のみ、という潔のよさ。価格は9万円ほどという。ちなみに、デジタル機器との接続の際は、別売りのUSB-C-4.4mmバランス変換ケーブルが用意されている。さすがに、DAPまでは開発しないそうだ。

画像: ▲「CARBON FORCE」

▲「CARBON FORCE」

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