イヤホン・ヘッドホンの専門店e☆イヤホンが主催するポータブルオーディオ機器の展示会「ポタフェス2024夏 秋葉原」が13日(土)〜14日(日)の2日間、東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開催中されている。ここでは、ステレオサウンドONLINE編集部が気になった2Fブースの展示について簡潔に紹介したい。

エミライ(iFi audio/FIIO/Cleer)

 ポータブル機器の展示会で毎回大きな人気を集めているエミライブースには、今回も注目モデルが並んでいる。

 その代表が、同社が新たに取り扱いを始めたiFi audioだ。iFi audioの製品はこれまでも日本国内で販売されていたが、エミライではそれらをすべて継承し、さらに新製品としてBluetoothトランスミッター&レシーバー「ZEN Blue 3」とヘッドホンアンプ「ZEN CAN 3」を追加する。

画像: 写真左下が「ZEN CAN 3」で、上は既発売の「ZEN DAC 3」。右が「ZEN Blue 3」

写真左下が「ZEN CAN 3」で、上は既発売の「ZEN DAC 3」。右が「ZEN Blue 3」

 ZEN Blue 3はaptXとLDACのハイレゾコーデックをサポートしたBluetoothトランスミッター&レシーバーで、入力端子としてUSB Type-C、3.5mmデジタル、アナログ入力(RCA)を、出力端子には4.4mmバランスやアナログ出力(RCA)を備えている。有線接続時にはUSB Type-Cからは最大96kHz/24ビット、デジタル入力からは最大192kHz/24ビットの再生が可能だ。

 ZEN CAN 3は4.4mmバランス、3.5mmアンバランス、アナログ入力(RCA)の3系統の入力を持ったアナログヘッドホンアンプで、出力端子は4.4mmバランスと6.3mmアンバランスを備えている。さらにMEMSドライバー専用モードやアナログイコライザーモードの切り替えも可能で、インイヤーヘッドホンから平面型ヘッドホンまで様々なモデルを駆動できるという。

 両モデルとも今秋の発売予定で、価格は未定(海外での予価はどちらも299米ドル、税別)。なおエミライでは、iFi audioの製品については従来の販売価格を踏襲しているが、本国側でグローバルでの価格を統一したいとの意向もあるとかで、一部製品については年内に価格改定を行う予定とのことだ。

画像: 左が従来の「K11」で右が新製品の「K11 R2R」。外見は同じで、音の個性が異なるとのこと。K11 R2Rの後ろには、60mmドライバーを搭載した新製品ヘッドホン「FT1」が並んでいる

左が従来の「K11」で右が新製品の「K11 R2R」。外見は同じで、音の個性が異なるとのこと。K11 R2Rの後ろには、60mmドライバーを搭載した新製品ヘッドホン「FT1」が並んでいる

 FIIOブランドからは、USB DAC内蔵ヘッドホンアンプ「K11」のバリエーションモデルとなる「K11 R2R」(今夏発売、価格未定、海外での予価159.99米ドル、税別)も初公開された。

 K11に搭載されているDACチップ「CS43198」を自社開発の4チャンネルフルバランス構成ディスクリート型24ビットR2R DACに交換したモデルだ。接続端子はK11と同じくUSB Type-C、光/同軸デジタル入力を唱え、出力端子は4.4mmバランスと6.3mmアンバランス、アナログ(RCA)という構成。

 FIIOでは、K11とK11 R2RはDAC回路による音の個性の違いを楽しんでもらうために開発したとのことで、ユーザーにより多くの選択肢を提供したいという思いもあるのだろう。

画像: 本邦初公開の「FH19」に手前には、同じく有線イヤホン「FF1 Tranceparent」も参考出品されていた

本邦初公開の「FH19」に手前には、同じく有線イヤホン「FF1 Tranceparent」も参考出品されていた

 同じくFIIOのイヤホンとして、新開発の13mm同軸デュアルドライバーとBAドライバー6基を搭載したフラッグシップモデル「FH19」(今秋発売、価格未定、海外での予価599.99米ドル、税別)も並んでいる。2.5/3.5/4.4mmの3種類のプラグが付け替え可能とのことで、愛用DAPの実力をフルに引き出して楽曲を楽しめるだろう。

画像: 会場では「BT11」をDAPに取り付けてハイレゾ信号を再生、横においたLDAC対応Bluetoothレシーバーで信号を再生するというデモも行われていた

会場では「BT11」をDAPに取り付けてハイレゾ信号を再生、横においたLDAC対応Bluetoothレシーバーで信号を再生するというデモも行われていた

 「BT11」はUSB Type-Cコネクターを備えたドングルタイプのBluetoothトランスミッターで、aptX AdaptiveとLDACの伝送にも対応している(世界初とのこと)。アンドロイドスマホはもちろん、USB Type-Cコネクターを採用したiPhone 15などに装着することで、対応完全ワイヤレスイヤホンとの組み合わせでaptX AdaptiveやLDACによるサウンドを楽しむことができる。将来的にはLC3オーディオやLDAC 96kHz/24ビット対応といったアップグレードも予定しているそうだ。

画像: FIIOの復刻シリーズ・ポータブルカセットプレーヤー「CP13」は、全4色を一挙展示。写真下段右の透明ケースが案外人気とか

FIIOの復刻シリーズ・ポータブルカセットプレーヤー「CP13」は、全4色を一挙展示。写真下段右の透明ケースが案外人気とか

 Cleerのオープン型完全ワイヤレスイヤホン「ARC 3」も人気のモデルだ。会場には「Music」「Sport」「Gaming」の3種類が展示されていたが、ラインナップとしてはこの他に、ベースモデルにアクティブノイズキャンセリング機能を追加した「Music Pro」「Sport Pro」と、これら5モデルのスペックをすべて搭載した「Max」が準備されている。

画像: 「ARC 3」には、音づくりの違いによって「Music」「Sport」「Gaming」がラインナップされている

「ARC 3」には、音づくりの違いによって「Music」「Sport」「Gaming」がラインナップされている

画像: ノーブルオーディオの「FoKus TRIUMPH」(海外での予価369米ドル、税別)も間もなく正式に発売される模様。FoKusシリーズとして初めてMEMSドライバーを搭載した製品だ

ノーブルオーディオの「FoKus TRIUMPH」(海外での予価369米ドル、税別)も間もなく正式に発売される模様。FoKusシリーズとして初めてMEMSドライバーを搭載した製品だ

SENNHEISER

画像1: SENNHEISER

 ゼンハイザージャパンのブースでは、同ブランドのプロ用機器を展示している。「IE 100 PRO」(10mmドライバーを搭載)や「IE 400 PRO」(7mmドライバーを搭載)は常に人気のモデルで、来場者の注目も高いそうだ。ちなみに両モデルは8月31日までe☆イヤホンのサイトで期間限定特別価格で販売されているので、気になる方はチェックを。

画像2: SENNHEISER

 隣りにあるSonovaブースでは、ゼンハイザーの家庭用モデル「HD 620S」(¥63,250、税込)も試聴可能。こちらは「HD600」シリーズのDNAを踏襲した密閉型で、38mm振動板を備えたドライバーを搭載する。

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