アイ・オー・データ機器から、24時間連続&6ch同時録画に対応する、スティックタイプの録画用SSDメモリー「AVSSD-RSシリーズ」が、7月末に発売される。ラインナップと価格は下記の通り。
録画用SSD・AVSSD-RS
AVSSD-RS1 容量1TB ¥26,730(税込)
AVSSD-RS2 容量2TB ¥48,950(税込)
アイ・オーではこれまで、録画に対応するHDDやSSDを各種発売してきているが、今回発表のAVSSD-RSでは、新たなアプローチによって、TVS REGZAがテレビで展開している24時間番組録画機能=タイムシフトマシンに完全対応したのが新機軸となる。つまりは、同機能(タイムシフトマシン)による、24時間連続録画&6ch同時録画が、スティックタイプのSSDで行なえるようになったのだ。バスパワー駆動なので、電源は不要だし、テレビのUSB端子に挿すだけなので、設置スペースも最小でOK、HDDのように記録の円盤が回転しないため静か、というメリットも持つ。
では、何が新しいのかと言えば、データ書き込み時の、書き込み速度と書き込み容量(データ量)を最適化した、ということになる。SSDでは、HDD製品に比べてより高速での書き込みが可能という特徴を持つが、一方で常に同じ書き続けられるわけではなく、書き込み速度には、正弦波のような山(速い)・谷(遅い)があり、その谷の部分が、6chの録画のデータ容量=地デジの場合、1ch当たり17Mbpsなので(最近はもう少し減っているが)、6ch同時録画であれば、計算上は常に102Mbpsの書き込み速度が必要になる。2ch同時録画であれば、17×2で34Mbpsとなるので、谷の部分が34Mbpsをクリアすればいいのだが、6ch同時録画を実現する場合は、常に102Mbps以上を稼がないといけないのは、なかなかに難問だったという。実際、開発にはかなりの時間がかかったそうだ。
そうして完成したのが、「IOオリジナルAVRecording」方式であり、これによって書き込みのチューニングを行ない(ピークの書き込み速度は少し落としてはいるそう)、上述した6ch同時録画に必要な書き込み速度、そして24時間書き込み続ける耐久性、そのバランスを取った、ということだ。ちなみに、製品としては、一般的なSSDとは部材・パーツの変更はなく、ほぼ同等ということで、PC用途(データのバックアップ、移動など)でも使えるそうだ。
対応テレビは、現時点でのアイ・オー調べでは、TVS REGZA/東芝、パナソニック、LG、ハイセンス、FUNAIとなる(順次追加予定という)。レコーダーでは、TVS REGZA/東芝、パナソニック(ディーガ)。
アイ・オーでは今回、AVSSD-RSの発売を記念して、プレゼントキャンペーンを実施する(発売に終わってしまうが)。タイムマシン機能を使用しているユーザー限定となるが、同社公式X(旧ツイッター https://x.com/io_data )にて、7月19日(金)まで開催する。
また、タイムシフトマシン機能に対応、ということで、REGZAの公式YouTubeチャンネルにてコラボ動画(使い方や設定の紹介動画)もアップ予定という。
▼REGZA 公式YouTubeチャンネル