shokz(ショックス)から5月に発売された「OpenSwim Pro」(¥25,880、税込)は、その名の通り水中でも、さらに陸上でも安心して使えるスポーツ対応骨伝導型イヤホンだ。

 同社は2011年に創業した、オープンタイプのイヤホンをリリースしているブランドで、2023年度のオープンタイプ型イヤホン日本国内シェアは、70%を超えているという。

画像: 「OpenSwim Pro」(¥25,880、税込)はその名の通り、スイミングなどのスポーツ時にも装着できる防水仕様のイヤホン。本体先端の楕円状の部分に骨伝導機構が内蔵されている

「OpenSwim Pro」(¥25,880、税込)はその名の通り、スイミングなどのスポーツ時にも装着できる防水仕様のイヤホン。本体先端の楕円状の部分に骨伝導機構が内蔵されている

 そのOpenSwim Proは、既発売の「OpenSwim」の後継機として、Bluetooth接続機能にも対応している。OpenSwimは内蔵メモリーに音源を保存して使うスタンドアローンモデルだったが、OpenSwim Proではユーザーからの要望に応えてスマホ等からのBluetooth再生ができるようになったわけだ。

 内蔵メモリーは、OpenSwimの4Gバイトから32Gバイトに増強され、MP3コンテンツであれば8000曲が格納できる。防塵・防水規格のIP68に対応済みで、水中や濡れた手での操作も可能。操作用のボタンも用意されている。

 音楽再生としてはPremiumPitch 2.0+骨伝導テクノロジーを採用し、クリアーなサウンド、パワフルな音量、豊かな低音が再生可能。OpenSwim Proの装着は、本体左右のフック部を耳にかけ、先端の楕円形の部分を耳珠(耳の真ん中あたりにあるふくらみ)の前方上側に取り付ければいい。

 この状態では耳の穴は塞がれないので、外の音は普通に聞こえる。でありながらOpenSwim Proで再生している音楽は、骨伝導を通じてしっかり聴取できるわけだ。しかも音が外に漏れることもないので、満員電車の中でボリュウムを上げても心配はない。

画像: 専用コネクターの充電ケーブルが同梱されている。このケーブルをパソコンとつなぐと外部メモリーとして認識されるので、そこに音楽データをコピーすれば「OpenSwim Pro」のみでの再生も可能

専用コネクターの充電ケーブルが同梱されている。このケーブルをパソコンとつなぐと外部メモリーとして認識されるので、そこに音楽データをコピーすれば「OpenSwim Pro」のみでの再生も可能

 まずはウォークマンとの組み合わせで、Bluetooth接続の音を確認する。かつては骨伝導再生というと、どうしても帯域が狭く、高音・低音とも物足りない印象があった。しかしOpenSwim Proでは帯域不足は感じない。BluetoothコーデックはSBCとAACなのでハイレゾクォリティというわけにはいかないが、実際の使用で大きな不満はないだろう。

 CDクォリティ(44.1kHz/16ビット/FLAC)の男性ヴォーカルや電子楽器、クラシック音源(96kHz/24ビット/FLAC)を聴く。CDクォリティの男性ヴォーカルは厚みを持った声として再現され、ドラムも低音感を伴って響く。若干音の輪郭を強調しているようなニュアンスもあるが、これは音源の問題かもしれない。

 ハイレゾ音源の電子楽器はOpenSwim Proと相性がいいようで、キレのよさやアタック感が心地いい。ダイナミックレンジの広いクラシックでは、低音の迫力はやや寂しいが、バイオリンの抑えた演奏まできちんと伝わってくるのが面白かった。

画像: ShokzアプリをインストールしたスマホとBluetoothでつなぐと、各種設定も可能。BluetoothモードとMP3モードの切り替えなどもここから行える

ShokzアプリをインストールしたスマホとBluetoothでつなぐと、各種設定も可能。BluetoothモードとMP3モードの切り替えなどもここから行える

 室内で、OpenSwim Pro でBGMを聴きながら原稿を書いたり、部屋の片付けなどの日常業務(?)を行ってみた。側圧もそこまで強くないので、装着したままでも違和感がないし、話しかけられても普通に会話ができるので、家内もいぶかしむ様子がない。連続再生時間は約9時間とのことで、昼間ずっと付けていても問題なさそうだ。

 もともとスポーツを意識した製品ということで、さすがに水泳では使っていないが、OpenSwim Proを装着した状態で近所の公園でジョギングしてみた(半分以上はウォーキングですが)。軽い駆け足でもOpenSwim Proがずれることはなく、スポーツ用としての信頼性も高そうだ。

 続いて内蔵メモリーに音源をコピーして再生してみる。付属のUSBケーブルでOpenSwim ProとMac Book Airをつなぐと、デスクトップ上に「SWIM PRO」というアイコンが表示され、ここに音源をコピーすれば、本体だけで音楽が楽しめるようになる。

 今回はCDクォリティや96kHz/24ビットのFLAC音源を内蔵メモリーに保存して再生した。ちなみにOpenSwim Proは最大48kHz/16ビットのMP3/WMA/AAC/M4A/APEと、最大96kHz/24ビットのFLAC/WAVの再生が可能だ。

画像: shokzの新型骨伝導イヤホン「OpenSwim Pro」は、音楽も楽しめるクォリティを獲得していた。内蔵メモリーを活用したハイレゾ再生は、試してみる価値あり

 OpenSwim ProをMP3モードに切り替え、あとは左イヤホンのマルチファンクションボタンで再生/停止を操作する。Bluetooth接続時と同じ音源を聴いてみると、CDクォリティではBluetoothと内臓メモリーで音質差は感じられない。音の輪郭がくっきり、はっきりする傾向はそのままだ。

 96kHz/24ビット音源では、本体内部でデコードしている恩恵なのか、音に厚みが加わって、安定してくる印象だ。女性ヴォーカルでは声の艶が増しているし、クラシックの低音も力が増してきて、ピラミッド型の音場として楽しめる。

 OpenSwim Proはスポーツを意識した製品ではあるが、骨伝導イヤホンとしての基本的な音質もなかなか高品質だし、内蔵メモリーを活用することでハイレゾ音源のダイレクト再生もできるなど、優れたスペックも備えている。音楽再生用としても試して欲しい、ユニークなアイテムだ。(取材・文:泉 哲也)

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