株式会社ジーロックス(G-ROKS)は、来る4月1日に最新撮影機材を揃えた配信スタジオ「Studio Extreme Tokyo」を、同社の音楽スタジオ(G-ROKSスタジオ)の隣にオープンする。コルグが開発したインターネット動画配信システム「Live Extreme」によるロスレス/ハイレゾ・オーディオ、立体音響に対応した配信設備を常設し、G-ROKSスタジオから実況配信も可能だ。
Studio Extreme Tokyoは、撮影スタジオとコントロール・ルーム、ラウンジ・視聴ルームの3部屋で構成されている。G-ROKSスタジオのビルにはStudio1〜5とVIPルームが、さらにStudio Extreme TokyoのビルにもStuido6が入っており、これらの音楽スタジオとStudio Extreme Tokyo を10G LANケーブルで接続することで、Video Over IPとDanteオーディオネットワークによる映像と音の伝送を実現している。
この結果、G-ROKSでの演奏をStudio Extreme Tokyoのコントロールルームでスイッチングしたり、最適な環境での音声ミックスが可能になったそうだ。さらにコントロールルームからリモート操作が可能な撮影カメラを常設することで、少人数での撮影にも対応する。
G-ROKS スタジオは2005年に運営を開始し、来年20年周年を迎える。これまでに多くのアーティストに都内有数のプロフェッショナル向けリハーサルスタジオとして愛されてきたそうだ。
そこにStudio Extreme Tokyoが加わることで、音楽番組だけではなく、オンライントークイベントや商品プロモーション、ウェビナーやパネルディスカッション、社内イベントといった幅広い用途で高品質な撮影収録、配信が可能になるわけだ。
Studio Extreme Tokyo内にある撮影スタジオには家具やインテリア、撮影機材が用意されている。加えて、多様なコンテンツ制作やリピートでの利用で飽きのこない演出を可能にするため、グリーンバック、背景用の白黒カーテン、カメラクレーンなども準備されている。配信はもとより撮影での利用まで、幅広く活用できるだろう。
また音にこだわった撮影や配信に対応するため、壁や天井に不要な音響反射を抑える音響パネルも多く設置。音響パネルはフロア・プランにあわせて稼働も可能となっている。
撮影スタジオとガラス越しに併設されたコントロール・ルームには、映像スイッチャー、配信や音声ミックスに必要な機材が設置されている。長時間の作業に配慮して、作業性の高いワーキングチェアを導入。打ち合わせや配信・撮影状況の監視なども快適に行えるはずだ。
コントロール・ルームの奥にはラウンジ・視聴ルームがあり、ここはゲストの待機スペースやインタビュー撮影などに使用可能。天井にはハイトスピーカーも設置され、7.1.4の立体音響のミックス作業も可能とのことだ。
「StudioExtreme Tokyoの主な常設機材」
●カメラ:ソニーILME-FR7K、FX30×3、Z90
●レンズ:ソニーSEL35F18、SELP18105G
●スタンド:Libec TH-Z×4、RS-250D
●クレーン:Libec SWIFT JIB JB50
●スイッチャー:Blackmagic Design ATEM Constellation 8K
●コントロールパネル:Blackmagic Design ATEM 1M/E Advanced Panel 10
●配信エンコーダー:Live Extreme Encoder
●PC:Apple Mac Studio M1 Max
●ソフトウェア:Avid Pro Tools、iZotope Ozone 10 Advanced、Waves Gold
●ミキサー:ヤマハDM3、TASCAM Sonicview、SOUND DEVICES MixPre-10Ⅱ
●背景:デジタルグリーン2面 (7.4×3.0m、4.7×3.0m)
Studio Extreme Tokyo
●住所:東京都杉並区下高井戸1-15-12 STUDIO EXTREME TOKYO
※京王線下高井戸駅より徒歩5分、京王線桜上水駅より徒歩10分
●営業時間:11:00am〜11:00pm(相談により、早い時間からのご利用も可能)