オーディオ評論家の潮 晴男さんと麻倉怜士さんが代表を務めるUA(ウルトラアート)。レコードから、小川理子さんのハイブリッドSACDジャズピアノアルバム『Balluchon』(¥4,000、税別)。が5月21日に発売される。本日より アマゾン、その他のECサイト、及び国内の大手レコード店、オーディオショップで予約を受け付けている。
今回のSACDは、2018年6月に発売されたUHQ仕様のCD『Balluchon』を作成した際のリニアPCM音源を元にSACD化されている。そのオリジナルレコーディングは2018年6月にポニーキャニオン代々木スタジオで、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)。の「Piramix」を使ったDXD(384KHz/32ビット)。でデジタル録音された。しかも同ブランド第一作の『エトレーヌ』同様に、後編集なしのワンテイク録音で、生成りの素直な音を得るためコンプレッションは一切使われていない。
今回SACDを製作するにあたって、DXD音源から、スチューダ「A820」でハーフインチのアナログ・マスターテープに録音し、そこからDAW「SADiE」を使い、新たに2.8MHzのDSDと44.1kHz/16ビットCD用オーディオデータを作成したそうだ。
一般的にはPCM音源をDSDに変換してSACDを制作することが多いが、同社では、DSDの特性を一層引き出し、さらなる高音質を目指すべく、アナログ音源から作り上げる方法をあえて採用したそうだ。
麻倉怜士さんのコメント
UAレコードの第2弾SACDです。第1弾SACDの情家みえ『エトレーヌ』はアナログテープからDSDマスターを制作しましたが、今回の『Balluchon』では、DAWのPiramixで録音したハイレゾデータをいったんアナログ化し、次にDSDに変換しました。デジタルの中にアナログのフレーバーを含有させたわけです。
結果は、音場が緻密になり、音の輪郭にもていねいな音調が得られました。心地のいいヒューマンなグルーブです。これからの音展、インターナショナルオーディオ・ショーで披露したいと思いますので、お楽しみに!