クリエイティブメディアから、次世代のBluetooth LE Audioに対応した完全ワイヤレスイヤホン「Creative Zen Air Pro」「Creative Zen Air Plus」の2モデルが、本日12月15日に発売される。価格はオープンで、同社直販サイト価格は、Creative Zen Air Proが¥9,780(税込)、Creative Zen Air Plusは¥7,980(税込)。

画像: Creative Zen Air Pro

Creative Zen Air Pro

画像: Creative Zen Air Plus

Creative Zen Air Plus

 今回発表のCreative Zen Airシリーズは、スティックタイプの形状を採用しており、上で説明したように、LE Audioに対応しているのが特徴。もちろん、既存のSBCやAACもサポートしているので、様々なBluetoothデバイスとの接続・再生も可能となっている。

画像: 左がPLUS、右がPRO。充電ケースの形状もかなり異なっている

左がPLUS、右がPRO。充電ケースの形状もかなり異なっている

 上位モデルのZen Air Proは、LE Audio標準オーディオコーデックLC3の上位版であるLC3 plusに対応したウルトラローレイテンシー(ULL)モードもサポートしており、同モードをサポートするデバイス(スマホやトランスミッターなど)と組み合わせれば、より低遅延な高品位ワイヤレスオーディオを楽しむことができる。

画像: 同じく、左がPLUS、右がPRO

同じく、左がPLUS、右がPRO

 搭載ドライバーは、いずれもカスタムチューニングを施した10mm径ダイナミック型。深みのある低音とバランスの取れたサウンドによる臨場感あふれるサウンドが楽しめる、としている。

 また、ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング(ANC)やアンビエント(外音取り込み)モードにも対応しており、外部ノイズを低減して音楽に集中したり、周囲の音に注意を払いながらリスニングを行なえるようになっている。

 両モデルとも各イヤホンには3つ、合計で6つのマイクを備えており、上位モデルのZen Air ProではAIを活用したディープラーニングアルゴリズムによるディープニューラルネットワーク(DNN)ノイズキャンセリングテクノロジーによって、リアルタイムでマイクのノイズを効果的に低減。Zen Air Plusはエンバイロメンタルノイズキャンセレーション(ENC)によって、クリアな音声を通話相手に届けることができるということだ。

 駆動時間は、Zen Air Proはイヤホン単体で最大約9時間、充電ケースと合わせてトータルで最大約33時間、Zen Air Plusは最大約8時間、充電ケースと合わせてトータルで最大約32時間の連続再生が可能。また、両モデルの充電ケースは、Qi互換ワイヤレス充電にも対応している。

 ここでは発売に合わせて製品の試聴ができたので、上位モデルとなるZen Air Proについて簡潔に紹介したい。まずは装着感から。形状はスティック型であり、クリエイティブでは、先に発売されたxMEMSドライバー搭載の「Creative Aurvana Aceシリーズ」も同形状であるので、開発担当者の好みかもしれないが、圧迫感もなく、スティック部分が下に伸びていることもあってか、バランスもいい。イヤーチップの遮音性も結構ある。

画像: アステル&ケルンの「SP1000M」でも「BT-L3」は動作するが、音量は固定されてしまう

アステル&ケルンの「SP1000M」でも「BT-L3」は動作するが、音量は固定されてしまう

 音質のテストは主にLC3 plusにて行なっている。といっても、対応スマホは高いので(15万円以上する)、同社のヘッドホン「Creative Zen Hybrid Pro」付属のUSBドングル「BT-L3」を使っている。

 まずはBT-L3をノートパソコンに挿して、Creativeアプリで設定し、Zen Air Proとペアリングするが、作業(接続)はスムーズに行なえた。BT-L3のLEDインジケーターが白に光っているので、LC3 plusで接続されているのは確認できた。

画像: Creativeアプリで、BT-L3を設定し、無事にZen Air Proとペアリングできた

Creativeアプリで、BT-L3を設定し、無事にZen Air Proとペアリングできた

 その状態でNetflixのコンテンツをいくつか視聴してみたが、さすがULL(ウルトラローレイテンシー)を謳うだけあって、遅延は感じない。音質もかなりよく、粒立ちの細かいサウンドが楽しめた。音場感も広いし、定位感もいい(おでこのあたりに来る)。荒野のシーンでは、風の吹き抜ける音や、砂利音などの細かい環境音も確認できる。

 お遊びで、ヘッドホン・Creative Zen Hybrid ProのSXFI付属のUSBドングル「BT-L4」とペアリングしたらなんと、きちんと繋がって動作した。Zen Air Pro自体はSXFI(バーチャルサラウンド技術)に非対応なのだが、SXFI効果のかかったサウンドを楽しむことができた。メーカーよれば、BT-L4の単品発売はないとのことだが、BT-L4とLE Audio対応の完全ワイヤレスイヤホンを組み合わせると、バーチャルサラウンドが手軽に楽しめるようになるので、メーカーにはぜひ、前向きに検討してもらいたい(動作検証は必要だが)。

 次に、音楽プレーヤーとBT-L3を組み合わせて、LC3 plus接続にて、音楽コンテンツをいくつか再生してみた。音楽プレーヤーには、Creative Zen Hybrid Proの記事でも使った、シャンリンの「M0 Pro」。もちろん、Creative Zen Hybrid Proとは音調は異なるが、96/24伝送らしい、定位感のいい、細密なサウンドが楽しめた。BT-L3自体はスマホとの組み合わせでも動作するので、わざわざ15万円以上するLE Audio対応スマホを買わなくても、いま手持ちのスマホにBT-L3を挿せば、LC3 plus伝送によるサウンドが楽しめるようになるので、メーカーには早く、BT-L3の単品発売を期待したい(こちらも動作確認・相性確認が必要)。

Creative Zen Air Proの主な仕様
Bluetoothバージョン:Bluetooth5.3
対応プロファイル:BAP、CAS/CAP、TMAP、A2DP、AVRC、HFP
対応コーデック:LC3 plus、LC3、AAC、SBC
ドライバーユニット:10mmダイナミックドライバー
周波数特性:20Hz~20kHz
マイクタイプ:全指向性MEMSマイクx3(左右各イヤホン本体)
電源タイプ:内蔵型リチウムイオンバッテリー(左右各イヤホン60mAh/充電ケース500mAh)
電池持続時間:最大約9時間(イヤホン本体)/ 最大約33時間分(充電ケース)
充電時間:約2時間
USB電源:5V / 1A
防滴性能:IPX5相当(左右各イヤホン本体)
カラー:ホワイト
質量:約5.3g(左右各イヤホン本体)/ 約41g(充電ケース)

Creative Zen Air Plusの主な仕様
Bluetoothバージョン:Bluetooth5.3
対応プロファイル:BAP、CAS/CAP、TMAP、A2DP、AVRC、HFP
対応コーデック:LC3、AAC、SBC
ドライバーユニット:10mmダイナミックドライバー
周波数特性:20Hz~20kHz
マイクタイプ:全指向性MEMSマイクx3(左右各イヤホン本体)
電源タイプ:内蔵型リチウムイオンバッテリー(左右各イヤホン40mAh/充電ケース400mAh)
電池持続時間:最大約8時間(イヤホン本体)/ 最大約32時間分(充電ケース)
充電時間:約2時間
USB電源:5V / 1A
防滴性能:IPX4相当(左右各イヤホン本体)
カラー:クリーム
質量:約4.3g(左右各イヤホン本体)/ 約40g(充電ケース)

付属品(共通):シリコンイヤーピース(S/M/L各1ペア)、専用充電ケース、充電用USBケーブル(Type C-to-A)、クイックスタートガイド/ハードウェア保証書
※ワイヤレス充電パッドは付属しません
※モバイル版アプリはダウンロード提供となります

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