クリエイティブメディアから、ブランド初のオープンタイプの完全ワイヤレスイヤホン「Creative Outlier Go」が、今月末に発売される。価格は¥7,980(税込)だが、同社直販サイトでは月末まで、発売記念特価¥5,980(税込)で予約を受け付けている。

画像1: クリエイティブ初のオープンタイプの完全ワイヤレスイヤホン「Creative Outlier Go」は、広い音場再現力と、低音の量感が魅力

 先週末に行なわれたポタフェスにも試聴可能な状態で展示されており、来場者からは大きな注目を集めていたようだ。ここでは、発売にさきがけて同機を試聴できたので、そのインプレッションを簡潔に紹介したい(借用した機材でテストしている)。

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 さて、イヤホンとしては近年人気のオープン型であり、耳穴を塞がずに音楽を聴取できるのはとても便利。イヤーフック部は柔らかいので、実際に装着してみても、メガネの柄と干渉することも少なく快適である。だが、フック部とイヤホン本体(四角い部分)のスキマが少ないこともあり、装着には少々コツが必要になるかもしれない(いったん覚えてしまえば、スムーズに着けられる)。

 その装着部分は、JBLと同様に2軸に可動し(イヤホン本体を水平~下・左右回転の2方向に動かせる)、装着しやすくなるように考えられている。と、いいことづくめなのだが、上に書いたように、フック部のカーブと本体部分のスキマが少ないために、記者のような少し耳(体)の大きなユーザーには、装着にコツが求められるようだ。

画像: ▲ユニットは、上下(というか下方向のみ)に動く

▲ユニットは、上下(というか下方向のみ)に動く

画像: ▲左右方向にも回転する

▲左右方向にも回転する

 搭載ドライバーは、14.2mm径のダイナミック型で、大型ユニットの恩恵もあり、特に低音領域において量感のあるサウンドが楽しめるようになっている。

画像2: クリエイティブ初のオープンタイプの完全ワイヤレスイヤホン「Creative Outlier Go」は、広い音場再現力と、低音の量感が魅力

 いくつか音源を聞いてみると、まず音場の再現性のよさに気づかされる。特に、左右方向への音の広がり感は良好で、耳穴を塞がないこともあって、自分の頭の周囲に音場が形成され、音に包まれるような雰囲気が楽しめる。定位も、目というかおでこの前あたりに収まるようで、なかなかに感触はよい。

 ただし、コーデックがSBC/AAC(試聴はAAC)だけに、高音域はスパッと切ったようにないが、量感のある低音と広い音場が楽しめるサウンドが、特徴と言えるだろうか。

 ハイレゾ音源を聞くと、わずかながら上方に空間が拡大するようになり、曲の持つ情報量に応じた再現性の向上も感じられた。この広い音場を活かして、先に発売された完全ワイヤレスイヤホン「Creative Zen Air SXFI」のように、イヤホン単体でSXFIを掛けられるようになれば、音楽だけでなく、映像コンテンツもより楽しめるのではないだろうか。今回はテストしていないが、USBポタアンタイプの「SXFI AMP」にトランスミッター(3.5mm仕様)を組み合わせて、本Creative Outlier Goで受ければ、SXFI効果のかかったコンテンツが、面倒な手間はかかるが楽しめると思う。

 ちなみに、移動時の電車の中でもテストしてみた。オープンタイプというと、周囲の騒音に音楽をかき消されそうだが、さにあらず。通常のリスニング時よりも少し音量を上げてやる必要はあるが、ボーカルを含め、しっかりと聴き取ることはできた。音漏れはそうでもないので、よほど満員電車で顔(耳)が近づくというシチュエーションでもなければ、周囲の人への影響は少ないだろう。

 一応、専用アプリ(CREATIVE App)と接続して、EQもテストしてみた。オフに比べると、EQの名称を音現したような音調となり、記者の好みとしては全体的にメリハリの付く「アコースティック」が好印象だった。

 次に、映像コンテンツも視聴してみた。スマホでVODコンテンツを再生すると、AACながらかなりの遅延があるので、アプリで、ローレイテンシーモード(低遅延)をオンにすると、ピタッとまではいかないが、遅れを感じない程度にはリップシンクするようになった(それでも数msは遅れているようで、よく見ると、リップシンクがずれているのは感じた)。

画像: ▲「イコライザー」をオンにすると、中央の写真の「EQプリセット」が選べるようになる。「ローレイテンシーモード」は、一番左の写真の右上にある歯車マークから入る

▲「イコライザー」をオンにすると、中央の写真の「EQプリセット」が選べるようになる。「ローレイテンシーモード」は、一番左の写真の右上にある歯車マークから入る

 ローレイテンシーモード・オンのまま、音楽コンテンツを聴取すると、少しボーカルが出てくるようになるので、機能は常時オンでも影響はないと思われる。

 なお、用途外の使い方になるかもしれないが、本モデルはユニット部が2方向に動くので、装着した状態で、本体を左右方向に回して(内側に向けるようにする)、ユニットが耳穴に突っ込むような感じにすると、カナル型とまではいかないが、特に低音の量感が増し、バスブーストしたような音調になる(少しこもるのだが)。低音重視ユーザーは試してみてほしい。

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